もんじゅ
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この項目では、高速増殖炉について説明しています。その他の用法については「文殊」をご覧ください。

もんじゅ
もんじゅ(2011年4月)
福井県におけるもんじゅの位置
正式名称高速増殖原型炉もんじゅ
日本
所在地福井県敦賀市白木2丁目1番地
座標北緯35度44分24秒 東経135度59分16秒 / 北緯35.74000度 東経135.98778度 / 35.74000; 135.98778 (もんじゅ)座標: 北緯35度44分24秒 東経135度59分16秒 / 北緯35.74000度 東経135.98778度 / 35.74000; 135.98778 (もんじゅ)
現況廃炉(2016年12月21日)
着工1983年1月25日 (1983-01-25)
運転開始1991年5月18日 (1991-05-18)
建設費5933億6565万円(うち政府支出4504億円)
事業主体日本原子力研究開発機構
建設者日立製作所東芝三菱重工業富士電機

原子炉
運転中止71万4千kW(熱出力)
28万kW(電気出力)
燃料はMOX燃料
(2016年12月21日廃止)
種類高速増殖炉(原型炉)
ウェブサイト
高速増殖原型炉もんじゅ
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もんじゅとは、日本福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構高速増殖炉である。研究用原子炉との位置付けから、商業用原子炉と異なり、文部科学省の所管となる。高速増殖炉実用化のための原型炉として建設されたが、冷却用ナトリウム漏れ事故等のトラブルにより、ほとんどの期間は運転停止状態であった。2016年12月21日に廃炉が正式決定された。
目次

1 概説

2 名称の由来

3 仕様

4 設備

5 歴史

6 もんじゅをめぐる訴訟

6.1 許可無効を求める裁判

6.2 もんじゅ西村裁判


7 ナトリウム漏洩火災事故

7.1 事故の経緯

7.2 事故後の対応

7.3 事故の原因

7.4 停止後の経緯

7.5 運転再開


8 原子炉内中継装置落下事故

9 点検漏れ事件

10 監視カメラ故障放置

11 MOX燃料の輸送

12 批判

12.1 安全性

12.2 その他

12.3 反論


13 その他

14 脚注

14.1 注釈

14.2 出典


15 参考文献

16 関連資料

17 関連項目

18 外部リンク

概説

もんじゅは、MOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を使用し、消費した量以上の燃料を生み出すことのできる高速増殖炉の実用化のための原型炉であり、高速実験炉常陽でのデータを基に建設された、日本で2番目の高速増殖炉である。

核燃料サイクルの計画の一環であり、新型転換炉ふげんと共に開発が進んでいた。日本国政府は、高速炉開発を「国家プロジェクト」と位置付けており[1]、国際的にも高速炉を始めとした「第4世代原子炉」の研究開発において、主導的な役割を果たしているとされた[2]。もんじゅは、その中心となる施設である。2011年現在、常陽及びもんじゅによって得られたデータを基にして、高速増殖炉開発の次の段階となる実証炉の設計が行われている[3]

もんじゅは1995年に、冷却材金属ナトリウム漏洩と、それによる火災事故を起こしたが[4]、事故が一時隠蔽されたことから、各所で物議を醸した。その後、運転再開のための本体工事が2007年に完了し、2010年5月6日に2年後の本格運転を目指して運転を再開した。しかし、2010年8月の炉内中継装置落下事故により、再び稼働ができなくなった。2012年に再稼働する予定[5]であったが実現せず、2016年12月21日廃炉が正式決定された(節「#歴史」を参照)。

もんじゅの目的は、高速増殖炉の原型炉として実用化・商用化に向けた技術開発に寄与することであった。すなわち、その設計や建設・稼働の経験を通じて、高速増殖炉の発電性能および信頼性・安全性を実証し、また高速増殖炉の経済性が、将来の実用炉の段階において、既存の発電炉に対抗できる目安を得ることであった。

もんじゅは、日本原子力発電株式会社敦賀発電所関西電力株式会社美浜発電所の2つの発電所と接続されている[6] もんじゅは敦賀市(緑色部)北西部の敦賀半島に位置する
名称の由来

「もんじゅ」の名は仏教文殊菩薩に由来する。若狭湾に面する天橋立南側にある天橋山智恩寺本尊から来ているといわれる。新型転換炉「ふげん」ともに「文殊、普賢の両菩薩は、知慧と慈悲を象徴する菩薩で、獅子と象に乗っている。それは巨獣の強大なパワーもこのように制御され、人類の幸福に役立つのでなければならない」[7]と願いを込めて命名された。

「もんじゅ」の命名は、他の新型動力炉「常陽」「ふげん」とともに動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の副理事長・清成迪(きよなり・すすむ)が発案[8]したものであるが、その発案に当たっては、当時の仏教学界や国文学界の首脳とも相談したということが当時の広報室長・関根瑛應の証言で判明している。仏教学界では宮本正尊、国文学では土岐善麿の名前が挙げられている[9][10][11]

巷間でよく言われる曹洞宗の大本山永平寺の貫首(住職)が名付け親という話、清成に助言した[12]というのは誤情報である。永平寺の機関誌『傘松』第630号(1996年3月)では、貫首命名説を訂正・謝罪しており、命名の時期が1970年昭和45年)ということからも成り立たない[13][14]
仕様

原子炉型式: ナトリウム冷却高速中性子型増殖炉(高速増殖炉 ループ型)

熱出力: 71万4千kW (714MW)

最大電気出力: 28万kW (280MW)

燃料の種類: MOX燃料

燃料交換間隔: 約6か月

燃料交換方式: 単回転固定アーム方式

熱効率: 39%

冷却材: 金属ナトリウム

原子炉入口冷却材温度: 397℃

原子炉出口冷却材温度: 529℃

燃料集合体: 198本

燃料増殖比: 約120% (1.2)

制御棒本数: 19本

原子炉格納容器: 鋼製格納容器


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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