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【研究】古代人が行った土壌改革がアマゾン川流域の生物多様性を生み出しているとの研究結果 [しじみ★]



1 名前:しじみ ★ mailto:sage [2020/07/03(金) 10:32:27.76 ID:CAP_USER.net]
アマゾン川流域は土壌の養分が少ないやせた土地であり、農業には向いていませんが、「テラ・プレタ」と呼ばれる一部の土地はしっとりと黒く豊かな土壌であることが知られています。このテラ・プレタは農業に従事した古代人によって生み出されたとされていますが、ブラジルのマトグロッソ州立大学やイギリスのエクセター大学の研究チームはテラ・プレタが農業に適しているだけでなく、アマゾン川流域の生物多様性にも貢献しているとの研究結果を発表しました。

Legacy of Amazonian Dark Earth soils on forest structure and species composition - Oliveira - - Global Ecology and Biogeography - Wiley Online Library
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/geb.13116

Research news - Innovation by ancient farmers adds to biodiversity of the Amazon, study shows - University of Exeter
https://www.exeter.ac.uk/news/research/title_801967_en.html
https://i.gzn.jp/img/2020/07/03/ancient-farmer-add-amazon-biodiversity/img-snap04382_m.png

土壌がやせているアマゾン川流域では、森を開墾しても強い日差しや豪雨にさらされると養分が失われてしまい、近代的な化学肥料を用いても豊かな状態を維持できないとのこと。そのため、アマゾン川流域では焼き畑農業のような非持続可能な農業はできるものの、大規模で持続可能な農業を行うことは不可能だと考えられていました。

ところが、オランダ人の土壌学者であるビム・ソンブルク氏が1950年代にアマゾン川流域を調査したところ、一部の場所には驚くほど豊かな土壌が存在していることを発見。しっとりとした黒い土であるこの土壌は、テラ・プレタと名付けられました。テラ・プレタの起源については自然発生的に生まれたものという見方もあったものの、主に集落跡で発見されている点や、陶器の破片や動物などの骨、人間の排せつ物といったものが土壌に堆積していた点から、多くのテラ・プレタは人為的に作られたものであると判明しています。

テラ・プレタは1つの区画が平均で20ヘクタールほどで、付近の土壌に乏しい窒素・リン・カルシウム・亜鉛・マンガンといった栄養素を豊富に含んでいます。テラ・プレタはさまざまな有機物に加え、並外れて高濃度の炭を含有していることが特徴であり、土壌に含まれる炭や高レベルの微生物活動によって栄養素の流出が防がれているとのこと。

テラ・プレタは紀元前450年から紀元後950年の間にアマゾン川流域に作られたといわれており、この地域に住む先住民らの人口を支えてきたと考えられています。ところが、ヨーロッパ人が南アメリカ大陸に進出すると、先住民の人口が疫病などで大幅に減少して生活様式も変化したため、多くのテラ・プレタが放棄されてしまいました。

それでも、テラ・プレタは放棄されてから数百年にわたって豊かさを維持しており、未だにテラ・プレタの土壌を使った畑では、隣接した他の畑と比較して豊富な種類の作物を栽培・収穫できるとのこと。また、一般的な穀類の収量もかなり多いことに加え、強い日差しや雨にさらされてもなかなか土壌がやせないそうです。

放棄されたテラ・プレタがアマゾン川流域の植生にどのような影響を与えているのかを調べるため、マトグロッソ州立大学やエクセター大学の研究チームは、アマゾン東部のタパジョース川やシングー川の流域で土壌の豊かさや植物のサンプルを測定する研究を行いました。その結果、テラ・プレタの土壌が他の土壌と比べて有意に豊かであることが再確認されたほか、他の土壌とは違う植生が存在していることが判明したとのこと。

論文の筆頭著者であるEdmar Almeida de Oliveira氏は、「テラ・プレタは周囲の森と違う種類の植物が存在し、より大きく生長するエリアです」と指摘。単に生長する植物の種類が違うだけでなく、テラ・プレタでは食用になる植物が多い傾向もみられました。


近年ではテラ・プレタが再び地元や先住民の人々に耕作され始めているとのことですが、未だに熱帯雨林の中に埋もれて生物多様性に貢献しているテラ・プレタも少なくないとのこと。しかし、違法な森林破壊や山火事によって、1000年以上にわたって維持されてきた貴重なテラ・プレタが失われることも懸念されています。共著者であるBeatriz Marimon氏は、「テラ・プレタは種の豊かさを増加させ、地域の生物多様性を保全するために重要な考慮するべき事柄です」と述べました。

https://gigazine.net/news/20200703-ancient-farmer-add-amazon-biodiversity/






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