- 192 名前:名無シネマ@上映中 mailto:sage [2007/03/04(日) 11:54:41 ID:dsaS767Q]
- 映画『蒼き狼―地果て海尽きるまで』、チンギス・ハーン役には当初、
俳優であり歌手でもあるソソルバラムと、事実上決まっていた。 彼はモンゴルで「ハーンの役は彼しかいない」と言われる、超名俳優。 配役決定後、彼は映画のために1年以上かけて役作りに徹底した。 すさまじいまでに。 酒を断ち、チンギス・ハーンの歴史を日夜猛勉強し、乗馬からスピーチ、 果ては日常生活の仕草や言葉遣い、わずかな表情までチンギス・ハーンに なりきり、完璧を目指して準備を整えていた。 ロケ前の彼はすでにチンギス・ハーンそのもので、 その姿はウランバートルでちょっとした名物になっていたほどだ。 「民族の英雄を演じる」ことに、ソソルバラムは命をかけていた。 それが、角川春樹が参入した途端、有無を言わさずソソルバラム降板。 理由は、金にならない。主演がモンゴル人では、日本じゃ話題にならないから。 若い頃を反町、老けてからソソルバラムとも考えたが、顔の形が違うのでだめ。 降板が決まった夜、ソソルバラムは文字通り浴びるほどのアルヒを飲んだと言う。 彼の降板後、チンギス・ハーンの夫人役に菊川怜、そして韓国人のAraと、 角川が完全に映画を制圧してしまった。 ソソルバラムの降板劇は、モンゴルでは誰でも知っている。 日本では、モンゴルマニア以外誰も知らない。 その事実はすべての業界で、抹殺されてしまっている。
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