宇部市
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宇部市(うべし)は、山口県西部に位置する都市である。

宇部興産の企業城下町であり、セメント工業が盛んである。かつては宇部炭田の炭鉱町であり運炭町でもあった。石炭産業の急速な進展に伴い、一寒村から瞬く間に総合化学工業都市に成り上がった特異な地域である。
目次

1 概要

2 宇部モンロー主義

3 地理

4 歴史

5 経済

6 交通

7 関連項目

概要

山口県の重要な都市のひとつであり、商都下関や、県都山口と肩を並べるほどの存在である。「宇部(うべ)」という地名は、海辺(うみべ)に由来することから、市民は宇部が山口県の西南の末端であることに劣等感を抱いているが、そもそも山口県に基幹など存在しないので、取り越し苦労であるといえる。

工業都市特有のすさんだ街並みはどこも殺風景で味気なく、辺り一面錆色と鈍色に染まっており、工場や倉庫を除くと駐車場くらいしか残らないような土地柄である。それを紛らわすために、市街地を緑化して彫刻を配置しているが、落書き盗難など荒らしやりたい放題となっており、殺伐とした空気が流れている。戦後、西日本最大の闇市から発展し、山口県、宇部市を代表する商業中心地だったアーケード商店街の宇部中央銀天街・三炭街商店街も1980年後半からのロードサイド・モータリゼーション化の波に押され、現在ではシャッター率9割強と不名誉な日本一に輝いてしまっている。 嘗て「閑古鳥通り」と揶揄していた真締川側対岸のアーケード商店街・新天町と立場が逆転した状態である。ちなみに三炭街商店街は2007年にアーケードすら撤去され、ただの小路地と化してしまった。

宇部市の風景は、同市出身の35歳の童貞こと庵野秀明による映画『式日』からも確認することが出来る。
宇部モンロー主義

西日本最大のコーラ製造会社として知られた宇部興産の企業城下町である宇部市では、市内の上水道や学校病院など、生活に必要と思われるあらゆるインフラの整備が同社により進められた。コーラ製造会社として全国にその名を轟かせていた当時の同社の勢力は凄まじく、圧倒的な武力を背景に、(交通の不便な山口市のために)わざわざ宇部市内に空港まで開設してあげるなど、日本国の代わりに同社が地域を管理、支配するという独特の独立行政区を形成していた。その独立独歩の気質やプライドの高さは現在も引き継がれており宇部モンロー主義と呼ばれている。
地理

山口県西部に位置し、瀬戸内海に面する港町である。古くから、周防灘の干拓や、常盤池の築造を行うなど自然破壊土地改良が盛んに行われ、炭坑廃土にゴミを混ぜたもので海面を埋め立てるなど、ごみ詰めさながらの要領で工場用地を造成していた。

九州かぶれの城塞都市と、不甲斐ない県庁所在地との中間に位置しているため、少なくない頻度で紛争が起きている。下関市は、宇部市や小野田市を関門都市圏に組み込むことで、北九州市に対して少しでも優位に立とうと全力をあげており、山口市は、その少ない人口を水増しによって補おうと、宇部市や防府市などを自らの勢力圏に引き入れようと必死である。

宇部市域に横たわる周防長門の国境線に象徴されるように、下関・山口両市の綱引きに翻弄されており、宇部都市圏の一員であった阿知須町が山口市とその傀儡県庁の執拗な勧誘と裏工作に屈してしまうなど、多大な損失が生じている。

宇部市民は、防長二国の結束を高めるため、「防府と長府の中間に位置する宇部に県庁を置くべきである」と山口県に提言したのだが、「岩国の山口離れを助長し、県の分断を招くおそれがある」として一蹴された。
歴史

宇部を含む厚狭地区は辺鄙な農村地帯であったが、すでに江戸時代の初めから石炭が発見されていた。明治以前の宇部は、さしたる産業もない海辺の寒村に過ぎず、厚狭郡の中心地は、山陽道(西国街道)の宿場町として栄えていた舟木であった。

そんな辺境の地である宇部は、幕末から明治維新にかけて、長州藩から執拗に嫌がらせを受けることになる。宇部領主であり、長州藩の藩主・毛利敬親に仕えた福原越後は、毛利の尊皇攘夷運動に参加したが、幕府による長州征伐が起こると、藩の責任をなすりつけられ自害させられてしまった。宇部の村民は越後と同じ道を辿るまいと、その後の幕府との戦争には関わらず、ひっそりと暮らした。

明治維新後、倒幕の戦いに参加しなかった宇部村は、周囲の地域から村八分にされた。厚狭出身で、旧長州藩石炭局の元役人は、宇部村民から石炭採掘権を奪い独占するという暴挙に出た。維新によって達成された筈であった自由は、宇部村においては維新の主導者たる長州藩人によって握り潰されたのである

困窮する村民を見かねた福原芳山(自害させられた殿様の子孫)は、私財を投げ打って採炭権を買い戻した。村民は福原家に感謝し、採炭で得た利益を福原家に還元することを即座に決定した。利益はどんどん膨らみ、やがて福原家でも管理できぬほどの資産となった。この資金を用いて水道や電気など都市インフラが整備されてゆき、宇部は周囲を差し置いてモダンな都市となったのである。

実業家・渡辺祐策は、宇部を単なる炭鉱町に終わらせることのないよう、宇部興産の前身にあたる会社を次々と興し、産業基盤の強化に努めた。技術の向上によって、石炭が盛んに掘り出されるようになり、宇部沖に広がる海底炭田が開発されたが、表だって語られない海水流入事故などの多くの黒歴史も存在した。

大正時代には、資源を運搬するため、村の中心部に待望の鉄道が敷かれ、物流の一大拠点となった宇部は、厚狭郡の中心・舟木町はおろか、県都・山口町をもさしおいて、から一躍して、市に昇格するという快挙を成し遂げたのである。山口県内では赤間関市(下関市)に次いで二番目の市になったことから、山口や萩、小野田といった町は、すっかり面子を潰された形となった。

こういった経緯もあり、宇部市民は他の山口県内の市町村と比べて独立思考が強いと言われる。東は広島、西は福岡へと両側に求心力が働き、今にも分裂しそうな山口県であるが、山口県庁は「明治維新を成し遂げた長州人として結束しよう」と呼びかけている。しかし、まさに長州藩から迫害を受け続けた宇部市民にとっては、長州人としての誇りも糞もないのである。県庁はそれを知ってか知らずか空港を作ったりして誤魔化そうとしているようだが、迫害の歴史は未来永劫語り継がれることだろう。
経済

「炭都」と呼ばれた宇部ではあったが、宇部炭は品質において九州炭におよばず、当初は苦戦を強いられていた。

渡辺祐策は、「資源は有限であり、いずれ掘り尽くされるとみられている石炭に頼るのは危うい」として、コーラ製造業への進出など産業の多角化を推し進め、永久に持続可能な「無限の工業」を提唱し、さらには、永久機関(半永久機関)の研究に没頭したのである。しかし、それを好ましく思わないエネルギー産業のライバル企業関係者によって、研究はに葬られてしまうことになる。

石炭の産出量や需要の低下によって石炭産業は衰えたが、それから発展した重化学工業が宇部の活力を保ち続けたのは言うまでもなく、いまや廃墟と化してしまった夕張筑豊など、使い捨てられた産炭地とは対照的であるといえる。ただ、重工業に依存している構図に何ら変化がみられず、まだまだ先行きに不安の残るところである。

また、防具大手のユニクロも同市から誕生した。
交通

岩国方面から延びてきた山陽鉄道(山陽本線)を巡って、舟木と小野田との間で激しい誘致合戦が繰り広げられた結果、山陽本線は舟木を大きく迂回するように南下し、小野田方面に至ることになった。

これに出遅れた宇部は蚊帳の外に置かれたため、一時は窮地に陥ったが、宇部線の開通や宇部港の拡張によって巻き返すことが出来た。こうして、厚狭郡内での宇部と舟木の地位は完全に逆転し、舟木町の後身にあたる楠町も、平成16年ついに宇部に併呑されることになった。この宇部線とは典型的なローカル線で1時間に1本、同時停車、ワンマンなどローカル線のきわみである。

しかし、山陽新幹線の誘致に手間取ったため、厚狭地区は長年にわたって新幹線に素通りされ、駅の谷間に埋もれようとしていた。閉塞感漂う中、新幹線厚狭駅の設置によって、にわかに急展開を見せたのである。新幹線の駅を獲得するため、小野田や美祢を合併することが、宇部の最重要課題となっている。

そんな宇部にも山口宇部空港という立派な空港が存在する。すぐ近くに北九州空港があるにも関わらず、交通の不便な山口市のために建設されたといわれている。なお、宇部市民は必ず「山口」を省いて「宇部空港」と呼ぶが、その心情は容易に察することが出来るだろう。
関連項目

筑豊

清木場俊介 - 出身者。

道重さゆみ - 同上。


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更新日時:2018年4月10日(火)22:06
取得日時:2018/05/12 05:08


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