サボテン
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サボテン(エキノプシス属)
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
:ナデシコ目 Caryophyllales
:サボテン科 Cactaceae

学名
Cactaceae Juss. (1789)[1]
英名
Cactus
亜科


ウチワサボテン亜科

ハシラサボテン亜科

コノハサボテン亜科

マイフエニア亜科

ブロッスフェルディア亜科

サボテン

サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)はサボテン科に属する植物の総称である。その多くは多肉植物であるため、多肉植物の別名として使われることもあるが、サボテン科以外の多肉植物をサボテンと呼ぶのは誤りである。
目次

1 語源

2 分布

3 形態

3.1 刺座


4 栽培

5 繁殖

5.1 種子繁殖

5.2 栄養繁殖


6 食用

7 その他の利用

8 サボテンの分類

8.1 Cactoideae カクタス亜科

8.1.1 Browningieae ブラウニンギア連

8.1.2 Cacteae カクタス連

8.1.3 Calymmantheae カリムマンテウム連

8.1.4 Cereeae ケレウス連

8.1.5 Hylocereeae クジャクサボテン連

8.1.6 Notocacteae ノトカクタス連

8.1.7 Pachycereeae パキケレウス連

8.1.8 Rhipsalideae リプサリス連

8.1.9 Trichocereeae トリコケレウス連


8.2 Maihuenioideae マイフエニア亜科

8.3 Opuntioideae オプンティア亜科

8.3.1 Austrocylindropuntieae アウストロキリンドロプンティア連

8.3.2 Cylindropuntieae キリンドロプンティア連

8.3.3 Opuntieae オプンティア連

8.3.4 Pterocacteae プテロカクタス連

8.3.5 Tephrocacteae テフロカクタス連


8.4 Pereskioideae コノハサボテン亜科


9 保護

10 脚注

11 関連項目

語源

日本には16世紀後半に南蛮人によって持ち込まれたのが初めとされている。彼らが「ウチワサボテン」の茎の切り口で畳や衣服の汚れをふき取り、樹液をシャボン(石鹸)としてつかっていたため「石鹸のようなもの」という意味で「石鹸体(さぼんてい)」と呼ばれるようになったとする説が有力[2] であり、1960年代までは「シャボテン」と表記する例もあった(伊豆シャボテン公園は1959年に開園)。

英語名のキャクタス(Cactus)は、古代ギリシア語でとげだらけの植物を指すのに使われたカクトス(κ?κτο?) という単語がラテン語のカクトゥス(Cactus)を経てとりいれられたものである[3]
分布

サボテン類の原産地はアフリカ大陸からインド洋にも分布を広げている Rhipsalis 属の数種をのぞき、南北アメリカ大陸および周辺の島(ガラパゴス諸島など)に限られる。乾燥地でみられる種が多いが、中南米熱帯の森林地帯で樹木や岩石上に着生して育つ種や高山に生える種、北米の湿潤な温帯冷帯に育つ種もある。しばしばサボテンは暑い気候を好むものばかりであると誤解されることがあるが、その分布域の気候は様々であり、低温に弱いものもあれば、氷点下になっても生存できるものもある。

Rhipsalis を除くサボテンがアフロ・ユーラシア大陸にもたらされたのは新大陸発見以後である。一部のサボテンは乾燥耐性、再生力の強さから、侵略的外来種として猛威をふるうものがある。アフリカやオーストラリアには、Opuntia stricta(仙人サボテン)、Harrisia martinii(新橋)、Pereskia aculeata(杢麒麟)が侵入しており、特に O. stricta は世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
形態 コノハサボテンの一種、月の砂漠(Leuenbergeria lychnidiflora)。他のサボテンとあまり似ていないが、刺は強力である。

サボテンの形態は様々であるが、一般的には筒または球型、は針状もしくは退化している。全ての種が一種の短枝である刺座(しざ)またはアレオーレ(areole)と呼ばれる器官を持つ。基本的に腋芽には刺座が形成され、多くの場合そこにスポット状に葉の変化したとげが密生する。またしばしば刺座は綿毛で覆われる。棘は大小長短、密度、硬さ、まっすぐであったり曲がっていたり形態は様々である。刺の他に長いを生やすものもある。これらは動物による食害から身を守ったり、あるいは脱落した植物体の一部が動物の体にくっついて運ばれた先で根付く栄養繁殖の手段であったり、表面積を増やし空気中の水分を露として凝結させたり、植物体全体を覆うほど発達したものは、吹きつける砂嵐や、強すぎる陽光、冷気を防ぐなど、さまざまな役割を果たしている。根は主根が深く伸びる主根系のものが多く、中には主根が芋の様に肥大するものもあるが、主根が発達しないひげ根系のものもある。貯水組織が発達し、耐乾性に優れているものが多い。

サボテンの最も原始的な形のグループはコノハサボテン亜科のコノハサボテン属 (Pereskia) で、長枝につく葉はとげ状にならず、木の葉らしい形を維持している。一見サボテンに見えない形をしているが、刺座が存在するのでサボテンの仲間と分かる。

こうした形の祖先からより多肉植物として特殊化し、長枝の葉が鱗状に退化したウチワサボテン(オプンティア属など)や、針状に変化していない葉を全くつけない[4]柱サボテンが出現したと考えられる。球形のサボテンは柱サボテンの太くて短いものであると見なせる。

トウダイグサ科(Euphorbia属)やガガイモ科(Hoodia属など)の植物には、退化した葉、放射相称形(上から見たウニのような形)の多肉質の茎、とげなど、一見球形サボテン・柱サボテンにそっくりなものがある。これらは乾燥した気候に適応する収斂進化(しゅうれんしんか)の結果生み出された相似(analogy)である。これらはサボテンに特有のアレオーレ(刺座)を欠くことでサボテンと区別できる。

花弁中に含有される色素は、通常はアントシアン系のアントシアニジンやペチュニジンなどであるのに対し、サボテン科はベタイン系色素を含有し、化学分類上マツバボタン(スベリヒユ科)などと類縁関係があるとされている。アントシアニン系の色素を持たないため、青色の花は咲かず、赤?黄、紫色の花が咲くのが基本である。

サボテンは、CAM型光合成の機能を獲得し、砂漠といった水分が慢性的に不足し、かつ昼夜の温度差が大きい環境に適応したものだと考えられている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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