ところで汗の成分は食塩であることが知られている。食塩の結晶がなぜそれほど喜ばれるのか疑問に思う者もいるかもしれないが、ポーランドの塩の宮殿を見れば分かるだろう。食塩の結晶は素晴らしく美しいのだ。
教育的立場の大人が喜ぶのは、食塩の結晶を作るのが並大抵ではないということによる。夏休みの宿題などで実際に作ったことがあれば分かるが、食塩の結晶を大きくするには手間暇がかかる。汗から大きな結晶を作るということは非常に根気がいる作業であり、その努力が評価されるのは当然なのである。 このように素晴らしい汗だが、しばしば「汗くさい」と表現されることがある。これを文字通り受け取って、汗は臭いものだと思い込んではいけない。(小野Iを除く)たとえばストレートで定番の口説き文句や、使い古された褒め殺しの言葉を、「くさいセリフ」と言うことはないだろうか。ここでの「くさい」も同じ意味である。つまり、美しいものの典型例である汗をあえて使うことはわざとらしい場合も多く、その様子を「汗くさい」と表現しているのである。 化合物でも汗を流している姿が美しいものがある。その名も汗散るサリチル酸
汗くさい
汗散るサリチル酸
汗散るサリチル酸はサリチル酸に汗をかかせて作られる。サリチル酸に、やずやの黒酢のカプセル(化学的には
403c
無水酢酸と言われる)を飲ませると、新陳代謝が活発になって汗をかき、晴れて汗散るサリチル酸になるのである。 イタリアのギャングなどは、汗を舐めて味をみると嘘をついているかわかる。そのためには10年を超える修練を積まなくてはならない。
味
関連項目
血
涙
アセクサイ
更新日時:2020年12月6日(日)17:26
取得日時:2021/02/28 16:07