- 409 名前:ヤキモチ焼けました1 mailto:sage [2010/06/23(水) 00:54:59 ID:qOdJHu1h]
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漫画のストーリーの展開に行き詰ると、散歩に出かけるのが茂の常だった。 真夏のうだるような暑さはもうすっかり薄れ、 墓めぐりにはもってこいの秋の夕方。 しばし「何十年も死んで、心が寛容になった」先人達の墓と対話し、 ぶらぶらとススキを揺らしながら家に戻ってきた。 すると。 「ああっ、だめ、だめです、浦木さん…」 開いた窓の向こうから、切羽詰ったような布美枝の声。 「でも、奥さん…」 もうひとつの声は、あのイタチ男、浦木だった。 「中はだめです、外に、外に出してください、お願い…」 「…じゃあ、行きますよ」 「はい…あ…行く、行きます…」 何なんだ、この会話は?!
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