この記事は君は牛を二頭持っている。シリーズの一部となります。
目次
1 資本主義
2 共産主義
3 民主主義
4 アナキズム
4.1 その他
資本主義
資本主義
君は牛を持っていない。 担保にできる牛がいないので、銀行は牛を買う資金を貸してくれない。 牛舎を隣人に売るしかないが、元手の1/3しか取り戻せそうにない。
資本主義 #2
君は牛を二頭持っている。 家主が家賃を催促するので、君は一頭を売って支払いに充てる。家族にメシを食わせるため一日八回乳を搾ったところ、もう一頭の牛は死んでしまった。 翌月家主がまた家賃を催促してくる。 君は借金を抱え、牛もなく、工場の歯車としてはした金を稼ぎながら、借金の利子が膨れ上がるのを見守っている。
資本主義 #3
君は牛を千頭持っている。 君は借金を背負った人間を集め、はした金で乳を搾らせる。この戦略が図にあたり、競合他社を組み伏せて独占企業にのし上がることができた。君がカリブのリゾート地でカイピリーニャのプールに浸かっている間も財産は増える一方だが、その裏で君の社の従業員は牛乳を買う余裕もない。
資本主義 #4
君は牛を一億頭持っている。 今にも溺れそうなくらい牛乳の在庫が貯まっているが、捌ける見込みはない。なんとなれば市民の半分は失業中なので牛乳を買う金がない。後の半分は君の巨大搾乳場で働いているので、牛乳なんて見るのも嫌だ。 君は政府にロビー攻勢をかけ、戦争を始めて失業者に収入を与え、牛乳を配給制にさせ、政府に牛乳を卸す。さらに、牛の角にレーザーサイトを取り付け、レーザー誘導爆弾と称してとんでもない値で政府に売りつける。政府は紙幣をジャンジャン刷って君に支払う。インフレだけが残った。
イギリス
君は牛を二頭持っている。 一頭の足に小さな擦り傷ができ、膿みはじめる。報せを受けた政府は君の牛を両方とも焼却処分にする。近隣の牛も全て焼却処分にされる。一帯は小道にいたるまで交通封鎖され、マスコミが煽って全国的パニックとなる。 その間、君は仕事そっちのけで狐狩り禁止法に反対するデモに参加していた。
香港
君は牛を二頭持っている。 君は銀行に勤める義弟に信用状を発行してもらい、自分が経営する上場会社に牛を三頭売る。すぐに負債の株式化を行い、牛を四頭とも取り戻し、牛五頭分の税控除も確保する。牛六頭の搾乳権はパナマ