担保大家族
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ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「担保」の項目を執筆しています。

担保大家族(たんぽだいかぞく)は、麻枝准が作詞・作曲、たくまるが編曲した楽曲。恋愛アドベンチャーゲームCLANNAD』(Key)のメインヒロイン古河渚のテーマ曲「渚」を原曲とし、声楽用にアレンジを加えたもので、茶太がリード・ヴォーカルを担当している。短縮されたTVサイズのバージョンは、TVアニメ版『CLANNAD』第1期エンディングテーマとして使用された(フルバージョンともに、シングルCD『メグメル ?cuckool mix 2007?/だんご大家族』に収録されている)。
目次

1 歌詞

2 総説

2.1 担保とは

2.2 担保の営む機能

2.3 物的担保

2.4 人的担保

2.5 非典型担保の起こり

2.5.1 譲渡担保の機能



3 家系図

4 脚注

5 関連項目

歌詞

以下はフルバージョンの歌詞である。短縮されたTVサイズのバージョンも存在する。担保 担保 担保 担保 担保 担保大家族担保 担保 担保 担保 担保大家族条文多い物的担保 なりたくない人的担保 名前に担保と付いてるだけな担保責任保証人と連帯債務 4つの担保物権 民法典に書いてない非典型担保所有権留保は いつも所有権的構成で譲渡担保につき判例は担保権的構成も使い分けてる仲良し担保 設定登記 乙区で登記簿に載るよビルを作り抵当地の上 みんなで履行確保社長も空手形振って見せる 善意の第三者裏書譲渡 隠れた保証 全部紙切れlalala...請求 相殺 更改 混同 連帯債務の絶対効免除 時効 他人で相殺 負担部分抵当 質権 先取 留置 担保物権大家族譲渡担保 仮登記担保 担保大家族
総説

この歌に歌われている「担保」とは、債務[1]の履行確保手段の総称である。
担保とは

担保(たんぽ)とは、ある債務を履行させるために、債権者が債務者から預かっておくや物である。人の場合を人的担保、物の場合を物的担保という。

例えば、春原がカネに困って朋也から借金をしたいとしよう。このとき、朋也が「よし、カネは貸してやる。だが返すまで芽衣ちゃんの身柄は預かっておくぞ」と言い出せば、これは人的担保の最も原始的な例となる(ただし、このような身もフタもない人質の取り方は人質による強要行為等の処罰に関する法律で禁止されている)。

もう少し人道上まともな例を挙げれば、ことみちゃんヴァイオリンを修理に出した場合、直ったヴァイオリンを代金を払い忘れたまま持っていこうとしたときには、修理業者は「ちょっとちょっと修理代払ってよ、払うまでヴァイオリンは返せないよ」と主張することができる。これは物的担保の例である(この場合は留置権〔民法[2]295条以下〕)。
担保の営む機能

上のヴァイオリンの事例では、ことみちゃんとしては大切なヴァイオリンをあたかも修理業者に人質にとられているようなもので、「ヴァイオリンの音色をたくさんの人に聞かせてあげたいの。早く修理代を払ってヴァイオリンを返してもらうの」と考え、急いでカネを工面したいところである。このように担保には、債務者を心理的に圧迫して債務を履行させる=債務の履行を確保するという働きがある。この場合、修理業者のヴァイオリンを預かっておく権利を担保権(この場合の留置権)といい、ヴァイオリンを担保目的物といい、担保権によって確保される修理代金債権を被担保債権という。

留置権の働きである、債務者の財産を債権者の手元に置いて債務者を心理的に圧迫する効力は留置的効力といわれる。しかし、仮にメガネの紳士が一ノ瀬家の? 6caa ??産を抱えてどこかへ雲隠れしてしまい、ことみちゃん本人は無資力に陥ったとすると、修理業者という一人の債権者が手元に何かを預かっていたところでカネは一銭も入ってこない。債務者の手元の財産を競売で売りさばいて出てきたわずかなカネを、他の多くの債権者同士で分配するだけである。この点で留置権は役に立たない[3]

そこで、債権者としては、債務者が破産しようが夜逃げしようが、カネは確実に入ってくる手をあらかじめ打っておくのが安心である。すなわち、優先弁済的効力(あるいは、留置的効力と優先弁済的効力の両方)をもつ担保権が欲しくなる。
物的担保

朋也が芽衣ちゃんを人質にとる例では、春原が借金を返さない場合、世が世なら朋也は芽衣ちゃんを女郎屋なりサッカー部なりに叩き売ってカネに換え、そのカネを弁済金の代わりに受け取ることができたであろう。優先弁済的効力とはこのように、本来の債務が履行されないときにも、担保をもたない他の債権者よりも先んじて、あたかも履行がなされたかのようにカネを受け取る効力である。ただし、人間を担保目的物にするのは人道上あまりにもアレなので、現代日本においてこのように担保目的物をカネに換えてよいのは、人間以外の「物」に対する担保権、すなわち物的担保の場合である。

物的担保の中でも、民法やその周辺諸法に規定されているものを、特に典型担保または担保物権という[4]。典型担保は、さらに法定担保物権と約定担保物権の2つに大別される。
法定担保物権
留置権は身近なところでも発生している。その担保物権を発生させる契約を別個に締結しなくても、自動的に発生する担保物権。
留置権(295条以下): ある物に関して生じた債権の債権者が、債権の弁済を受けるまでその物を預かっておく権利(留置的効力だけがある)。例えば、ことみちゃんがヴァイオリンを修理に出したとき、修理代金債権を被担保債権とする留置権が修理業者に発生する。

先取特権(303条以下): 法律上決まった類型の債権の債権者が、他の債権者よりも先に自分の債権の弁済を受ける権利(優先弁済的効力だけがある)。例えば、朋也がバイトをしている古河パンが破産すると、もし先取特権の規定がなければ、おそらく大口債権者である取引銀行が古河パンの財産のほとんどを持っていき、給料をもらう権利という小口の債権しか持っていない朋也の取り分は限りなくゼロに近くなるであろう。そこで、労働者を保護するため、法は給料債権を被担保債権とする先取特権が朋也に発生する(306条2号)と規定し、銀行に先んじて朋也が給料の支払を受けられるようにしている。

約定担保物権
その担保物権を発生させる契約(設定契約)を別個に締結して、初めて発生する担保物権。
質権(342条以下): 債権者が担保目的物を預かり、かつ、債務者が債権を弁済しない場合には担保目的物を売り飛ばした売却代金から債権者がカネを受け取れる、という権利(留置的効力と優先弁済的効力の両方がある)。例えば、春原がラジカセを質屋に入れてカネを借りる場合、「春原は質屋の貸金債権を被担保債権とする質権をラジカセに設定する」という(この場合の春原を質権の設定者という)。質権は、動産にも不動産にも財産権にも設定できる。

抵当権(369条以下): 債権者が担保目的物を預かることなく、債務者が債権を弁済しない場合に担保目的物を売り飛ばした売却代金から債権者がカネを受け取れるという権利(優先弁済的効力だけがある)。詳細は抵当権の項を参照。民法上、抵当権は不動産にしか設定できない[5]

典型担保と逆に、民法に規定されていないものは非典型担保と呼ばれる(後述)。
人的担保

物的担保と異なり、人間が担保になっている場合が人的担保である。人間を売りさばいてカネに換えるのはあまりにもアレであり単なる犯罪である(刑法226条の2)。では最初の事例の朋也は、人的担保にとった芽衣ちゃんに何をさせれば、春原が不払いを起こした場合に優先弁済的効力を得られることになるであろうか。

答えは単純で、資力のある芽衣ちゃんから、春原の代わりにカネを支払ってもらえばよい。こうして「本来の債務者の他にも請求先を事前に用意する」ことで、担保をもたない他の債権者よりも先んじてカネを手に入れるという働きが、人的担保のもつ優先弁済的効力である。人的担保の主なものは連帯債務と保証、すなわち「お兄ちゃんもわたしも岡崎さんにカネを払います」という場合と、「お兄ちゃんが岡崎さんにカネを払わない場合に、わたしが払います」という場合である。
「お兄ちゃんもわたしも岡崎さんにカネを払います」という場合
これは連帯債務(432条以下)または連帯保証(454条等)である。連帯債務と連帯保証とは、法形式は大きく異なるものの、
春原も芽衣ちゃんも、各人それぞれが全額弁済の義務を負う。

朋也は両者のどちらから先に請求してもよく、両者に同時に請求してもよい。

芽衣ちゃんが「わたしの借金じゃないんだから、先にお兄ちゃんに請求してくださいよ!」と主張することはできない。
という点で、実質的には似たようなものである[6]。実際、連帯債務についての規定の多くは連帯保証に準用されている(458条)。
「お兄ちゃんが岡崎さんにカネを払わない場合に、わたしが払います」という場合
これは保証のうちの単純保証(446条以下)である。単純保証では、保証人に催告の抗弁権(452条)と検索の抗弁権(453条)がある。すなわち、芽衣ちゃんは「わたしの借金じゃないんだから、先にお兄ちゃんを探してそっちに請求してくださいよ」と主張することが可能である。カネを貸す側にとってはばっくれた債務者を探すのは非常に面倒臭いので、何かあったときにはいきなり保証人から取れるように、金融実務で保証人を立てる場合は単純保証ではなく連帯保証を要求する場合がほとんどである。
非典型担保の起こり

しかし、カネを借りる側にとって、きょうだい地獄へ道連れにしたくないなら人的担保を差し出したくはない。かといって物的担保を差し出すには、民法上は抵当権を設定する対象は不動産でなければならず、動産を担保としたければ質権を設定する(質屋に預かってもらう)しかない。これは考えてみれば不都合なことである。

例えば、本編中4月17日および21日に発生した交通事故のように、バイクで朋也を轢いた場合を考えよう[7]。この場合、朋也は、杏の不法行為(709条)に基づく損害賠償債権を取得することになる。債務者は杏である。債権者の朋也としては、債務者の杏から確実に債権を回収したい(=賠償金を取りたい)ところであり、そのためには何らかの担保が欲しい。杏が椋を人的担保として差し出すとは考えにくいので、物的担保としてめぼしいものといえば杏の所有するバイクである。

バイクは不動産ではなく動産なので、これを担保にするには民法上[8]は抵当権ではなく質権を設定しなければならない。質権を設定するには、朋也自身がバイクを受け取る必要がある(345条)が、杏としては愛車を朋也に渡すくらいなら顔面に辞書をくれてやりたいところであるし、朋也としてもいったんバイクを預かってしまうと善管注意義務が発生し(350条、298条1項)、細心の注意を払って保管をしなければならなくなるので面倒臭い。

こうした債権者・債務者双方にとっての不都合を回避するために、民法に書かれていない担保権、すなわち非典型担保を作り出す社会的な必要性が生じた。そこで考えられたのが譲渡担保である。
譲渡担保の機能

譲渡担保とは、債権を担保するために、債務者が自己の所有する担保目的物の使用収益権限を自己に留保しつつ、その物の所有権を債権者に移転する担保方法である。すなわち、債務者は物をそれまでどおり使い続けることができ、カネを払って債務を弁済すれば物は取られない。しかし不払いを起こすと、債権者は目的物を持っていってどこかへ売りさばき[9]、その売却代金から債権を回収できることになる。抵当権と似たようなものであるが、法的な手続がはるかに簡便で済む。

譲渡担保の設定の仕方は簡単である。登記所に行く必要もなく、印紙も貼らなくてよい。以下のような示談書[10]を作り、杏に「甲」のところに「藤林杏」とボールペンで書かせるだけである(ハンコをつかせるよりも心理的な抵抗感が薄い)。                           平成16年4月22日               示  談  書                     甲 鍵県蔵等市魁町1丁目2番3号                       〔ここを空白にしておき、杏の                        氏名を自筆で書かせる。〕                     乙 鍵県蔵等市麻枝通り123番地                       岡崎朋也〔自署〕 藤林杏(以下「甲」といいます。)及び岡崎朋也(以下「乙」といいます。)は,後記平成16年4月17日及び同年同月21日に発生した交通事故(以下「本件両事故」といいます。)につき,以下のとおり示談しました。 1 甲は,乙に対し,本件両事故による乙の負傷に係る一切の損害賠償として,金30万円を支払う債務(以下「本件損害賠償債務」といいます。)を負います。 2 甲は,本件損害賠償債務の全額を,平成16年5月22日限り乙の指定する銀行口座(鍵銀行蔵等支店 普通 1234567 オカザキトモヤ)に振り込む方法で弁済します。 3 乙の後遺障害に基づく損害賠償については,乙は,甲の加入する自賠責保険会社(株式会社ビジュアルアーツ損害保険をいいます。)に対し,被害者請求の手続をし,これによる保険金をもって満足し,それ以上には甲に対し請求しません。 4 乙は,本件両事故につき,警察,検察その他の甲乙以外の何人に対しても,告訴,被害届その他の一切の申告をしません。 5 本示談により,本件両事故による乙の負傷に関する損害賠償に関する紛争は一切解決済みとし,今後,乙は甲に対し,本示談書に記載されたものを除くほか,名目のいかんにかかわらず,何らの請求もしません。 6 甲乙は,本示談書に記載されたものを除くほか,相互に何らの債権債務も有しないことを確認します。???????????????(改ページ)???????????????? 7 本日,甲は,本件損害賠償債務の履行を担保することを目的として,自己の所有する後記原動機付自転車(以下「本件バイク」といいます。)に対する譲渡担保権(以下「本件譲渡担保権」といいます。)を乙に対し設定するために,乙に本件バイクの所有権を譲渡しました。本日,乙は,占有改定の方法により,本件バイクの引渡しを受けました。 8 本件譲渡担保権の設定について,車両登録その他の手続を要するときは,甲は,その手続を完了するために,乙に協力します。 9 甲は,本件バイクを,無償で使用することができます。ただし,本件譲渡担保権の実行がなされた以後は,この限りでありません。 10 甲は,善良な管理者の注意をもって本件バイクを保管し,本件バイクに関して生ずる修繕費,保険料,公租公課その他の必要費を負担します。この場合において,乙が甲のために費用の立替払をしたときは,甲は,直ちにその費用を乙に償還します。 11 甲は,以下の各号の一に該当する行為を行いません。 (1) 本件バイクの第三者への譲渡又は貸与 (2) 本件バイクの第三者への担保としての提供その他の処分行為 (3) その他本件バイクの担保価値を毀損し又は甲の譲渡担保権を侵害するお     それのある一切の行為 12 甲は,以下の各号の一に該当した場合には,乙の通知又は催告を要することなく,当然に期限の利益を失います。この場合において,乙は,本件譲渡担保権を直ちに実行することができます。 (1) 甲が本件損害賠償債務の履行を遅滞したとき。 (2) 甲が差押え,仮差押え若しくは仮処分又は強制執行を受けたとき。 (3) 甲が破産手続開始の決定を受けたとき。 (4) 甲がその他本示談書の条項の一に違反したとき。 13 甲が本件損害賠償債務の履行を遅滞したときは,乙は,任意に本件バイク???????????????(改ページ)????????????????を売却し,その売却代金を同債務の弁済に充当することができます。この場合において,その売却代金が債務の額を超過するときは,乙は,直ちにその超過額を甲に支払います。 14 甲は,本件譲渡担保権の実行がなされる前は,本件損害賠償債務の全額を弁済することで,本件バイクを受け戻すことができます。 15 甲乙は,本示談書の趣旨により,強制執行認諾条項付公正証書を作成することを合意しました。 示談の成立を証するために,本示談書2通を作成し,甲乙署名のうえ,各1通を保有します。                  記 〔以下、交通事故の発生日時・場所、バイクの車種・登録番号等の細目が書かれる。〕

ぐだぐだといろいろ書いてあるが、1ページ目は被担保債権である損害賠償債権を確定する部分であり、譲渡担保を規定しているのは2ページ目以降である。要するに、以下のようなことになる。
杏は自分のバイクを手元に持ったまま、「バイクの所有権」だけを朋也に譲り渡す。杏は、形式的には「朋也のバイクを貸してもらっている」状態となる。

杏が賠償金を期日までに全額払えば、「バイクの所有権」が杏に帰ってきて、名実ともにバイクは杏のものとなる(これを受戻しという)。

杏が賠償金を期日までに払えなければ、朋也はバイクを持っていってどこかへ売りさばき(私的実行)、売却代金を杏の残債務額と比べて、余りが出たら杏に渡す[11]。足りなければさらに請求である。

この譲渡担保の方法は、その法的性質は抵当権と質権の不都合をうまく回避するものであり、かつ契約締結にかかるコストがべらぼうに安い(抵当権設定には登記が事実上不可欠[12]で、それには登録免許税と司法書士への報酬で数十万はザラにかかるが、譲渡担保設定契約には紙とインクしか要らない)。こうした「社会的な必要性」から、譲渡担保は慣習でも判例でもとうの昔に認められ、動産から不動産から財産権からあらゆるものを担保に出すのに用いられている。ここでは交通事故の賠償金を事例に挙げたが、もちろん、普通にカネを借りる場合にも譲渡担保は頻繁に用いられている。

非典型担保には、他にも仮登記担保、所有権 7ffa 留保、代理受領などなど、社会経済の発展とともに新しい類型が誕生している。こうして、担保は「社会的な必要性」を後ろ盾として、後から後から新しい形式のものが増殖し、あたかも大家族のような様相を呈してきたのである。
家系図

以下は担保大家族の家系図である。担保 ├─物的担保 │  ├─典型担保 │  │  ├─法定担保物権 │  │  │  ├─留置権 │  │  │  └─先取特権 │  │  └─約定担保物権 │  │     ├─質権 │  │     │ ├─普通質 │  │     │ └─根質 │  │     └─抵当権 │  │       ├─普通抵当 │  │       └─根抵当 │  └─非典型担保 │     ├─権利留保型 │     │  ├─所有権留保 │     │  └─取立権限留保 │     ├─権利移転型 │     │  └─譲渡担保 │     ├─権利移転予約型 │     │  ├─仮登記担保 │     │  ├─再売買の予約 │     │  └─買戻し │     └─分類が困難なもの │        ├─担保としての相殺または相殺予約 │        ├─代理受領または振込指定 │        ├─一括支払システム契約 │        └─その他 └─人的担保    ├─保証    │  ├─単純保証    │  ├─保証連帯    │  └─連帯保証    ├─貸金等根保証契約    ├─連帯債務    │  ├─(不真正連帯債務でない)連帯債務    │  └─不真正連帯債務    ├─不可分債務    ├─重畳的債務引受    └─合同債務
脚注^ 債務とは、特定の他人に対して何かをする義務のことである。その何かをすることを履行または弁済という(履行と弁済は同義語)。債務のちょうど裏返しが債権であり、これは特定の他人から何かをしてもらう権利をいう。債務という語はあくまで「何かをする義務」を指すにすぎず、その内容が具体的に何であるかは場面によって様々だが、本稿のように担保が問題となる場面では、債務は「カネを支払う義務」(金銭債務)とほぼ同義語である。
^ 以下、民法を参照するときは、条数のみを示す。
^ ただし、実際にことみちゃんが破産した場合を想定すると、他の債権者がヴァイオリンを競売にかけようとしても、未払いの修理代を被担保債権として留置権を有する修理業者は、留置権に基づいてヴァイオリンの引渡しを拒むことができる(民事執行法124条参照)。これにより他の債権者はヴァイオリンの競売を開始できない(留置権を有する占有者が、民執190条1項2号の承諾をすることは事実上ありえない)ので、留置権を消滅させるために、誰かしら修理代を立て替え払いしにくる可能性が高い。この意味で、留置権は事実上は優先弁済的効力と似た機能を営むといわれる。
^ 典型担保は民法に載っているかどうかに着目した分類(非典型担保の対概念)、担保物権は権利者に使用収益権限があるかどうかに着目した分類(用益物権の対概念)であるから、分類の立て方が異なるが、両者が指す内容は同じと考えてよい。
^ 例外的に、特別法で認められた限られた類型の動産に抵当権を設定することはできる。自動車抵当(自動車抵当法)、船舶抵当(商法848条)などがある。
^ ただし、民法上、契約時に文書(これはでもよいし、メールのような電磁的記録でもよい)が法律上必要か(保証契約の要式性〔446条2項、同3項〕)、春原の債務が時効で消滅したときに芽衣ちゃんの債務も消滅するか(保証債務の付従性)、芽衣ちゃんが全額立て替え払いをした場合、後で春原からいくら返してもらえるか(内部的求償関係)、芽衣ちゃんが朋也にカネを貸している場合、春原が「ねぇ岡崎、お前が芽衣から借りてるあのカネだけどさ、あれ返さなくていいから僕の借金もちょっと勉強してよ」と言えるか(相殺の援用権)、などの点に違いがある。なお、実務上は、銀行屋金融屋でローンを組むときの審査での計算方法や、税法上の扱いなどに違いがある。
^ 本編中の杏はここでやけに強気に出ているが、法的にはちょっと滅茶苦茶である。平成21年9月現在の法令に照らすと、杏にはまず自動車運転過失致傷罪(刑法211条2項。この「自動車」には二輪原付も含まれる)が成立し、その後いろいろと文句を言って道路交通法上の救護措置義務(道交法72条1項前段)を尽くさなかった点につき道交法上の救護義務違反罪(いわゆるひき逃げ、同法117条2項)、事故について警察への報告義務(同法72条1項後段)を怠った点につき報告義務違反罪(同法119条1項10号)が成立する。これら3罪は、4月17日と4月21日のそれぞれの事故について別個の罪となる。
 さらに、4月17日に事故を警察へ申告しようとした朋也に対し、杏は「そんなことしたら轢き殺すわよ?」と脅しをかけてこれをやめさせている。この点、告訴(刑事訴訟法230条)をはじめとして、犯罪事実を捜査機関へ申告することは犯罪被害者の正当な権利であるから、生命に対する害悪を告知して朋也の権利行使を妨害した杏には、強要罪(刑法223条2項)が成立する。
 結局、杏は2個の自動車運転過失致傷罪、2個の救護義務違反罪、2個の報告義務違反罪、1個の強要罪の罪責を負い、これら7罪は併合罪(刑法45条前段)の関係に立つ。
 なお、行政処分としての違反点数については、2(安全運転義務違反)+3(15日未満の軽傷)+35(救護義務違反)=40点が2回で累積点数は80点となる。効果は欠格期間10年の免許取消しである。これは平成21年9月現在の法令に基づいており、本編の平成16年時点では点数も低く欠格期間も短かったが、それでもひき逃げは免取りと昔から決まっている。ちょっとどうしようもない
^ 自動車抵当法上も、原付は自動車抵当の担保目的物にならないとされている(自動車抵当法2条本文、道路運送車両法参照)。なお、仮に自動車抵当をつけることが制度上可能であったとしても、自動車抵当は手続が煩雑で手数料ばかりかさむので、実務上はほとんど用いられないといわれる。
^ あるいは、売りさばかずに目的物自体を債権者が物理的に持っていってもよい。売りさばいた代金からカネを取る場合を処分清算方式、物自体を持っていく場合を帰属清算方式という。
^ 示談とは「こういう条件で揉めごとをチャラにしよう」という約束をいう。示談は一種の契約であり、契約は原則として意思表示のみでその効力を発生するから、本来であれば示談書という紙切れを作ることすら不要のはずである。ただ、後で言った言わないの話になると面倒なので、交通事故の示談では(できれば保険屋が出てくる前に)相手方から示談書に一筆いただいておくのが鉄則である。
 本編中の朋也のような入通院も休業も全く不要な軽傷で、賠償金を30万も取るというのはかなりふっかけているが、杏としては朋也に警察にでも駆け込まれれば終わりであるから、前科もつかず免取りもないことと引き換えであれば、これくらいの条件は何とか飲ませることが可能であろう。
 示談書の書式は自由であるが、ここでは ⇒日弁連の参考書式に従って、1ページにつき37字×26行と想定している。1ページ目で「示談に応じれば告訴するつもりはない。30万だけ払えば、他は何も請求しないよ」と安心させてから、2ページ目以降できっちり譲渡担保を組んでおくのがミソである。(なぜ朋也がこんなもの書けるのか疑問に思われる向きもあるであろうが、親父の借金のおかげでこういう方面に詳しくなったということで、ご納得いただきたい。)なお、筆者はいまだ法律実務の世界にはきわめて不見識であるので、実務家の諸先生から見れば、下の文例は相当おかしなものである可能性が高い。識者のご叱正を待ちたいところである。
^ 実際は、この「バイクを持っていく」ことと「余ったカネを渡す」こととは同時履行の関係(533条)に立つ。すなわち、朋也はまずバイクの評価額を計算して杏の残債務額と比べ、余りが出ればその額のカネを杏に渡し、それと引き換えにバイクを持っていくことになる。
^登記が事実上不可欠」というのは、不動産についての物権の得喪・変更の対抗要件が登記だからである(177条)。対抗要件とは、第三者(抵当権者でも抵当権設定者でもない人)に対して、俺には抵当権があるぞ、と主張するための要件である。不動産を買う人は登記簿を見て買うので、登記簿に「この家には抵当権が取り憑いてるから気を付けて!」と書いていなければ気を付けようがない。後になって実は当初から抵当権がくっついてましたと言われて家を召し上げられれば、買主にとっては不意打ちとなる。正義を愛する民法はこのような不意打ちを許さないので、抵当権という恐るべき悪霊といえども、登記簿に載せておかなければ転売先の買主を襲うことはできないのである。
 また、同様のことは、登記に類似した登録制度をもつ自動車のような動産についても成り立つ。譲渡担保の設定は、不動産であれば所有権移転登記(177条)が、自動車であれば車検証の名義変更(移転登録。道路運送車両法5条1項)がその対抗要件となる。
 もっとも、原付は道路運送車両法にいう「自動車」ではなく、第三者への公示手段としての登録制度はない(道路運送車両法5条1項は原付には適用されない)。よって、朋也がバイクに打った譲渡担保権の対抗要件は、登記でも登録でもなく他の一般の動産と同じく引渡しとなる(178条)。この結果、杏が「あんな馬鹿に持ってかれるくらいならバイク王にでも流したほうがマシよ」と考え、善意無過失の第三者である中古車屋にバイクを持っていって売却した上で現実の引渡し(182条1項)を完了すれば、即時取得(192条)が成立して朋也の担保権が消滅する可能性がある。これを防ぐためには、朋也は直ちにバイクの標識交付証明書を自分名義に書き換え、杏の自賠責を解約して自分名義で加入し、工具入れには朋也名義の自賠責保険証のコピーを入れておくべきである。これで杏が勝手に売りに出しても、買主が善意無過失とは認められにくいであろう。

関連項目

だんご大家族

CLANNAD-クラナド-

Key

民法

抵当権

根抵当権

動産抵当

財団抵当


質権

留置権

先取特権

譲渡担保

仮登記担保

所有権留保

連帯債務

不可分債務

保証

連帯保証

根保証



更新日時:2017年4月2日(日)23:30
取得日時:2019/08/20 22:39


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出典: バ科事典『アンサイクロペディア(Uncyclopedia)
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