カリブー
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トナカイ
トナカイ Rangifer tarandus
分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
亜綱:獣亜綱 Theria
:鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目:反芻亜目 Ruminantia
:シカ科 Cervidae
亜科:オジロジカ亜科 Odocoileinae
:トナカイ属 Rangifer
:トナカイ R. tarandus

学名
Rangifer H.Smith, 1827
Rangifer tarandus (Linnaeus1758)
和名
トナカイ
英名
Reindeer
Caribou

トナカイ(アイヌ語: tunakkay、学名: Rangifer tarandus)は、哺乳綱鯨偶蹄目シカ科(シカ)トナカイ属の1種である。本種のみでトナカイ属を形成する。別名、馴鹿(じゅんろく)。英語では reindeer という。北アメリカで生息する個体は、カリブー(Caribou)と呼ばれる。


目次

1 分布

2 亜種

3 名称

4 特徴

4.1 形態

4.2 生態


5 人間との関係

5.1 家畜化と利用

5.2 保全状況評価


6 文化の中のトナカイ

6.1 サンタクロースのトナカイ


7 参考文献

8 関連項目

9 外部リンク


分布

自然分布は北極圏周辺であり、アメリカ合衆国アラスカ州)、カナダデンマークグリーンランド)、ノルウェースヴァールバル諸島を含む)、フィンランドロシア [1]

スウェーデンの地域個体群は絶滅している[2]

家畜化された動物のため人為的な分布も多い。主な移入分布域は、サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島ケルゲレン諸島プリビロフ諸島、セントマシュー島、アイスランドなど[1]分布域
亜種

Rangifer tarandus tarandus (
Linnaeus1758)

Rangifer tarandus caribou (Gmelin1788)

Rangifer tarandus fennicus (Lonnberg, 1909)

Rangifer tarandus granti (J.A.Allen, 1902)

Rangifer tarandus groenlandicus (Linnaeus1767)

Rangifer tarandus pearyi (J.A.Allen, 1902)

Rangifer tarandus platyrhynchus (Vrolik, 1829)

名称

和名であるトナカイはアイヌ語での呼称「トゥナカイ」(tunakay) または「トゥナッカイ」(tunaxkay) に由来する。アイヌ語のトゥナカイも北方民族の言語からの外来語だと考えられている。

「カリブー (Caribou)」はフランス語(より詳細にはカナダフランス語)の名で、これはさらにミクマク語の「ハリプ (qalipu)」に由来する。

英語はカリブーのほか「レインディア (reindeer)」と呼ばれる。「レイン」は古ノルド語の hreinn に由来し(「手綱 (rein)」ではない)、これはさらにインドヨーロッパ祖語で「角のある獣」を意味する *kroinos に由来する。

漢語では「馴鹿」(じゅんろく)と書き、「馴(人に馴れた、すなわち、家畜化可能な)鹿」を意味する。朝鮮語中国語ベトナム語では、これに由来する。

ロシア語では、「北のシカ」を意味する северный олень(シェーヴェルヌィ・アリェーニ)という。
特徴
形態

体長120cm?220cm。肩高90cm?150cm。体重60kg?300kg。

シカ科で唯一、雌雄共にがある。これは後述するように、角の用途が繁殖期におけるオスの抗争だけでなく、雪を掘ってエサを得る役割もあるためである(そのためメスは、子どものエサを確保しなくてはいけない冬季に角が生える)。オスの角の方がメスよりも大きい。オスは春に角が生え秋から冬にかけて抜け落ち、メスは冬に角が生え春から夏にかけて角が抜け落ちる。

時速80キロで走る。

寒冷な環境から身を守るぶ厚い体毛をもつ。毛の内部に空洞があり保温性に優れている。オスは繁殖期になると咽頭部の毛が長く伸長する。は大きく接地面が大きいため体重が分散され、の上でも沈むことなく歩くことに適応している。

鼻の色は黒、もしくは白い毛が混じったもので下記の歌にあるような赤ではない。ただし、鼻先の部分に毛細血管が集中しているので、毛の色が白い場合、赤く見える場合がある。また、発光生物のように鼻自体が光ることもない。
生態

ツンドラ地帯に生息する。群れを形成し、季節によって大規模な移動を行う。天敵としてはオオカミオオヤマネコクズリヒグマ等が挙げられる。

食性は草食性の強い雑食性で夏は、時にレミングや虫等の小動物を食べ、冬は角や蹄で雪を掻き分けて下に生えた地衣類(いわゆる)等を食べる。

4月から6月にかけて1回に1匹の幼体を出産する。
人間との関係

古代ローマユリウス・カエサルガリアに遠征したときに著した『ガリア戦記』に、トナカイまたはヘラジカと考えられる動物の記載がある。
家畜化と利用

スカンジナビア半島からユーラシア大陸北部を経てシベリアに至る地域では古くから家畜として飼育され、人々の生活に大きく関わってきた。人類が最も古く家畜化した動物の一つでもあり、乳用、食肉用、毛皮用に加え、ソリを引く使役や荷役にも利用されてきた。トナカイは雪上でも走行可能なので、人間が直接乗ることもある。サンタクロースのソリを引く動物(『赤鼻のトナカイ』参照)としての認知度が最も高い。

角は骨角器として利用する他、粉末にして鹿茸(ろくじょう)という滋養強壮の薬として用いられることもある。乾燥させた靭帯からを作り、骨角器の針とともに用いて、毛皮を縫って衣服や長靴や手袋などを作る(裁縫の起源)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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