テジャス
[Wikipedia|▼Menu]

テジャス

エアロインディア2009で飛行したテジャス

用途:軽戦闘機

分類:マルチロール機

製造者:HAL、ADA

運用者: インドインド空軍)(インド海軍

初飛行:2001年1月4日

生産数:約200機(予定)

生産開始:2007年

運用開始:2015年1月17日[1]
表示

テジャス(Tejas)は、アメリカなどの技術協力を受け開発されているインドの国産戦闘機である。なお、「テジャス」とはサンスクリットで「火」を意味し、「光り輝く」との意味も備える。LCA(Light Combat Aircraft、軽戦闘機)の名称も知られている。

1980年代から開発を開始しており、2001年に初飛行を達成、旧式のMiG-21の代替を予定している。かつて1998年の核実験に対する米国の経済制裁を受けたことや技術不足などの要因が重なり開発が難航してきたが、2015年に最初の機体が軍に引き渡された。

インド空軍はMiG-21の後継として当初200機前後のLCAを調達する予定であったが、スケジュールは大幅に遅延しており最終的な調達数は不明である。

最初の飛行隊の第45飛行隊(Flying Daggers)(英語版)は2016年7月1日に2機のMK1をバンガロールにて受領した[2]。同隊の編成完結後は南部のタミル・ナードゥ州に配備されるとの見方が出ている。


目次

1 開発

2 特徴

2.1 エンジン

2.2 アビオニクス

2.3 兵装


3 派生型

4 スペック

5 参考文献・外部リンク

6 脚注

7 関連項目


開発飛行試験中の海軍型 NP-2

インド1960年代HF-24 マルートを開発して以降国産ジェット戦闘機の開発をしてこなかったが、1985年に当時のインド首相ラジーヴ・ガンディーによりアメリカと協力して新型の戦闘機を開発することが発表された。インド海軍向けの艦上機型の開発も行われている。

開発参加企業・組織には、インドのHAL(Hindustan Aeronautics Limited、ヒンドゥスタン・エアロノーティクス)、インド航空開発庁(Aeronautical Development Agency、ADA)、国防研究開発機構を始めとし、さらに米国のロッキード・マーティンゼネラル・エレクトリックフランススネクマなどが加わっている。

元々1993年の初飛行を目指して開発されていたが、当初56億ルピーと予定していた開発費が250億ルピーにまで増大した上に、計画がかなり遅延した事からMiG-21bisの近代化に213億5,000万ルピーを使わざるを得なくなってしまった。

さらに1998年の核実験の制裁としてアメリカがLCAの開発から撤退し、アメリカから導入予定だった機体制御システムや各種主要コンポーネントの輸入が停止され、LCAに搭載するための国産カヴェリエンジンの技術支援にきていたGEの社員も帰国してしまったことで、さらなる計画の遅延・変更を余儀なくされる。前述の国防研究開発機構の一部の関係筋によれば、「核実験さえなければ、初飛行は1998年12月に成功していただろう」とも言われていたが、結局初飛行に成功したのは2001年であった。

海軍型は空母ヴィクラマーディティヤ」及び「ヴィクラント」に搭載するため開発中である。着艦のためのコックピットの視界確保、着艦時の揚力向上、機体構造の強化の研究開発が進められている。重量については現在は非公開であるが、艦載機に適した機体構造強化のため機体重量が予定より大幅に増加したものの、今後より軽量化と空軍仕様との部品共用する予定としている。当初、初飛行は2008年を予定していたが、予定より3年以上遅れ、2011年9月26日に地上運転試験開始が行われた。地上運転試験は海軍型1号機(NP-1)で行われ、飛行制御、油圧、燃料、電気、電子工学などのシステムが正常に動作するかの確認作業が実施された[3]
特徴奥からユーロファイター タイフーンF-16、テジャス。他の機体や装備などとの対比から、その小柄さがわかる。

主翼は無尾翼のクランクドデルタ翼を採用している。静的不安定を有した機体であり、四重のフライ・バイ・ワイヤによって制御されているが、機体の制御用ソフトウェアの開発に一時期手間取っていたようである。また、コックピットグラスコックピット化されており、従来の機械式の物より多くの情報をパイロットに提供可能である。暗視ゴーグル対応照明を装備されHOTAS概念が導入されている。全長13m台前半、ウィングスパン8m台前半に収められたコンパクトさに加えて、機体全体の40%以上に先進複合材を使用しており、重量の軽減を図っている。

最高速度は資料によってはマッハ1.7、もしくはマッハ1.8と予想されているが、アフターバーナーなしでマッハ1以上の速力を発揮するスーパークルーズは不可能と見られている。2,000-2,500万ドルの安価な戦闘機とする事を目標としているが、その価格を実現できるかは危ぶまれている。
エンジンF404-IN20エンジンの試運転

LCAは複数のエンジンを選択している。

試作機にはF404-F2J3エンジン、初期量産型40機のMK1にはF404-GE-IN20を搭載しており、MK2にはF404シリーズの改良・発展型にあたるF414-GE-INS6エンジンが搭載される予定であった。当初は国産のGTRE GTX-35VS カヴェリエンジンが完成し次第、搭載エンジンを変更し純インド製戦闘機とする方針となっていたが、開発の度重なる延滞から計画は中止された。
アビオニクス材質

火器管制レーダー(FCR)としては、当初は電子・レーダー開発局とHALハイデラバードが共同で開発するMMRが搭載される計画であった。しかし開発遅延に伴い、現在ではイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ社のEL/M-2032が搭載されている[4]。これは海軍のシーハリアー FRS.51にも搭載された、空対空、空対地、空対艦モードを持つXバンドのパルスドップラー・レーダーであり、複数の目標を追跡、走査中の追跡、地上マッピングなどの機能を有し、ルックダウン/シュートダウン能力も有するとされている[5]
兵装

LCAは固定武装としてGSh-23機関砲を搭載する。主翼に3つずつ、さらに胴体下に1つ、左空気取り入れ口トランク下の合計8つの機外ハードポイントを持ち、最大で4,000kg/8,800lbの兵装、及び増槽または電子戦ポッドを搭載可能である。

2007年10月27日R-73の発射試験に成功しており、これに加えて国産のBVRミサイルアストラを搭載する予定である。

この他にも空対空空対地空対艦の各種ミサイル、ロケット弾ポッド、電子戦ポッドの搭載が予定されている。
派生型訓練機の製作中第62回目の共和国記念日で展示された訓練機PV-3(灰色迷彩塗装)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:23 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE