オナニー
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この項目では、自慰について説明しています。イタリアコムーネについては「オナニ」をご覧ください。

「マスターベーション」はこの項目へ転送されています。日本のロックバンドについては「MASTURBATION」をご覧ください。

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オナニー(おなにー、ドイツ語: Masturbation/Onanie、英語:Masturbation)は、性交ではなく、自分の手や器具などを用いて自らの性器を刺激し、性的快感を得る行為。自慰ともいう。一般にヒトでは男性の場合、射精オルガズムにより、女性の場合はオルガズムのみにより目的が達成されるとともに行為は終了する。

中世までは主に宗教的な立場から忌むべき行為とされ、近代では医学的な立場から害であるとされたが、現代ではよくある普通の行為とされ、医学的にもオナニーに特別な害があるとはみなされない。
目次

1 呼称

2 語源

3 歴史

3.1 非道徳性

3.2 西洋における反オナニーの歴史

3.3 日本における歴史

3.4 貞操帯


4 宗教的見地

4.1 カトリック教会


5 オナニーの方法

5.1 男性

5.2 女性

5.3 道具

5.4 前立腺などへの刺激


6 医学的な見地からみたオナニー

6.1 身体的影響

6.2 オナニーの有用性について

6.3 オナニー行動

6.4 薬物の副作用


7 オナニーに関する統計調査

7.1 オナニーの経験率と開始年齢、頻度


8 脚注

9 参考文献

10 関連項目

11 外部リンク

呼称

日本の中世では「せつり」といったが、また『宇治拾遺物語』に「かはつるみ」とあり、この「かはつるみ」は「皮とつるむ(接交する)」の謂とされる[1]。更に平安時代初めの編纂と見られる「神楽歌」には「肱挙(かひなげ)」という語彙もある。近世以来男性のオナニーを「せんずり」とも「へんずり」といい、江戸時代の川柳に「千摺りは隅田の川の渡し銛 竿を握いて川をアチコチ[2]」とある。また、「せんずりは日本一の富士の山 かいてみるよりするが一番(甲斐で見るより駿河一番)」の句もある。

日本では男女のオナニーは「手淫」、「自涜」とも言い、手淫は幕末[3]、自涜は明治初期に考案された呼称である。「自涜」は、自らを穢すという意であり、「手淫」にもオナニーを忌むべきものとする考えが背景にある。この時代には、オナニーは悪であるというのが一般通念であり、この2つの呼称の悪いイメージを払拭するために小倉清三郎1922年に考案した呼称が、自らを慰めるという意の「自慰」である。尚、「手淫」という言葉には、広義に手を使って性的刺激を与える[4]行為全般を指し、相手の性器を手で刺激することや相互自慰[5]も含んでいる。また、「セルフプレジャー」は猥褻でない保健用語として使用が進められるが普及は進んでいない。

中学生から20歳代頃までの若年男子を中心にスラングとして「シコる」「抜く」「オナる」「ひとりエッチ」[6]「マス(を)掻く」「致す」などと表現する場合もある[7]
語源 オナニーをする男性

オナニー (Onanie) の語源は、『旧約聖書』「創世記」中の記述に由来する。

「創世記」38章にオナンという名の男が登場する。彼は兄エルが早死にしたため、その代わりに子孫を残すべく兄嫁タマルと結婚させられた(逆縁結婚)。しかしオナンは兄のために子を残すことを嫌い、性交時は精液の中に放出せず、寸前で陰茎を抜き精液を地に漏らして避妊をしようとした[8]。しかしこの行為は主の意志に反するものとされ、オナンは主によって命を絶たれた[9]。オナンがおこなったのは膣外射精であるが、語義が転じて生殖を目的としない射精行為としてオナニーという言葉が使われるようになった。これは自慰それ自体が罪だとされたのではないという見方もある[10]
歴史
非道徳性

西洋ではオナニーが聖書の説くところのにあたるか、道徳的に許されるかなどが古来より議論の的となってきた。

『旧約聖書』の神は「生めよ増やせよ地に満てよ」と人間に命じている。語源となるオナンの行為は神の意図に逆らう宗教的な反逆である。ユダヤ教キリスト教では、性交は生殖のために神から命ぜられた行為であると位置づけられているため、生殖を目的としない行為であるオナニーは売春などと同様に神の命令に背く行為とされ[11]非道徳的であり、にあたるとする伝統もあった。オナニーの法的規制の例としては、厳格なピューリタンによってひらかれた植民地時代のアメリカ合衆国コネチカット州ニューヘイブンにおいて1640年代の法典では「冒涜者同性愛者、自慰者への最高刑は死刑」と規定されている [12]

ただしオナンの罪とは、正確には生殖を目的としない射精行為でも、無駄に精液を地に漏らしたことでもなく、古代社会のレビレート婚の掟を破り、兄の未亡人に子供を与えねばならぬ義務を果たさなかったことであると前述したように、時代の風潮にあわせてオナンの罪は、微妙に変化してきた。西洋の反オナニー言説を「宗教の産物」と直結することはできない。モッセによると、18世紀以降の反オナニー言説はナショナリズムの産物である。日本でも反オナニー言説は、少なくとも江戸期からあり、明治期には広く流布している(#日本における歴史の項参照)。
西洋における反オナニーの歴史 サミュエル・オーギュスト・ティソ

17世紀以前にはオナニーを罪とみなす宗教者の言説はあるが、オナニーそのものへの言及はさほど多くないともされる[13]。西洋では「固まりミルク」と称して村の少年たちが精液の飛ばし合いっこをしていた[14]。16 - 17世紀の主流をなしていたガレノス医学では、オナニーはむしろ奨励されていた、ともいう[13]。ただし宗教者の中では、たとえ健康のためであっても自然に反する行為であって許されない、という意見が主流であったという。

反オナニーが人口に膾炙するきっかけになったのは、1715年に出版された『オナニア』(著者匿名[15])であった[13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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