- 290 名前:9 mailto:sage [2010/06/13(日) 04:55:30 ID:Z9/dMDSd]
- やっと布美枝の痛みがやわらいできたころ、
「もう・・・終わる・・・」 茂が苦しそうにつぶやいた。 やがて、どくっと布美枝の中で茂が脈打ったのが分かった。 「はあ、はあ・・・」 「あぁ・・・はぁ・・・」 しばらく二人は折り重なって息を整えていたが、 茂が布美枝に軽く口づけると、そっとその身体を離した。 照れくさそうに、そそくさと寝巻きを回収する。 布美枝も脱がされて行方不明になっている寝巻きを探した。 「ああっ」 思わず、布美枝が叫んだ。 「え?」 茂がびっくりして振り返る。 「シーツが・・・」 見ると、うっすらシーツに血がにじんでおり、 二人の愛液がまざってびしゃびしゃになってもいた。 この様子だと、敷布団も被害にあっているであろうことは想像できた。 「どげしよう・・・換えがない・・・」 シーツも布団も、二組しかない。 寝巻きも羽織っただけの布美枝が呆然としていると 「ちっと狭いが、一組で寝たらええでなーですか」 「え・・・」 「寒いし、ちょうどええ」 にっこり笑う茂を見て、今さらながら布美枝はまた、 顔を真っ赤にして俯いてしまった。 その日の夜は、二人一組の布団で狭いながらも一緒に寝た。 布美枝は茂の右腕を枕に、幸せの中で眠りについた。 おわり 失礼しました・・・。
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