ヒガンバナ
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「彼岸花」と「曼珠沙華」はこの項目へ転送されています。山口百恵のアルバムについては「曼珠沙華 (アルバム)」を、その他の項目については「ヒガンバナ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ヒガンバナ
リコリス、曼珠沙華とも呼ばれ
日本では秋の彼岸の頃に花開く
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:単子葉類 Monocots
:キジカクシ目 Asparagales
:ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
亜科:ヒガンバナ亜科 Amaryllidoideae
:ヒガンバナ連 Lycorideae
:ヒガンバナ属 Lycoris
:ヒガンバナ L. radiata

学名
Lycoris radiata
(L'Her.) Herb.
シノニム

Nerine japonica Miq.
Nerine radiata Sweet
和名
ヒガンバナ(彼岸花)
英名
red spider lily
品種変種


ニシキヒガンバナ L. r. f. bicolor

ワラベノカンザシ L. r. var. kazukoana

シナヒガンバナ L. r. var. pumila

ヒガンバナ(彼岸花、学名 : Lycoris radiata[1])は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属多年草である。クロンキスト体系ではユリ科。リコリス、曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ サンスクリット語 manjusaka の音写)とも呼ばれる。


目次

1 特徴

2 日本での分布

3 有毒性

4 名前

5 その他

6 日本におけるヒガンバナの名所

7 近縁種

8 ヒガンバナを歌った歌

9 脚注

10 参考文献

11 関連項目

12 外部リンク


特徴

全草有毒多年生球根性植物。散形花序で6枚の花弁が放射状につく。

道端などに群生し、9月中旬に赤いをつけるが、稀に白いものもある。その姿は独特で、の終わりからの初めにかけて、高さ30 - 50cmのもない花茎が地上に突出し、その先端にに包まれた花序が一つだけ付く。苞が破れると5 - 7個前後の花が顔を出す。花は短いがあって横を向いて開き、全体としてはすべての花が輪生状に外向きに並ぶ。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返る。

開花終了の後、晩秋に長さ30 - 50cmの線形の細い葉をロゼット状に出す。葉は深緑でつやがある。葉は中は姿が見られるが、翌になると枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。

欧米では園芸品種が多く開発されている。園芸品種には赤のほか白、昨今では桃色や黄色の花弁をもつものがある。

ただし、リコリスの仲間はユーラシア大陸中心に広い範囲に分布しており、リコリスの名でホームセンターで売られている物は注意が必要である。

全体

花芽









白色の種、茎の色も若干異なる

黄色の種


日本での分布水田のあぜ道に群生するヒガンバナ

日本には北海道から琉球列島まで見られるが、自生ではなく、ユーラシア大陸東部から帰化したものと考えられる。その経緯については、稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まったといわれているが、を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、土手に植えたとも考えられる。また鱗茎は適切に用いればになり、また水にさらしてアルカロイド毒を除去すれば救荒食にもなる。そのような有用植物としての働きを熟知して運び込まれた可能性もある。

人里に生育し、田畑の周辺や堤防墓地などに見られることが多い。特に田畑の縁に沿って列をなすときには花時に見事な景観をなす。湿った場所を好み、時に水で洗われて球根が露出するのが見られる。なお、山間部森林内でも見られる場合があるが、これはむしろそのような場所がかつては人里であった可能性を示す。

日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であるとされるが、このことがただちに中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えることはできない。三倍体であるため一般に種子で増えることができないため、持ち込まれた複数のヒガンバナが中国ですでに遺伝的に同一であることは充分にあり得るためである。

ただし、コヒガンバナと呼ばれる種は種子を有する。

それ故、先に書かれてるよう国内に分布している彼岸花が同一遺伝子を持っているかも不明でもある。
有毒性

全草有毒で、特に鱗茎アルカロイドリコリンガランタミン、セキサニン、ホモリコリン等)を多く含む有毒植物。経口摂取すると吐き気下痢を起こし、ひどい場合には中枢神経麻痺を起こして死に至ることもある。

日本では水田の畦や墓地に多く見られるが、人為的に植えられたものと考えられている。その目的は、畦の場合はネズミモグラなど田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、墓地の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため[2]とされる。モグラは肉食のためヒガンバナに無縁という見解もあるが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないためにこの草の近くにはモグラが来ないともいう。

有毒なので農産物ではなく年貢の対象外とされたため、救荒作物として田畑や墓の草取りのついでに栽培された。

鱗茎はデンプンに富む。有毒成分であるリコリンは水溶性で、長時間水に曝せば無害化が可能であるため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされたこともある[3]。また、花が終わった秋から春先にかけては葉だけになり、その姿が食用のノビルアサツキに似ているため、誤食してしまうケースもある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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