- 1 名前:クロ ★ [2019/07/20(土) 21:59:49.36 ID:PhGn5pXC9.net]
- この国を私物化し、劣化させる安倍政権に審判を下す参院選の投開票日が21日に迫った。第2次政権発足以降、国政選挙5連勝を誇る安倍首相は勝敗ラインを「与党で過半数」と低く設定しているが、安倍官邸のなりふり構わぬ選挙戦は常軌を逸している。
安倍を批判する市民に対し、公権力を使ったシャットアウトが横行。15日に札幌市の首相演説で「安倍辞めろ」と連呼した男性や「増税反対」を叫んだ女性らが警察官に取り押さえられて排除されたのに続き、18日に大津市でも「安倍辞めろ」などと声を上げた男性が警察官に取り囲まれ、会場端に追いやられる騒動が起きた。北海道警は「ヤジが公職選挙法(選挙の自由妨害)にあたるおそれがある」としていたが、専門家から「表現の自由の侵害」「過剰警備」などの指摘が相次ぐと、「聴衆同士のトラブルを防ぐための通常の警察活動」などと見解を修正。批判を嫌い、ヤジに異常反応する安倍に対する配慮、あるいは忖度なのは明らかだ。 ラストサタデーの20日、安倍は激戦区を遊説する。 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐる不祥事で逆風が吹き荒れる1人区の秋田に湯沢市生まれの菅官房長官と入り、自民2人目候補が落選危機にある複数区の埼玉、千葉、東京を回る予定だ。最終演説は因縁深い秋葉原。2017年都議選のラスト演説で聴衆の「安倍辞めろ」コールにブチ切れ、コールを続ける聴衆を指さして「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」とイキリ立ち、歴史的大敗を招いたスポットである。 ■ステルス遊説が招いたアンチ安倍の団結 それ以降、自民は国政選挙で安倍の遊説日程を事前公表しないステルス遊説を始め、今回はそれを徹底。安倍側近の萩生田光一幹事長代行は「日程を公表すると演説を妨害する人がやって来る」と正当化したが、それがさらなる反発を招き、ツイッターでは「#会いに行ける国難」「♯会いに行ける蚊帳の外」などのハッシュタグで安倍のスケジュールが拡散されている。“こんな人たち”の集結に構える自民党都連は「党運動員の大動員により、選挙妨害の組織的ヤジにも負けず、訴え続ける安倍総裁に声援を送ってほしい」と記した動員要請を16日付で通知したという。しかし、焼け石に水ではないのか。地鳴りのように響く「安倍辞めろ」コールを警察は排除できるのか。 「『デモ』とは何か」などの著書がある高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。 「街頭演説にヤジを飛ばす聴衆を警察が排除する動きは、戦前戦中を除けば安倍政権で初めて見られる現象です。共産党独裁体制の中国統治下にある香港でさえ大規模デモを実行できるのに、民主主義のこの国でなぜ許されないのか。しかも、警察が神経をとがらせているのは、首相演説に対するヤジだけ。『選挙の自由妨害』が理由にされていますが、安倍首相は候補者ではない。ヤジ排除は恣意的です。 打たれ弱い首相の器の小ささに合わせて民主主義の幅が削られるなんてあり得ません。秋葉原のラスト演説では100人ほどの仲間と安倍政権に対する抗議活動を実施します。弁護士を少なくとも2人配置してカメラを回し、大きなプラカードももちろん掲げます」 アンチを締め出し、居心地の良い空間を整えたところで、安倍はロクな演説をしていない。序盤は立憲民主党の枝野代表をネタにし、「野党の枝野さん。民主党の、あれ民主党じゃなくて今、立憲民主党ですね。どんどん変わるから覚えるのが大変」と笑いを取って悦に入っていた。立憲民主の略称は「りっけん」。比例代表で「民主党」と書けば国民民主党の得票となり、「民主」と書いた場合は無効になる可能性がある。枝野からは「一種の選挙妨害だ。いい加減にしてほしい」と猛反発を食らい、安倍1強とモテはやされながら横綱相撲とはほど遠い情けなさである。 2につづく 日刊ゲンダイ 19/07/20 17:00 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258771/
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