- 867 名前:861 mailto:sage [2007/11/25(日) 02:52:07 ID:0Q/bLGkF]
- >>861の続き
あれは今から1ヶ月ほど前のことだった。 俺は、なんとか大学を卒業したものの、在学中に内定をとることが出来ず 職探しをしながらだらだら過ごしていた。 そんなある日、バイト情報誌を読んでいると、妙な広告が目についた。 『体力に自信のある男性急募!新薬のモニターになりませんか?給与は最低100万〜(変動制あり。)詳しくはこちらまで!!(XX)-XXXX-XXXX』 「ひゃ、100万円!!??」 (・・・でも新薬のモニターかあ。たしか、もし体に異変があっても文句は言えないんだよなあ・・・。) (それに100万円も出るということは、薬の副作用が出る確率が高いからだろうし・・・。) 散々悩んだ末、やはり100万円の魅力には勝てず、思い切って電話した。 早速面接の約束をして、明日の面接に遅刻しないよう寝ることにした。 次の日、面接場所の○○ビルの2階のカフェテリアに行ってみると ガタイのデカイヒゲ面のおっさんが待っていた。 まさかとは思ったが、やはりこのヒゲ面のおっさんは面接官の武田さんだった。 最初は驚いたものの、話してみると意外と気さくな人でリラックスして話すことが出来た。 お互い挨拶を交わして、2,3簡単な質問に答えた後、軽い雑談をして面接は終了した。 面接の途中で話のところどころで武田さんの鼻が鳴るのが気になったが、 きっと鼻炎気味なんだろうと思い、あえて聞くことはしなかった。 (俺が中学は相撲部、高校と大学では柔道をやっていて体力に自信があることもアピール出来たし、これは受かるだろ♪) 滞りなく面接を終えた俺は晴れ晴れとした気持ちで帰宅した。 面接があった次の日、午前中に携帯に採用を伝える電話があり 見事新薬のモニターになることに成功した! 採用通知の電話で説明されたのだが、新薬の実験をしているという研究所に一週間は泊まることになるらしい。 しかも交通費やその間の食費は全て向こうが持ってくれるというんだからますます期待が高まった。 早速、着替えや生活用品を旅行カバンに詰め、研究所があるという○○県に向かった。
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