- 305 名前:名無電力14001 [2009/11/23(月) 21:58:54 ]
- 東京電力 「110万ボルト次世代送電線網」 国際標準化で世界普及に期待
www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911230024a.nwc 今年5月、東京電力などの110万ボルト(1100キロボルト)超高電圧(UHV)送電線網技術が、 国際電気標準会議(IEC)で国際標準として認められた。日本の技術が国際標準化機関の“お墨付き”を 得て世界規格となる例は珍しく、技術の優位性が実証された。UHVは日本で現在運用している 55万ボルト送電線に比べ約3〜4倍の大量送電ができるほか、送電ルート(回線)削減や 送電ロスの低減などでコスト削減や大幅な省エネも図れる。国際標準化によって世界に普及すれば、 地球環境の保護にも貢献すると期待が高まっている。 ◆欧米の壁…苦節30年 UHVは将来の電力需要拡大を見込んで、送電網の効率化、送電ロスの低減などを図るため、 1970年代から電力中央研究所などと共同で技術開発してきたが、約30年かけた開発と 国際標準化の道のりは平坦(へいたん)ではなかった。 メーンとなる送電線の開発を担当した電中研は78年から本格的な実験をスタートした。電圧を 2倍にしても耐えられる電線の開発や鉄塔の小型化、周辺環境や落雷による影響などを調査。 「85年までには実用化レベルに達した」(電中研)。その後、東電などが変圧器や遮断器など 周辺機器の開発に乗り出し、90年代には実用化のめどをつけたという。 一方で、不得意とされる国際標準化の道のりも遠かった。というのも、IECには77年に 米国と旧ソ連が提案した1200キロボルトの送電線網が登録済みだったほか、97年には イタリアの1050キロボルトも標準技術として認められた。この間、80年代から90年に かけて東電が提案した1100キロボルトは、米ソやイタリアの技術が実用化されていないにも かかわらず、「実績がない」などの理由で日の目をみなかった。国際標準化では欧米勢優位という 厚い壁があったわけだが、標準化された2方式はその後いずれも頓挫し、残ったのは日本勢の 技術だけ。東電は2006年には再挑戦を決めた。
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