- 1 名前:(^ェ^) ★ [2018/11/19(月) 18:06:14.98 ID:CAP_USER9.net]
- [大弦小弦]本棚に収めようとすると、新書は独特の存在感がある
本棚に収めようとすると、新書は独特の存在感がある。背が単行本より低く、文庫本より高い。 厚さは他の本がまちまちなのに対してほぼ一定で、並べると規則的な感じがする ▼新書が世に出て80年。 1938年11月20日、岩波書店が20点の岩波新書を発刊したのが始まりだった。 「君たちはどう生きるか」の作者で編集者の吉野源三郎さんが発案した ▼日中戦争が泥沼化していた。吉野さんは後に、「日ごとにつのる偏狭な国粋主義の思想に抵抗」する必要があったと振り返っている。 抵抗手段は事実を知らせること。政府が憎悪をあおる中、中国の実像を紹介する本も多く発行した ▼言論弾圧で一時休刊したが、49年に再出発。他社も参入し、ジャンルとして確立した。 各分野の専門家が蓄積した研究成果や、現在進行形の問題をコンパクトに解説する ▼評論家の荻上チキさんは「検証 東日本大震災の流言・デマ」(光文社新書)を震災のわずか2カ月後に発刊した。 デマの実例を多数収録、「ワクチン」と表現した。パターンを知れば免疫がつく。免疫を持つ人が増えれば、感染も抑えられると説いた ▼新書そのものが、社会のワクチンなのかもしれない。愛国か反日か。 再び「偏狭な国粋主義」がデマをまとって増殖する今、「新しい書」が当初掲げた理想は少しも古びていない。(阿部岳) https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/346539 阿部 岳(あべ たかし) 沖縄タイムス社北部報道部長 1974年東京都生まれ。 上智大学外国語学部卒。97年沖縄タイムス社入社、政経部県政担当、社会部基地担当、フリーキャップなどを経て現職。 著書 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実(朝日新聞出版)。 www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70787 参考 沖縄タイムス阿部岳記者「偏狭な国粋主義がデマをまとって増殖している」 https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1542599735/l50
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