アマゾン熱帯雨林
[Wikipedia|▼Menu]
NASAによる衛星写真

アマゾン熱帯雨林(アマゾンねったいうりん、: Amazon Rainforest、西: Selva Amazonica、: Floresta Amazonica)とは、南アメリカ大陸アマゾン川流域に大きく広がる、世界最大面積を誇る熱帯雨林である。
目次

1 概説

2 生物

3 環境破壊

3.1 アマゾンの森林伐採


4 気候変動に対する反応

5 二酸化炭素放出源の可能性

6 アマゾン熱帯雨林に住む生き物の画像

7 脚注

8 参考文献

9 関連項目

概説

面積は約550万平方kmとアマゾン盆地(約700万平方km)の大部分を占め、地球上の熱帯雨林の半分に相当する。省略してアマゾンとも呼ばれる。7カ国が含まれ、60%はブラジルにある。

生物多様性に富み、ブラジル政府は専門の研究機関である国立アマゾン研究所(INPA)を設置している[1][2]

植物はエネルギーを得るために二酸化炭素を利用して光合成を行い、炭素を固定するとともに酸素を放出しているが、アマゾンは二酸化炭素を吸収する量が多いため「地球の肺」[3]、「地球の酸素の1/3を供給する」と思われている。しかしこれは間違いであり、実際にはアマゾンの熱帯雨林は極相状態にあり、酸素や二酸化炭素の消費と放出が均衡しているため、大気成分に影響を与えない。この「アマゾン地球の肺」説は、アマゾン研究の第一人者にインタビューを行ったジャーナリストの勝手な誤解が広まったと言われる[4]

近年、主に牛の放牧地を作るために急速に森林が焼き払われ破壊されている[3]
生物 ブラジル、マナウスの熱帯雨林 アマゾン川流域に住むコンゴインコ

アマゾン熱帯雨林はまっすぐに伸びた豊富な樹種が林立しているにもかかわらず、林床部が貧弱である特異な特色を持つ。哺乳類としてはオポッサムナマケモノアルマジロ、ホエザル、クモザル、マーモセットタマリンカピバラパカ、アグーチ、キノボリネズミ、キンカジューオリンゴチスイコウモリ、シロコウモリ、マナティーカワイルカジャガーオセロットバクペッカリー、マザマジカなど変化に富んだ多数の種類が生息している。ただし、他地域に比べると大型哺乳類の種類も個体数も少ないという特色がある[5]

鳥類はさらに多く、オウムハチドリオオハシ、ホウカンチョウなどを代表として鮮やかな色彩の羽毛を持つ種が多数見られる[5]爬虫類カイマンアナコンダが一般に知られているが、個体数としてはカワガメが最も多い[5]魚類ピラニアデンキウナギピラルクなどが良く知られているほか、500種を超えるナマズ目が生息している[5]

昆虫は現在でも新種が次々と発見される状況にあるほど豊富である[6]
環境破壊

熱帯雨林は1967年頃に比べて20%消失した[7]。2006年の国際連合食糧農業機関(FAO)の報告では、伐採された森林の70%が放牧地へと転換されている[8]。また中国での中流階級の台頭と、ヨーロッパで発生した狂牛病への対策として畜産飼料大豆餌に切り替えられたことによる需要の増大によって、大豆畑も増加している[9]。このため、2006年には環境保護団体のグリーンピース (NGO)マクドナルドなどの食品業者が、カーギル社などの穀物の主要取引会社に対し、アマゾンの転換畑で生産された大豆を2年間買わないようにとの交渉を行い、合意された[10]

世界自然保護基金(WWF)は、2030年までに、最大でアマゾン熱帯雨林の60%が破壊され、この影響で二酸化炭素の排出量が555億トンから969億トンに増える可能性があることを報告した[3]
アマゾンの森林伐採

1996年に、1992年時と比較して森林伐採が34%増加していることが報告された[11]。2000年から2005年にかけての5年間(毎年22,392 km2)でそれまでの5年間(毎年19,018 km2)と比較して18%以上伐採量が増えた[12]。ブラジルではInstituto Nacional de Pesquisas Espaciais (INPE, or National Institute of Space Research)によって伐採が調査された。伐採された土地は乾季に撮影されたランドサットの100?200枚の画像から調べられた。自然の平原やサバンナ雨季の森の損失には含まれない。INPEによると、元々、ブラジルに於けるアマゾンの熱帯雨林は4,100,000 km2だったが2005年には3,403,000 km2まで減少した。17.1%が失われた[13]

ブラジル国内のアマゾンの森林面積の推移[14]年森林面積 (km2)年あたりの減少面積 (km2)1970年に対する面積比率1970年からの累積減少面積 (km2)
pre -
19704,100,0000100.00%-
19773,955,87021,13096.50%144,130
1978 -
19873,744,57021,13091.30%355,430
19883,723,52021,05090.80%376,480
19893,705,75017,77090.40%394,250
19903,692,02013,73090.00%407,980
19913,680,99011,03089.80%419,010
19923,667,20413,78689.40%432,796
19933,652,30814,89689.10%447,692
19943,637,41214,89688.70%462,588
19953,608,35329,05988.00%491,647
19963,590,19218,16187.60%509,808
19973,576,96513,22787.20%523,035
19983,559,58217,38386.80%540,418
19993,542,32317,25986.40%557,677
20003,524,09718,22686.00%575,903
20013,505,93218,16585.50%594,068
20023,484,72721,20585.00%615,273
20033,459,57625,15184.40%640,424
20043,432,14727,42983.70%667,853
20053,413,35418,79383.30%686,646
20063,400,25413,10082.90%699,746

気候変動に対する反応 Anthropogenic emission of greenhouse gases broken down by sector for the year 2000.

最終氷期最寒冷期(LGM)以降の21000年間の気候変動による証拠がある。LGMでは現在よりも降雨量が少なかった事がわかっている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:FIRTREE