蝶々と戦車
[Uncyclopedia|▼Menu]

蝶々と戦車(ちょうちょうとせんしゃ)とは、アーネスト・ヘミングウェイによる短編小説。ウィキペディア専門家気取りたちも「蝶々と戦車」については執筆を躊躇しています。そのような快挙を手際よくやりおおせたことは、我らの誇りです。
目次

1 あらすじ

2 概要

3 衝撃の事実

4 関連項目

あらすじ

スペイン内乱の最中、検閲局からホテルへ、の降る帰路を歩んでいた私は、雨に嫌気がさしていた。そうしたところ、酒場の看板が目に留まった。酒場で一休みしてからホテルに帰ろう、そう思った私は、酒場に入った。

しばらくすると、奇妙な客がやってきた。水鉄砲を持った客であった。この客は底抜けに無邪気だがちょっと頭が残念な人だったらしく、ウェイターめがけて、携帯していた水鉄砲を突然放射した。ウェイターは抗議したが、男は構わず水鉄砲を乱射し続ける。すると、そこにいた三人の義侠心に溢れる男たちが、水鉄砲の男を店の外へつまみ出した。しかし男は懲りておらず、直後、再び店の中に入ってきて、今度は自分を追い出した三人めがけて水鉄砲を放射した。切迫感が立ち込め、乱闘が起こった。銃声が鳴り響き、私はカウンターの陰に身を伏せた。銃撃戦が起こると判断したからだ。ところが、銃声はすぐ止んだ。様子を見ると、水鉄砲の男はで撃たれて死んでいた。彼は一人で、仲間を引き連れてもいなかったようだ。

珍妙な経緯だが、殺人事件が起こったことに変わりない。警察が捜査にやってきて、私は足止めを食らった。私は酒場なんか寄るんじゃなかったと後悔した。翌日、私は再び酒場を訪れて、ウェイターと話をした。すると、昨日の事件の輪郭が段々と明確になってきた。

男は水鉄砲に香水を詰めて、それを発射していた。皆を愉しませようとしていたらしい。愉しませるというが、いきなり水鉄砲なんか放射されたら、無礼な行為だと憤慨する奴の方が多いに決まっている。今スペインは内乱の最中で、人々は精神的にもストレスフルになっている。そんな状況下で水鉄砲を人めがけてぶっかけたらなおさらだ。男はあまりに無邪気すぎた。

それにしても珍妙な事件だったので、私はこの事件を題材に短編小説の一本でも書こうかと思った。それを話すとウェイターは「是非とも書いてください」と要請してきた。ウェイターは雄弁に語り始めた。あの水鉄砲の男は、この内乱で張りつめたスペインにおいて無邪気すぎて、まるで蝶々のようだ。その蝶々のような無邪気さが、戦争の深刻さとぶつかり悲劇が起こった。作品のタイトルは、「蝶々と戦車」にした方が良い、と。

私はウェイターの雄弁に辟易しながら、まあ悪くないタイトルだなと思った。ウェイターは、水鉄砲の男に嫁さんがいて、息絶えた彼の死体に泣きついて縋りつき、「誰がこんなことをしたの」と、返事を返さない骸相手に嫁さんが虚しく何度も尋ねていたことも話してくれた。私は水鉄砲の男の未亡人に僅かに思いを馳せながら、酒場で一時の休みに興じていた。
概要

この作品は一人称視点で話が展開する。語り手である「私」は、体験した事件を題材に一本短編を書こうかなどと思案していることから、小説家であることが推定される。この事件の舞台となったのは、1930年代、内乱の最中だったスペインである。そして、ヘミングウェイは取材の為に内乱時のスペインを訪れしばらく滞在している。つまりこの作品はヘミングウェイの実体験に基づいた作品であった可能性が濃厚となっている。人の死を小説の題材にすることは横行しているが甚だ不謹慎である。

作中で「蝶々のよう」と形容される水鉄砲の男は、とにかく無邪気で陽気だが、赤の他人に平気で水鉄砲をぶっ放すなど、著しく空気が読めていない。このことから自閉症スペクトラムの罹患者である可能性が示唆されている。そして、彼を殺した義侠心に溢れる三人組は、多分まっとうな健常者である。だってそうだろう? 徒党を組んで空気読めない奴を排除するなんて、健常者にしか出来ないじゃないか。

酒場での喧嘩が嵩じて殺人にまで発展してしまうというのは内乱時の張りつめた風潮の反映だが、実は現代でも似たようなことは起こっている。悪意がなく無邪気に騒ぐ知的障碍者や自閉症患者に対して、良識あるまっとうな模範的人間である人々が、徒党を組んで、公共の秩序、迷惑行為の撲滅という大義名分を掲げ、汚い罵詈雑言を吐きながら、彼らを排除するのである。殺人まではいかないが、時には暴行に発展することも珍しくない。

厳粛に鉄の外套で身体を覆った戦車達にとっては、ふわふわ漂い虚空を遊泳する蝶々達は、存在そのものが許されないのだ。

蝶々と戦車の争いは、平和な時代でも起こっている。
衝撃の事実

水鉄砲をぶっ放した空気の読めない協調性の欠落した男は、定職についていて、しかも所帯持ちであることが作中の描写から判明している。人前で唐突に水鉄砲をぶっ放すような非常識、非協調的な人間でも職を持ち、家族を持つことが出来ることを描写したこの小説は、気違い達に希望を与えた……かもしれない。
関連項目

現代の戦車

現代の蝶々

蛹から羽化できない生き物達

アリとキリギリス


更新日時:2016年1月4日(月)10:50
取得日時:2019/11/15 09:47


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション
Wikipediaで表示
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしUncyclopedia

Size:6674 Bytes
出典: フリー誤報百科事典『アンサイクロペディア(Uncyclopedia)
担当:undef