- 197 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/24(土) 06:54:59 ID:oTfMbbhC]
- その日、誰もいない生徒会室でニーナはデータ処理の雑務をこなしていた。
カタ、と小さな音がする。 驚いてその方向を振り向くと、そこにはミレイ会長が立っていた。 「会ちょ・・・・どうして?!」 「あら、ここは生徒会室よ。わたしがいても変じゃないでしょ? それより・・・・」 そう言うとミレイはポケットから数葉の写真を取り出す。そこに写っているものを見てニーナは息を呑んだ。 「殿下の・・・・写真?!」 「綺麗な方よねぇ。あなたがユーフェミア殿下に浮気したくなる気持ちはよく分かるわ。でもね」 ミレイの片手がニーナの震えるあごをそっと掴んで上に持ち上げる。 怒りを隠した笑顔が眼鏡少女の怯える瞳に映しだされた。 「あなたのすべては、もうわたしのものだっていうことを忘れてもらっては困るわ」 「それは・・・でも」 ニーナに反論があったにせよ、それを聞くことはできなかった。ミレイが座ったままの少女に被さり、その唇を自分のそれで塞いでしまったからだ。 罠に捕らわれた子鹿のようにニーナの肢体がわななく。 密なる部分で絡まる舌と舌が少女の理性を早くも奪っていた。 (会長・・・・・・・殿下・・・・・・・っ!) 「ほーら、分かったでしょ? あなたはわたしのものなの。キスだけでこんな・・・・」 伸びた右手の指先がいつの間にかニーナの内股に潜り込み、薄い布の湿りを探り当てている。 過去にその身体のすべてを愛撫したことのある手は、ニーナの官能の昂ぶりを見逃すことはなかった。 「もうびっしょり。そうよ、だってわたしがこんなに感じる身体にしてあげたんだもの。それとも、机の角のほうがいいの?」 「!!」 「そう、知ってるわ。ユーフェミア殿下の写真を見ながらあなたがどんなに乱れたか。あなたがあれ以来、殿下のお姿をどんなイヤらしい目で見つめているかも、ね」 「ゆ、許してください・・・・・会長」 ニーナはミレイが嫉妬の発作にかられたとき、どんなに残酷になるか知っていた。それも知識としてではなく、彼女自身の身体で。 カレンをなかなか堕とせない苛立ちのはけ口を、ミレイはニーナへの仕打ちに求めていた。 「立ちなさい」 明るい生徒会長。優しい仲間。 そうした虚飾の仮面を剥いだ生身のミレイがそこにいた。 「か、会ちょ・・・・」 「ミレイ様、よ。忘れたの?」 「ミレイ様・・・・・」 すべてを奪われたあの日に決められた一方的な関係と約束。それはニーナに恥辱と屈従を刻むものだった。 「脱ぎなさい」 「え・・・」 「全部よ。着ているもの、全部」 「・・・・そんな!」 放課後でもうほとんど生徒がいないとはいえ、誰が来るともしれぬ場所で平然とそれを命じるミレイにニーナの心は慄える。 だが押しつけられたものとはいえミレイ以外を愛さないという誓いを破ってしまった痛みが、抵抗する力を失わせていた。 「いいえ、すぐに・・・・ミレイ様のおっしゃるとおりに・・・・・」 生徒会室の静けさの中に、暫時衣擦れの音が混じる。 やがて激しい羞恥に身悶えする裸身がミレイの前に出現した。 「いいわ。それから犬の格好で片足をあげながらオシッコなさい」 「ええっ?!」 「オシッコのマトはこれよ」 そう言うとミレイはニーナの足下にユーフェミアの写真を投げ捨てる。 こちらを見、慈しむような笑顔を浮かべている想い人の肖像を見下ろしつつ、ニーナは子宮がまたも熱く疼きだすのを感じていた。
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