- 6 名前:U-名無しさん@実況・\(^o^)/です (スフッ Sd8a-AD2n) mailto:sage [2017/02/12(日) 23:45:52.35 ID:Klq1Iq56d.net]
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◇選手は“兼業”、豪州プロ野球界の実情 オーストラリアに最初に野球をもたらしたのは、 1850年代にビクトリア州で起きたゴールド・ラッシュでやってきたアメリカ人鉱夫たちで、 金鉱のあったバララットで初めて野球チームが結成されたという。 97年にはナショナル・チームがアメリカ遠征を行うなどしたが、その後はマイナー・スポーツとして低迷。 1989年に8チームによるプロ・リーグが発足したものの、財政難などで長続きせず、 MLBなどが出資して現在の6チームによるABLが再開したのは2010年のことだった。 ラグビーやクリケット、サッカーなどに比べ、 国内ではいま一つ盛り上がりに欠けるオーストラリアのプロ野球だが、 大リーグ通算105本の本塁打を放ち、MLBのオールスター戦出場も果たした元中日ドラゴンズの「ディンゴ」ことデービッド・ニルソン捕手を筆頭に、 これまで多くのメジャー・リーガーを輩出してきた。 また、英語圏という利点を生かして高校・大学レベルからMLB入りを目指して渡米する選手も多く、 現在約30人の選手がアメリカのメジャーとマイナー・リーグに所属しているという(独立リーグを含めると100人以上)。 このように選手個々の身体能力が高いオーストラリアは、 国際大会で好成績を残すこともあり、 04年のアテネ五輪では史上初めてオール・プロで挑んだ日本代表チームを倒し、 銀メダルに輝いている。 とはいえ、1年に3カ月半のシーズンで、公式戦は基本的に週末のみ。 平均的なABL選手の報酬は、月に約1,000豪ドルで、 アメリカなどのプロ野球でプレーしている選手でなければ、基本的に別の仕事を持っている。 例えばメルボルン・エーシズのドゥシャン・ルジッチ投手は平日ビール工場で働き、 シドニー・ブルーソックスのジョシュ・ディーン選手は高校の特別養護教師、 パース・ヒートのティム・ケネリー選手は消防士……という具合だ。 また、時には数万人の観客で埋まるラグビーやサッカーの試合と違い、 ABLの公式戦が行われる球場は小ぢんまりとしている。 オールスター戦が行われたメルボルンの球場には外野席は無く、 一塁側内野席は広場になっていて、まるで近所の公園のようなベンチと長いすが置かれているだけ。 その周りにホット・ドックやビールなどを売る屋台が軒を連ねている。 かつてゴールドコーストに存在したプロ野球チーム「クーガーズ」の元オーナーで、 現在ABLの国際渉外部長のデニー丸山氏は 「今までABLはMLBのファーム的性格が強く、 今後は日本や韓国、台湾などアジアのプロ野球や独立リーグとの連携を強化していく必要がある」 と語ってくれた。
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