アテーナー
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紀元前1世紀の「アンティオコス」と署名された大理石の複製品。紀元前5世紀のアクロポリスに立っていたペイディアスのAthena Promachosとは異なる。

ギリシア神話

主な原典
イーリアス - オデュッセイア
神統記 - ギリシア悲劇
ビブリオテーケー - 変身物語
主な内容
ティーターノマキアー
ギガントマキアー
アルゴナウタイ
テーバイ圏 - トロイア圏
オリュンポス十二神
ゼウス - ヘーラー
アテーナー - アポローン
アプロディーテー - アレース
アルテミス - デーメーテール
ヘーパイストス - ヘルメース
ポセイドーン - ヘスティアー
ディオニューソス
その他の神々
カオス - ガイア - エロース
ウーラノス - ティーターン
ヘカトンケイル - キュクロープス
ギガンテス - タルタロス
ハーデース - ペルセポネー
ヘーラクレース - プロメーテウス
ムーサ - アキレウス
主な神殿・史跡
パルテノン神殿
ディオニューソス劇場
エピダウロス古代劇場
アポロ・エピクリオス神殿
ウィキプロジェクト










アテーナー(古典ギリシア語:?θην?, Ath?n?、イオニア方言:?θ?νη, Ath?n? アテーネー、ドーリス方言:?θ?να, Athana アタナ、叙事詩体:?θηνα?η, Ath?nai? アテーナイエー)は、知恵芸術工芸戦略を司るギリシア神話女神で、オリュンポス十二神の一柱である。アルテミスヘスティアーと同じく処女神である。

女神の崇拝の中心はアテーナイであるが、起源的には、ギリシア民族ペロポネーソス半島を南下して勢力を伸張させる以前より、多数存在した城塞都市の守護女神であったと考えられている。ギリシアの地に固有の女神だが、ヘレーネス(古代ギリシア人)たちは、この神をギリシアの征服と共に自分たちの神に組み込んだのである。

日本語では主に長母音を省略してアテナ、アテネと表記される場合が多い。
目次

1 概説

1.1 都市守護神

1.2 三代の王権とアテーナーの誕生

1.2.1 女神の誕生に関する異説


1.3 女神の祭儀と神殿

1.4 ローマ神話での対応

1.5 別名


2 物語

2.1 パラスとパラディオン

2.2 ギガントマキアー

2.3 エリクトニオス


3 その他

4 脚注

5 参考書籍

6 関連項目

概説
都市守護神 アテナイテトラドラクマには、表面(左)にはアテーナーの頭部が、裏面(右)にはアテナイのポリスを象徴するフクロウとオリーブの小枝と三日月が刻印されていた。

アテーナーは、古くからギリシアの地にあった城塞都市にあって、「都市の守護女神」として崇拝されて来た。この崇拝の伝統は、ミノア文明まで遡る。その神殿は都市を象徴する小高い丘、例えばアテーナイであれば、アクロポリスに築かれており、女神を都市の守護者とする崇拝は、ギリシア全土に及んでおり、アテーナイ、ミュケーナイコリントステーバイなどの有力な都市でも、その中心となる丘上には、女神の神殿があった。アテーナイは多くのポリスにおいて、「ポリウーコス(都市守護者)」の称号で呼ばれていた。

このようにアテーナーは、都市の守護者であり、アテーナーの戦いは、都市の自治と平和を守るための戦いで、ただ血生臭く暴力が優越する軍神アレースの戦いとは異なるものである。

女神は、アテーナイのアクロポリスパルテノーン(処女宮、Parthenon)の神殿を持ち、を自己の聖なる動物として持っていた。ホメーロスは女神を、グラウコーピス・アテーネー(glaukopis Athene)と呼ぶが、この定型修飾称号の「グラウコーピス」は、「輝く瞳を持った者」「灰色・青い瞳を持った者」というのが本来の意味と考えられるが、これを、梟(グラウクス)と関連付け、「梟の貌を持った者」というような解釈も行われていた。女神はまた、知恵を表すや、平和の印としてオリーブをその象徴としていた[1]
三代の王権とアテーナーの誕生

ヘーシオドスが『神統記』に記すところでは、アテーナーはゼウスの頭頂部より武装して鎧を纏った姿で出現したとされる。

ギリシア神話の神々の系譜においては、オリエントの神々の系譜と同様に、三世代にわたる神々の「王権」の移譲・強奪があった。ギリシア神話では、天の神ウーラノスが第一の王権を持ち、原初の大地大神ガイアとの間に多数の息子・娘をなした。これがティーターンの一族である。ウーラノスの末子がクロノスであり、クロノスは母ガイアに教唆されて、絶対の権力を振るった父ウーラノスを不意打ちで攻撃し、ウーラノスの男性器を切り落とした。こうしてクロノスが神々の王権の第二の支配者となる。しかしクロノスはガイアとウーラノスの予言によって、彼もまた自分の子によって支配権を奪われるだろうとされた為、生まれてくる子供達を飲み込んだが、ゼウスだけはクレタ島に逃れ、やがて成長したゼウスは兄弟姉妹達を復活させ、クロノスの王権を簒奪する。

このようにしてゼウスを主権者とするオリュンポスの王権が誕生したが、ゼウスもまたガイアとウーラノスによる予言を受けた。それは、最初の配偶者である女神メーティスとの間に生まれる子供は、最初に、母に似て智慧と勇気を持つ娘が生まれ、次には傲慢な息子が生まれるだろう。そしてゼウスの王権は再度、彼らによって簒奪されるだろうというものである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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