- 34 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/07(水) 23:56:15 ID:J6+wB7vw]
- 「やはり――起きているときにしたほうが嬉しいか?」
「そういう問題ではない!」 「私は嬉しかったぞ。私がこうしゃぶると――」 彼女は俺の股間に顔を近付けた。 間抜けな話、俺は飛び起きたときのままの格好でいた。 すなわち、ソファに寝そべって片膝を立てたまま、彼女によってズボンもトランクスも膝まで引き摺り下ろされたままの格好だったのだ。 それでは、彼女の言う通り、その行為を許可しているようなものだ。 慌ててズボンを引き摺りあげようとした瞬間、竿の裏を温かいものがつつつと走った。 ぬめっとした心地良さが脊髄を貫き、俺は一瞬で動きを奪われた。 「……声など洩らして、やっぱり喜んでいるではないか」 二つの唇が俺自身を横笛でも吹くかのように挟み込み、柔らかく蠢きながら何度も往復した。 その奥から、得体の知れない生物のように柔らかく湿った舌が、ぴちゃぴちゃと引いては寄せ、絡みつき、煽情に華を添える。 甘い匂いがした。 彼女の髪の毛は、柔らかい温かさを残して俺の下半身を覆っている。 しっかりと俺の腰を捉えた両腕はしなやかに伸び、なだらかな肩を経て、ほっそりと白い首をばらけた髪の毛の奥に隠している。 そして、その琥珀のような瞳は、強い輝きを放ちながら、俺をじっと見ている。 潤んだ輝き。 しっとりとした視線は、今や俺をしっかり捉えて離さない頚木だ。 まさに猫のようにくるくると様々に変わる感情を含ませながら、その湛えた輝きはけものだ。 「――――。いいんだな……」 ちゅぱっという大きな音が、俺を更に興奮させた。 俺の一物から口を離した彼女は、顔を上げた。 彼女の顎の辺りは、既に唾液でぬらぬらと輝いていた。 その無機質なまでに理知的な顔に、胡乱な獣の欲望がこびりついている。 激しい背徳の衝動は、俺を望まぬ方向に引き摺っていきそうで――正直、戦慄を抑えられない。 「お前に私の名前を告げた瞬間から、いずれこういう関係になるだろう予感はしていた」 彼女はそそり立った俺の先端に舌をちろちろと這わせた。 「――私は、毎晩お前をしゃぶり続けた。でも……お前ときたら」 その舌を尿道に突き立てるかのように、彼女は舌に圧力を込めた。 俺はのけぞった。嗚咽が思わず洩れる。 「お前ときたら、私にしゃぶられながら、シャーリーやカレンの夢をみている。ミレイまではいい。果ては……ナナリーの夢まで見ている。この、色魔め」 吸い込むように、彼女は俺の露頭をその口に含んだ。 尿道をめくり返すような舌の圧力に、俺は頭の中が真っ白になった。 気が付けば、そこは俺のベッドだった。 彼女の声が震えていた。息は乱れ、目元は紅潮していた。 「ルルーシュ、お前、初めてなのだろう……?」 「……そうだ」 「……私もだよ。……こわい、な」 首筋に押し付けられるような彼女の頭の感触がこそばゆい。 「お前……もしかして……」 「――たぶんな。銃弾を喰らってもすぐに再生する私だ。お前に貫かれても、毎晩再生する」 「……痛いだろう。やめておくか?」 「男が下手糞だと、回数に関わらず痛いようだな」 「……」 先端が、熱いものに飲み込まれていくのを感じた。 「お前ならいい。これから毎晩お前は私にお前を刻み続け……私はお前に私を刻み込んでやる」 もう、引き返せない。
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