タナトス
[Wikipedia|▼Menu]

「タナトス」のその他の用法については「タナトス (曖昧さ回避)」をご覧ください。
タナトス

タナトス(古希: Θ?νατο?, Thanatos)は、ギリシア神話に登場するそのものを神格化した

ニュクス(夜)の息子でヒュプノス(眠り)の兄弟。抽象的な存在で、古くはその容姿や性格は希薄であった。ただ、『神統記』では、鉄の心臓と青銅の心を持つ非情の神で、ヒュプノスと共に大地の遥か下方のタルタロスの領域に館を構えているという。ヒュプノスと共に背中に翼の生えた姿で描かれる[1]

しかしホメーロスは、タナトスとヒュプノスの兄弟が英雄サルペードーンの亡骸をトロイアからリュキアへと運ぶ物語を述べ、初めてタナトスは人格神として描かれた。さらに後世の神話では、臨終を迎えんとする人の魂を奪い去って行く死神として描かれる様になる。人間に割り当てられた寿命が尽きるとその人間のもとへ赴き、その髪を一房切り取ってハーデースに捧げ、それからその人物の魂を連れていく[1]。英雄の魂はヘルメースが冥府に運び、凡人の魂はタナトスが冥界へ運ぶともされる。

また、アドメートスの王妃アルケースティスの魂を運ぼうとしてヘーラクレースに奪い返された話や、冥府に運ぶはずのシーシュポスに騙されて取り押さえられ、それからしばらく人が死ねなくなった話なども伝えられている。

一説にはレーテーと兄弟であるとも言われる。また、ヒュプノスとタナトスの兄弟のモチーフは、ドイツではザントマンとその弟の死神として結実する。

ギリシア神話でのタナトスの役割からジークムント・フロイトでの攻撃や自己破壊に傾向する死の欲動を意味する用語、: Todestrieb(デストルドー参照)の同義とされる。
出典・脚注^ a b マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店

ウィキメディア・コモンズには、タナトスに関連するカテゴリがあります。










ギリシア神話
神々

オリュンポス十二神

ゼウス

ヘーラー

アテーナー

アポローン

アプロディーテー

アレース

アルテミス

デーメーテール

ヘーパイストス

ヘルメース

ポセイドーン

ヘスティアー

ディオニューソス

ティーターン神族

ティーターン十二神

オーケアノス

コイオス

クレイオス

ヒュペリーオーン

イーアペトス

クロノス

レアー

テイアー

テミス

ムネーモシュネー

ポイベー

テーテュース

ティーターンの後裔
ヘーリオス

セレーネー

エーオース

アストライオス

レートー

アステリアー

ペルセース

アトラース

プロメーテウス

エピメーテウス

メノイティオス

パラース

ポースポロス

ヘスペロス

ヘカテー


原初の神々
カオス

ガイア

タルタロス

エロース

エレボス

ニュクス

アイテール

ヘーメラー

ウーラノス

ウーレアー

ポントス

クロノス

その他の神々
ヘカトンケイル

キュクロープス

ハーデース

ペルセポネー

エリーニュス

エリス

アーテー

アドラステイアー

ネメシス

ビアー

ニーケー

クラトス

ゼーロス

アナンケー

アパテー

タナトス

ヒュプノス

ヘスペリス

ピロテース

オネイロス

エイレイテュイア

イーリス

ヘーベー

ムーサ

ホーラ

モイラ

カリス

アスクレーピオス

パーン

アリスタイオス

プリアーポス

ニュンペー
オーケアニス

ネーレーイス

ナーイアス

ドリュアス / ハマドリュアス


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:24 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE