かまくら
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この項目では、雪洞・伝統行事について説明しています。その他の用法については「かまくら (曖昧さ回避)」をご覧ください。
横手公園のかまくら兵庫県のかまくら(積雪量が少なく小さいものが多い)横手市かまくら館

かまくらとは秋田県新潟県など日本の降雪地域に伝わる小正月伝統行事。雪で作った「家」(雪洞)の中に祭壇を設け、水神を祀る。

一般には、伝統行事で作られるものに限らず、雪洞自体が「かまくら」と呼ばれる。また、新潟県の魚沼地方では、同様の雪洞や行事のことを「ほんやら洞」という。

かまくらの語源は、形が(かまど)に似ているから「竃蔵」であるとする説や、神の御座所「神座(かみくら)」が転じたものであるとする説などがある。


目次

1 行事としての歴史

2 秋田県のかまくら

2.1 横手のかまくら

2.2 六郷のかまくら

2.3 楢山かまくら


3 新潟県のほんやら洞

4 類例

5 かまくらを題材にした作品

6 脚注

7 関連項目

8 外部リンク


行事としての歴史

京都御所清涼殿で行われていた吉書焼きの左義長の遺風をうつしたものといわれ、鎌倉時代初期に二階堂氏がこの地方の地頭となった時に始まり、豊作祈願の火祭として続けられ、六郷のカマクラ行事の場合、現在の形が定着したのは江戸時代初期の頃といわれている。美郷町六郷のほか、秋田県内には仙北市(旧・角館町火振りかまくら)や横手市などにも伝わっている。また、新潟県の魚沼地方では、「ほんやら洞」という同様の伝統行事が行われている。
秋田県のかまくら
横手のかまくら

横手のかまくらは、420年?450年の歴史がある、横手を代表するお祭り[1]。かまくら建造自体は祭礼ではなくあくまでも行事であり、1988年の昭和天皇病気療養時にも「自粛」せずに開催されている。一方で、横手の「雪まつり」(小正月行事)は、約280年の歴史があるとされている[1]「ぼんでん」とは不可分の祭礼である。

現在のような行事になったのは明治30年以降のことで、左義長の行事と水神を祀る行事が合わさり、さらに子供の行事となったものである。昭和11年(1936年)にこの地を訪れたドイツ人建築家ブルーノ・タウトが『日本美の再発見』の中で、子供たちが雪洞の中に祭壇を設けて水神を祀りなどを食べたり鳥追いの歌を歌ったりして遊んだりする、この素朴で幻想的な情景を「まるで夢の国」と絶賛したこともあり、ますます盛んになり観光客が増えたという。しかしその後の生活様式の変化の影響を受け、家々でのかまくら作りは激滅し、モデルかまくらを中心とした観光行事としての色合いが強くなった。

一方、伝統的なかまくらの復興を望む声もあり、羽黒のかまくら、ウェルカムかまくら、一戸一かまくら運動などが横手市の地域団体によって展開されている。横手市役所本庁舎隣には「横手市かまくら館[2]」があり、1Fにある、かまくら室(氷点下10℃以下の冷凍室)の中には本物のかまくら1基が常設展示されており、雪の入れ替え作業日と定休日以外は年中かまくら内に入る体験が可能である。防寒着として、かまくら室入口には「どんぶく」(丹前)が用意されている。
六郷のかまくら

「六郷のカマクラ行事」は、約700年の歴史があり重要無形民俗文化財となっている。

美郷町六郷地区では、延暦21年(802年)に征夷大将軍坂上田村麻呂が創建したという、秋田諏訪宮の小正月の神事として「かまくら行事[3]」が2月11日から15日にかけ以下の日程で催される。観光行事としては、「竹うち」が行われる。
蔵開き
元旦から2月11日まで米の蔵出しを休む習わしで、蔵の前に据え膳をしてお灯明をともし、この日から蔵出しを始める。
天筆まつり
子どもたちは11日、天筆を書いて翌日に備える。この天筆は、吉書、書初めであり、子どもたちが自分のものは自分で書き、自分で書けない幼年者のものは父兄が代筆し、15日の夜にかまくらに持って行く。元々は男の子の人数分だけ天筆が書かれたが、現在は女の子の分も書かれる。
12日は市が開かれ小正月年越しの準備の日である。この日から天筆を長い青竹の先につけて戸外に立てておく。15日の竹打ちの3回目の決戦の際に、正月注連飾り、神符や門松とともに天筆が焼かれる、天筆焼きが行われる。
鳥追い行事
13日あたりから、鳥追い小屋作りが始まる。鳥追い小屋と呼ばれる雪室は、雪を40cmくらいの厚さに四角に積み上げて、天井に茅を編んで作ったむしろを載せて作る。鳥追い小屋の中に「鎌倉大明神」が祀られ、子どもたちは互いに鳥追い小屋を訪問し合い、鳥追いの歌を歌ったりしてすごす。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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