- 459 名前:深大寺デート6 mailto:sage [2010/06/26(土) 02:48:58 ID:9PwC/flU]
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雨はしとしと。 茂を試すかのように。 やがて。 「…布美枝」 その呼びかけに、布美枝は顔をあげてにっこり笑う。 茂は視線を逸らしたまま、手持ち無沙汰の右手をグーパーしていた。 見上げる布美枝の顔をちらりと伺ってから、 茂は背中をかがめて、布美枝の唇を食むようにしてなぞる。 そして右手を布美枝の背中にまわすと、自分の方へぎゅっと引き寄せ 熱っぽい目で見つめてくる布美枝に再び接吻する。 二人は舌を絡ませながら、熱い口づけにしばし蕩けた。 ――結局。 しばらくして雨は止み、二人は無事家に戻れたのだが、 左肩から背中にかけて、屋根から滴る雨を避けきれなかった茂だけが この日風邪をひいて熱を出した。 この続きは次回…。 おわり
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