- 1 名前:名無しさん@ピンキー [2006/06/27(火) 22:58:04 ID:yuzZcFzy]
- 漫画や小説などのノーパン羞恥シーンの情報交換から、
ノーパン羞恥SSの投下まで、 女性の恥じらう様に萌えるノーパン総合スレ。 前スレ ノーパン羞恥でゴ〜!! sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1005459853/
- 367 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/23(木) 14:45:59 ID:US2OAO+C]
- なんてこった
金森 x 深雪のカップルが誕生してしまうなんて ご主人様の複線が 露出っこ深雪に関連づけられるなんて気づかなかった
- 368 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/23(木) 18:32:54 ID:UIcNxi98]
- GJ!深雪可愛いな
恭ちゃんは相変わらずかっこいい。
- 369 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/23(木) 21:01:39 ID:HU4IMXy+]
- 下着隠したこと誰にもバレてないと思ってる辺りまだ子供なんだなぁ
なんか安心してしまったよw
- 370 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/24(金) 03:26:50 ID:rMeg9fHn]
- >359だけでも充分エロかったよ
>>367 ちょwww 流石にそれはwwwww
- 371 名前:変態さんの個体生息数調査 [2006/11/24(金) 12:54:03 ID:vzPpfA5P]
- vote.rentalcgi.com/html/myuyan.html
やいっ、変態ども!!投票汁
- 372 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/24(金) 19:23:57 ID:/Xn8K4Vm]
- 反省&仲直りの5Pエンドで
- 373 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/27(月) 02:30:27 ID:QhW6YdhV]
- なんつうか早くエロ書けよ
とか言えないくらい読み物としておもすれぇGJ!
- 374 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:37:46 ID:tT8m5P9W]
- 「このあと、どうする?」
長い長いキスの後、羽山君が言った。 「今更教室戻っても、杉山の奴がうるさいよな」 肩を抱きながら、頭を撫でてくれる。 五時間目は国語だ。担当教師の顔が浮かぶ。 「フケる?」 「え?」 「サボろう」 彼の顔は今までと変わらない。うっすらと笑みを湛えたポーカーフェイス。 それでも私には、前よりも彼の表情が解かるようになっていた。 彼の口元に浮かんでいるのは、悪戯っぽい微笑み── そこは二人の唾液で潤んでいて、私は恥ずかしくなって眼を逸らしてしまう。 とろけるようなキスだった。 二人の舌が絡み合い、私たち以外には誰もいない静かな廊下に、くちゅくちゅと淫靡な 音が響いていた。 その音は、潤いを取り戻した私の秘処から聞こえてくるようで、むずむずと湧き上がる 恍惚に支配されてしまいそうだった。 「よし、行こう」 「え……どこへ?」 「いいところがあるんだ。先客がいるかもしれないけど」 ──先客って……? 人がいるかもしれないようなところへ、連れて行こうというのだろうか。私が未だに 恥ずかしい格好なのを知っているのに── 戸惑う私を見ながら、羽山君は笑っていた。 意地悪な顔だった。 「行くよ、夕菜」 小さく頷いた私は、彼に促されて歩き出した。 一階の廊下を進み、階段を登る。乳房が揺れて、幽かな刺激が私を責める。 あの場所に来ると、羽山君もそれを意識していたのか、足を止めた。 「羽山君……?」 「また、する?」 「えっ……」 「冗談だよ」 冗談に思えない。 事実、彼は私の背中を押していた手を、すっと下ろしてお尻に触れたのだ。 私はぴくりと震えてしまう。 「やっぱ、しちゃおうかな」 「ええっ?」 片方の手で腰を抱かれ、もう片方の手でスカートをたくし上げられる。 「あっ──」 四時間目の途中で彼に助けられた私は、ここで淫らに責め立てられ、そしてまた、こう して恥ずかしい事をされようとしている。 長いキスに身体を火照らせてしまった私には、抗う事ができない。 しかしまだ、自ら求めるほどには乱れていない。 どうする事もできずに立ち尽くしてしまう。 羽山君は頬が触れそうなほどに顔を寄せ、じっと私の眼を見つめている。恥ずかしいのに 逸らせない。恥ずかしがる私を見て欲しい──そんな気持ちにさせられてしまう。 「可愛いなぁ、夕菜は」 耳元で囁いた彼は、私のスカートを捲り上げてしまった。 スカートの中に押し込んだブラウスの裾ごと持ち上げられ、子供のような腰周りが露に なった。小さなお尻も、つるりとした恥丘も、隠すものも無く晒されてしまった。 こんなところで、そんな格好をさせられて、私の身体はさらに熱を帯びてゆく。 秘処がますます潤んでゆく。 更衣室から戻った時のように、滴るほどに濡れてしまいそうで、自分がとても淫らに 思えてしまう。 しかし彼はきっと、そんな私を優しく受け入れてくれるのだろう。むしろそれを望んで いるのだろう。 でなければ、こんな事をしようとは思わないだろうから── 「夕菜って、エッチだな」 彼の口元が、もっといやらしくなって欲しいと言っているようだった。
- 375 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:38:57 ID:tT8m5P9W]
- 「自分で持って」
「うん……」 羽山君のそんな言葉にも、素直に従ってしまう。 彼の手が纏め上げたスカートとブラウスの裾を、お臍の上で両手で握る。 学校の階段の踊場で、私は自らそこを露にしてしまっているのだ。 剥き出しのそこから淫らな匂いが立ち昇ってくるようで、呼吸を躊躇ってしまう。 上階からも下の階からも、授業をする教師と、生徒たちの声が聞こえてくる。 誰も来るはずはないと思っても、もし誰かが現れて、私を見たらどう感じるのだろうと 考えてしまう。 こんな格好をしている私を、淫らな一年生だと思うのだろうか。無毛のそこを、中学生 にもなってまだ生えていないのかと笑うのだろうか。 隣に立つ羽山君は、どうするのだろう。 私をもっと恥ずかしがらせようとするのだろうか。ブラウスのボタンを外し、自分が 借したタンクトップを捲り上げて、私の膨らみを晒してしまうのだろうか。乳房を揉み、 尖った蕾を弄び、私をもっと淫らにさせてしまうのだろうか。 はぁっ、と大きく息を吸い込んだ。 大丈夫、匂わない── いや、大丈夫なものか。こんなところでこんな格好をしているのだ。大丈夫なわけが ないのだ。 それなのに、いやらしい光景を想像し、それに忌避も抱かず身体を火照らせている。 ──私、エッチだ……。 顔を上げていられなかった。 すぐ下に膨らんだ乳房には、尖った突起がぽつりと浮き上がっている。 私は昂ぶりを抑える事も忘れ、ますます淫らな気持ちに侵されてゆく。 ──羽山君は、どうなんだろ……。 彼も興奮しているのだろうか。 俯いたまま、視線を滑らせる── ──おっきく、なってる? 彼のそこが、盛り上がっていた。 羽山君の──男性の象徴は、学生ズボンの中から自らの存在を声高に叫んでいるよう だった。 「どこ見てるの?」 「あっ──」 彼の囁きが、私を震え上がらせた。 「そんなとこ見て、やらしいなぁ」 言われるまでもなく解かっている。私はいやらしい女の子だ。 でも、そう言われるのは嫌じゃない── もっと言って欲しい。 「夕菜はエッチだな」 この言葉を聞くのは何度目だろう。 小学生の時から、男子にも女子にも、いやらしいから胸が大きいのだと言われたり、 胸がエロすぎるとからかわれたりした。 そんなふうに言われるのは苦痛でしかなかった。 こっそり自慰をしている事を見抜かれているようでもあり、快楽に溺れて気を紛らわす 自分が嫌になるのに、それでもやめられなくて── いっそ本当にいやらしい子になってしまえば、誰にでも身体を許すような子になって しまえば楽になれるのかもしれないと、刹那的な深みに沈みそうになった事もあった。 「すごくエッチだ」 彼の言葉に、身体が疼く。彼の前でなら、もっと乱れてみたいと思ってしまう。 彼の思うまま、彼の望むままに、全てを受け入れてしまいたい。 けれど──少しぐらいは抵抗させて欲しい。素直に従うだけなのも癪ではないか。 私は顔を上げた。 口を尖らせ、眉を顰めて言ってやる。 「は、羽山君だって……エッチだよ」 子供じみた私の反撃に、羽山君は頬を緩ませた。 「そうだな。俺もエッチだ」 「ひゃっ──」 耳に息を吹きかけられ、びくんとなってしまった。 身体中が敏感になっている。きっとどこを責められても、声を上げてしまうのだろう。 やはり私は、彼に責められている方が似合ってる。反撃なんて柄じゃない。
- 376 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:40:07 ID:tT8m5P9W]
- 「夕菜、行くよ」
「えっ──」 背中を押される。 「そのままで、ね」 「──ッ!?」 ──そのままって、このまま? こんな格好のままで……? 捲り上げたスカートを掴み、下腹部を晒したままなのに── 「そのまま、階段登ろう」 「ええっ……」 なんて事を言うのだろう。 こんな格好をしているだけでもおかしくなってしまいそうだというのに、このまま移動 しろと言うのだ。 そんな事── 「できない?」 「あ、ぅ……」 できるわけがない。 今ここで、こんな姿になっているだけでも危険なのだ。移動すれば、それだけ人目にも つきやすくなる。 空想だけなら何も危険は無い。だが、現実に見られてしまっては、どうなってしまうか 予測もつかないではないか。 だというのに、理性はそう訴えているのに── ──してみたい……。 そう思ってしまう。 つるんとした丘も、子供っぽいお尻も、しとどに濡れた秘処も晒して、校内を歩いて しまいたい。 淫らな露をぽたぽたと滴らせながら、羞恥の快楽に包まれたい── そんな想いに駆られてしまう。 「羽山君……」 「ん?」 彼の意地悪だけど優しい瞳を、縋るように見つめる。 「お、お願いだから──」 彼がいるから、そんな事を思ってしまうのだ。 「離れちゃ、やだ……」 彼がそばにいていくれるなら、私はどんな恥ずかしい事でもできてしまう。 「解かってるよ」 彼は優しく微笑む。 「絶対、だよ?」 「ああ。絶対、離れない」 唇が重なった。 彼の柔らかな唇から、彼自身も昂揚しているのが伝わってくるようだった。 短い口付けのあと、背中に添えられていた手がすっと下がる。 「んっ……」 彼の左手が、剥き出しのお尻に触れた。 「ずっとこうしてる。離れたら判るだろ?」 「うん……」 温かな手に安堵する。 「でも、時々悪戯するかも」 「えっ?」 「こんなふうに──」 「ひぁぅッ!」 彼の指がお尻を伝ってそこに触れ、私は自分でも驚くほどに声を上げてしまった。 いきなりの刺激に、全身から力が抜けてしまうようで、羽山君が咄嗟に支えてくれなけ れば、その場に倒れこんでしまっただろう。 「すごいね、大洪水だ」 私の腰を抱き支え、まだそこに触れたまま、耳元でそんな事を言う。 「うっ、ん……はぁっ、あっ……」 秘処に触れられているだけで、掻き乱されているわけでもないのに、断続的な刺激が私の 身体を侵してゆく。 びくびくと身体が震えて、もっと強い刺激を求めてしまう。 羽山君の意地悪な指で、今すぐそこを掻き回して欲しかった。
- 377 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:41:30 ID:tT8m5P9W]
- 「して欲しい?」
訊かなくたって解かるだろうにと恨めしく思いながらも、意地悪な言葉に被虐の悦びが 湧き立ってしまう。 「ここ、いじって欲しいの?」 「んっ!」 指がほんの僅かに動くだけで、私はがくがくと身を震わせる。 「夕菜?」 「い、いじって、欲し──ひっぁ!」 言い終わるより早く、彼の指が秘裂を抉った。 「はっ、はぁっ、はぅっ、あぁっ……」 ぐしょぐしょの入り口を掻き乱され、私は淫らな声を上げてしまう。 階段の踊場だというのに、彼がもたらす刺激に飲み込まれてゆく。 「声、聞かれちゃうよ?」 「あぅ、やっ、だめ……ひゃっ、んくぅ──」 腰を引き寄せられ、身体が密着した。 大きな乳房が押し潰され、彼の襟元に口を押しつけた。 けれど、くちゅくちゅという水音を消す事はできない。 「んっ、ふぁ、ひっ!」 淫らな音が私を責める。口を抑えているのに声が漏れる。 ──気持ちいい……すごい気持ちいい……。 身体から力が抜けてしまう。ふらふらと倒れてしまいそうな私を、羽山君が心強い腕で しっかりと抱き留めてくれている。 羽山君の左手は、私の卑猥な露が絡み付いて、ぬるぬるになっているのだろう。 私の劣情は、止め処なく溢れ出している。 「はぁっ、あぁっ、んはぁっ!」 最も敏感な膨らみにはまだ触れられていないというのに、羽山君が与えてくれる激しい 刺激に、私は全身を震わせてしまっている。 二時間近く前にも、この場所で責め立てられた。 その時よりもはるかに強く感じてしまうのは、あの時と違って、全てを受け入れたから なのだろう。 彼に疑いを持つ事も無く、自分自身の気持ちにも素直になったから── 「んっ、ふぁっ、んぁぅっ!」 だからこんなにも声が出てしまうのだろう。 刺激に耐えるように、手にしたままのスカートをぎゅっと握り締める。 その手は彼と私の身体に挟まれていて── ──硬い……これって!? 手とお臍の下に触れている、こりこりした感触は──彼の、その部分だろうか。 ──羽山君の、こんなになってる……。 男の子のモノなんて、小学校の低学年の頃に見たきりだ。羞恥心など全く育っていない 少年が、女の子をからかうためにそれを曝け出していたのを憶えている。 でも、その時に見たものは、小指ほどの大きさしかない可愛らしいもので、こんなにも 硬くいきり立ったものではなかった。 もちろん父親のものは見た事があるが、当然それは硬直してなどいなかったし、いつも 仕事で帰りの遅い父とは、もう何年も一緒に入浴した記憶が無い。 インターネットのアダルトサイトを見れば、無修正の画像や動画がいくらでも転がって いるが、私はわざわざそれを見たいとも思わなかった。 当然、触れた事など一度も無く、空想の中にしか存在しないものだった。 ──羽山君、気づいてるのかな? きっと気づいているのだろう。 彼の事だから、意図的に押し付けているのかもしれない。 触れているのを私が意識しているのも、とっくに気づいているのだろう。 ──触ったら、どう思われるかな……。 もっと触れたい。 握ってしまいたい。 彼を両手で包み込んだら、感じてくれるのだろうか。 私ばかりがされているのではなく、彼にもしてあげたい。 彼の望む事を、私の望む事の全てをしてしまいたい。 「夕菜はエッチだなぁ」 「あぅ、うぅっ……」 ──やっぱり、見透かされてる……。
- 378 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:42:28 ID:tT8m5P9W]
- 不意に彼の指が離れた。
私の腰を抱いていた腕の力が緩む。 「羽山、君……?」 不安になる──が、それも一瞬の事。 「歩ける?」 「えっ──」 そうだった。彼は私に、こんな格好のままで歩けと言ったのだ。 「そのまま、階段を登るんだよ」 腰に回されていた彼の右腕が、促すように私を押し出す。 彼が傍にいてくれる。離れずにいてくれるなら、私は── 「うん……」 お腹までスカートを捲って握り締めたまま、私はぐらつく身体を支えられて、なんとか 歩き出す。 ──恥ずかしい……こんなの、恥ずかしすぎる……。 一歩ずつ交互に脚を出すというだけの単純な動作が、今の私には気が遠くなるほどに 困難だった。 彼に腰を支えられていなければ、すぐにでもよろめいて崩れ落ちてしまいそうになる。 脚を上げ、一段々々登ってゆく。 上階の、廊下と教室を隔てる壁が眼に入り、何人もの生徒に見られているような錯覚に 陥ってしまう。 ──誰か来たらどうしよう。見られちゃったら……どうしよう。 恥ずかしくて震えているはずなのに、彼の指遣いにとろけてしまった私の頭は、そんな 震えですら、官能の疼きに変換されてしまう。 並んで歩く羽山君は、温かな手で私を支えてくれる。 「羽山君……」 「ん?」 「わ、私……恥ずかしい……」 言いながら、一段登る。 声まで震えてしまっている。 「こんな格好だもん、恥ずかしいよな」 「うん……」 また一段。 少しずつ、上の階へと近づいてゆく。 「夕菜は自分でスカート捲って、丸見えにして、階段登ってる」 「あ、ぅ、だって……」 彼の囁くような声が、私を責める。 「あそこ、あんなにびしょびしょにして」 「うぅ……」 三階の廊下が水平に見えたところで、脚が止まってしまう。 「嫌なら、手を離せば良いだけだろ?」 「あっ、う……」 「そんな簡単な事なのに、夕菜はどうしてしないのかなぁ?」 彼の言う通りなのだ。嫌ならそうすれば良い。 だが、私は彼の言うままに、こんな格好を保っている。 「ほら、脚が止まってる」 彼の右腕が、腰を押す。 「う、うぅ……いじわるぅ」 「ふふ、俺は意地悪だぞ」 彼の左手が眼の前に翳された。 「あっ──!」 その中指には、ぬらぬらとした半透明の粘液がたっぷりと絡み付いていて── 「夕菜をいじってたら、こんなになっちゃったしなぁ」 「あぅ、ううぅ……」 「綺麗にしてくれる?」 「えっ──」 「夕菜がこんなにしたんだから、夕菜に綺麗にしてもらわないとな」 それは、私に、自らの── 「夕菜の口で、綺麗にしてよ」 羽山君はエッチだ──私なんかより、ずっと淫らで刺激的な想いを持っている。 だから私は、もっと彼を知りたくて、彼に近づきたくて、頷いてしまったのだった。
- 379 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:43:58 ID:tT8m5P9W]
- 口を開き、舌を伸ばす。
鼻先に迫った彼の左手の指に、舌で触れた。 つんとした淫らな匂いが鼻を衝く。 自らの淫液が絡み付いた指に、伸ばした舌を滑らせる。 「自分の愛液の味はどう?」 「うぅ……」 恥ずかしい事をさらりと言ってしまう。 すっぱいような、しょっぱいような味だった。 「舐めた事ある?」 私はふるふると小さく首を振った。 そんなところ、好き好んで舐める子などいないだろう。 同級生にも、もう大人の男性と淫らな経験をした子もいるというが、彼女らもこんな事 をさせられているのだろうか。 「口開けて、銜えて舐めて」 「ん……」 内側に折り曲げられた中指を、口に含んでしまう。 いやらしい匂いが口の中に広がって、舌に触れる。 塩気と酸味と苦味とが複雑に入り混じった、すぐにでも吐き出したくなるような奇妙な 味がした。 「んっ」 彼の指が蠢く。 そこを刺激していた時のように、細かく震えながら私の口内をまさぐっている。 「夕菜の舌、柔らかくて温かいね」 「んぅ」 ついさっきまで秘処に触れていた指が、ねっとりとした私の露と、溢れ出す唾液を掻き 混ぜて、くちくちと淫靡な音を立てている。 内側から響くその音は、脳を直接刺激されているようで、私は舌を指に絡ませてしまう。 私は階段で恥ずかしいところを曝け出し、自身の汁の絡んだ指をしゃぶっている。 恥ずかしいのにやめられない。いやらしいのに求めてしまう。 彼の指が奥歯の内側に当たり、歯茎を撫でてゆく。 「んっ、うぅ……」 ──気持ちいい……。 どうしてだろう。身体が震える。 口の中というのは、こんなにも敏感なところだったのだと、改めて気づかされる。 歯茎も舌も粘膜なのだから、敏感なのは当然かもしれない。 けれど、こういう刺激を覚えるような器官だとは思ってもいなかった。 そういえば、口は第二の性器だなんて言われたりもするらしい。 という事は──人は誰も、いつも人目に性器を晒し、性器で会話しているのだろうか。 口紅を塗るのは、性器を強調して異性を惹きつけるためなのだろうか。口淫は擬似性交 などではなく、性交そのものなのだろうか。 私は今も、彼に性器を蹂躙されているのか── なんていやらしいのだろう。 「んぅ、んっ……!」 歯茎を伝い降りた指が、舌の裏側に潜り込んでゆく。 びくびく震えてしまう。 人差し指と薬指が、鼻の頭と頬に触れている。それらの指にも自身の露は絡んでいて、 顔を穢されているような官能が湧き立ってくる。 ──エッチだよ……すごい、エッチだよぉ。 ここは学校なのに──神聖な学び舎なんて言葉は、今時流行らないだろうが、それでも こんな淫らな行為に似つかわしくない場所である事には変わりあるまい。 「夕菜、このまま登れる?」 「んっ……!」 彼に腰を押される。ふらふらしながら、階段を一歩ずつ登ってゆく。 目線が上がり、廊下の幅が広がってゆく。授業中の教室から、ざわめきが聞こえている。 すぐ目の前の教室のドアが開かれたら、どうすればいいのだろう。 スカートは、手を離せばすぐに元通りになるだろう。顔を背ければ、彼の指も抜ける だろう。彼も、何事も無いかのような顔をするだろう。 ──でも、見られちゃったら……。 それでも私は、こんな姿のまま、三階の廊下を足で踏みしめた。 震えながら半時計回りに廻り、四階──私たちの教室がある階へと向かった。
- 380 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:46:00 ID:tT8m5P9W]
- ゆっくりと、一段ずつ登る。
階下に人が現れたら、お尻を見られてしまうだろう。両脚の付け根の潤んだところも 見られてしまうだろう。 急がなければと焦るのに、脚を思い通りに動かせない。羽山君に支えられていなければ、 その場に蹲ってしまいそうだった。 彼の手が腰を支えていてくれる。彼がいるから、こんな姿でいられる。 いやらしい自分は、いやらしい彼の言うままに、彼の指を口に銜え、恥ずかしいところを 丸見えにして──それが私を昂ぶらせ、そこは零れそうなほどに潤んでいた。 あと少しで、踊場に届く。 あと五段、あと四段── ──垂れちゃう……。 溢れた雫が、内腿にまで流れ出す。 並んで歩く羽山君は気づいていないだろう。 彼が見たらなんと言うのだろう。また、エッチだと言われるのだろうか。 ──羽山君の方がエッチなのに……。 あと一段。 右脚を踏み出し、重心を前に向け、ふらつきそうになりながら、脚に力を篭める。 腰に触れていた彼の手が、手伝ってくれた。 「夕菜」 羽山君の指が、ちゅっと音を立てて抜かれた。 ぐいと左から抱き寄せられ、頭を抱えられて撫でられた。 「よくがんばった」 「うん……」 耳元で囁いて、彼は私の頬に口づけた。 ──当たってる……。 彼のそこが左の腰骨に触れていた。 彼も興奮している。学生ズボンの下で、硬く反り返っているのが判る。 彼の手が私の強張った指に触れ、一本ずつ解きほぐしてくれる。スカートが、はらりと 垂れ下がって、剥き出しになっていた腰周りを覆い隠した。 だが、彼のものが触れている左の腰に引っかかり、そこだけが不自然に捲れあがった ままになってしまっている。 今腕を下ろすと、彼のそこに触れてしまいそうで、私はそのままお腹の前で手を握る。 彼にだってそれは解かっているのだろう。何も言わずに頬にキスを繰り返す。 「ん……」 舌が伸ばされ、つつぅと肌を滑った。 身を震わせてしまう。 ──綺麗に、してくれてるんだ……。 彼の舌が触れているのが、私の露が付着したところだと気づく。 鼻の頭も舐められてしまい、恥ずかしくて眼を開けていられなかった。 「夕菜」 彼の舌が離れ、腰との間にできた空間を、スカートが降りる。 開けようとした私の瞼に、キスが降ってきた。 「夕菜って、睫毛長いんだね」 そんな言葉が嬉しい。 「髪伸ばして、化粧したら、みんな振り返るぐらいの、すごい美人になるんだろうな」 ──お化粧なんて……。 小学生の頃から、化粧をしていた子もいる。学校で直している子もいる。 けど、私は小さな頃に、親を真似てこっそりと試した事があるくらいで、今は興味が 無いし、知識も全く無かった。 でも、彼が望むなら、試してみようかとも思ってしまう。 「お化粧……した方が良い?」 「どうかな。今のままでも好きだし──」 おでこにキスされる。 「独り占めできないのは、嫌だな」 ──独り占め……。 彼は、化粧をすれば私は美人になると言う。 私なんかでも、きっと彼の言葉通り、美少女になれるのかもしれない。 私も彼を独り占めしたい。彼に独り占めされたい。 「私……羽山君の前でだけ、お化粧する」 彼が微笑んだ。
- 381 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/11/27(月) 15:49:30 ID:tT8m5P9W]
- 今回はここまで。
週末ぐらいには続きを投下したいと思います。 しかしほんとに長々と続いてしまっていますね。 皆様のレスを糧に、目指してがんばります。
- 382 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/27(月) 15:51:34 ID:eXmNhtHE]
- お疲れ様です!!
・・濡れちゃいますね(´Д`*)
- 383 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/27(月) 17:05:53 ID:bT4vroN5]
- エロス! エロス!
- 384 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/27(月) 17:47:17 ID:LbcjAhw/]
- 読んでて不思議な書物だなぁと思った。主人公はエロい松田優作みたいだ。
- 385 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/11/28(火) 01:09:20 ID:ReK5XvGL]
- >>381だと何を目指すのかよくわかりませんねw
完結目指してがんばるのです。 もうじき、この話は終わりそうです。 >>384 羽山の将来は、刑事か探偵?w
- 386 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/28(火) 01:11:25 ID:YjjC6zB2]
- 変態神は深夜に活動してる方なんですか?
- 387 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/28(火) 13:38:32 ID:IiWKNA09]
- こんなネ申作品を読んだのは2年ぶりだw
- 388 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/28(火) 13:43:26 ID:Hiw15PJo]
- >>387
2年前の神作品のURLぷりーず
- 389 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/11/28(火) 14:07:31 ID:ReK5XvGL]
- いや、私は神などではないですが……。
でも素直に嬉しいです。皆様ありがとうw
- 390 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/29(水) 00:47:16 ID:mti7dfy1]
- こいつアンマニアか?
- 391 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/29(水) 05:19:39 ID:4lx213rU]
- 最後どうなるか気になるけど終わって欲しくない…
そんな気持ちに久々になったよ 楽しみにしてます
- 392 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/29(水) 06:51:38 ID:0M2rMhUx]
- >羽山の将来は、刑事か探偵?w
いや、俳優か孤高のサラリーマンだなw
- 393 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/29(水) 13:55:57 ID:3h/+oJUt]
- >>388
探してるんだが見つからなんだ(´・ω・`) 菅能小説スレに投下されてた気がする。
- 394 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/01(金) 18:22:20 ID:RibvW2lf]
- ノーパンメイド喫茶の話を読みたい。
御奉仕とかでなくて、メイドがドキドキしながら濡れちゃうような。
- 395 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/04(月) 03:32:54 ID:FGz3FGox]
- ええと、週末に間に合いませんでしたが、続きです。
相変わらずな内容ですが……。
- 396 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/04(月) 03:33:48 ID:FGz3FGox]
- 「あっ、あ、ご、ごめん……」
深雪が階段を降りると、そこには竜介がいた。 ──聴かれてた……!? 真っ赤になった眼を慌てて擦る。 竜介の佇まいは、おどおどして怯えているようだし、自信無さそうに背は丸められている。 深雪を真っ直ぐに見ないのは、女の子に免疫が無いからなのだろうとよく解かる。 それなのに、今までと違って感じられるのは、その眼が暗く濁っていないからだ。 恭也とどんな話をしたのかは解からない。だが恭也の言葉は、竜介に大きな衝撃を与え、 彼の閉ざされていた心を解放したのだろう。 深雪は、さきほど覚えた印象を、改めて確認する。 彼はずっとここにいたのだろうか。だとしたら、きっと恭也と自分との会話も、泣き声も 聴かれていただろう。こんな奴に聴かれたなんて── そう思いはしたが、深雪は以前のような嫌悪を抱かなかった。 「だ、だ、大丈夫?」 「え?」 ──こっち見るなよぉ……恥ずかしいんだから。 そう思っても口には出せない。 「あ、え、えっと、だから、その……な、泣いて──」 「別に」 冷たく言い放ってから、ちょっと悪かったかなと思って言い直す。 「別に……大丈夫だよ」 そんな自分に、深雪は違和感を覚える。以前なら、言いっ放しだったはずだ。 ──なんか、調子狂うなぁ……。 泣いた直後だからかな、と思って自嘲する。 「ごめん……ほ、ほんとに……」 竜介はちらちらと深雪の方を見て、心底申し訳ないという顔をしている。 ──そんな顔されたら、余計恥ずかしいじゃん。 「き、き、聴くつもりじゃ、な、なかったんだけど……」 「別にいいって。どーせ他にも聴いてた人いるんでしょ?」 「あ、え……う、うん」 ──やっぱ他にもいるのかぁ……恥ずかしすぎだよぉ。 屋上の手前の小部屋は、まず人が行く事は無いが、その下は深雪たち一年生の教室が 並んでいる。 あれだけ泣けば、きっと誰かがそれを聴いていただろう。自分だと気づかれたかどうかは 判らないが、それでも鳴き声を聴かれて恥ずかしくないわけはない。 ──ていうか、こいつには聴かれてたんだし……。 事実、深雪の鳴き声を耳にして、怪訝に脚を止めた生徒は何人かいた。 だが、竜介がそこに佇んでいたおかげで、上へ見に行こうと思った者がいなかったのだと いう事を、深雪は知る由もない。 竜介が意図してそうしていたわけではないにせよ、深雪は竜介に借りを作った事になる。 二人とも、そんな事は意識していなかったが。 「か、か、顔、あ、洗った方が……」 「解かってるよ、そんな事」 「ご、ごめんっ」 ──ったく……調子狂いすぎ……。 今この瞬間まで、深雪と竜介はほとんど言葉を交わした事が無かった。 おそらく、入学から今までの数ヶ月間での会話は、この場でやりとりされているものと 変わらない程度だろう。 竜介など、女子生徒と会話する事自体が稀なのだから、然もありなん。 深雪は竜介を置いて歩き出す。顔を伏せ、擦れ違う生徒たちになるべく顔を見られぬよう 意識しながら。 ──なんでついてくんの? すぐ後から、竜介が歩いてくる気配を感じる。 深雪は足早に歩き、手洗い場に着く。少し離れたところで竜介が立ち止まった。 ──なんで止まんの? 居心地の悪さを覚え、何か言ってやろうかとも思う。 けれど、それはそれで、自分が意識しているように思われそうなのが嫌だった。 ──まぁいいか……。 深雪は蛇口を捻り、冷たい水を顔に浴びせた。 恭也の顔が浮かび、また少し泣きそうになってしまった。
- 397 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/04(月) 03:35:19 ID:FGz3FGox]
- ──やっばー、鞄の中かぁ……どーしよう。
涙を流し終えてから、深雪はハンカチを持っていない事に気づく。 とにかく手を振って水気を飛ばし、顔を数度拭って雫を拭き取る。 当然、それだけで全て拭き取れるわけがない。 スカートに手を突っ込んでみるがハンカチは無い。反対側は携帯電話が入っているので、 外側からぱんぱんと叩くだけだったが、やはりハンカチの感触は無い。 ──どうしよう……。 「おいリュウ、なにしてんだぁ?」 突然掛けられた、クラスメイトの男子の声に、深雪はびくっとしてしまう。 竜介と二人でいる──そう思われたら嫌だと、反射的に思う。 ──あ、こういうのって、よくないかなぁ。 だが、すぐにそうも考える。恭也の言葉を思い出した。 「お前今、ミッチーのスカート覗いてただろ?」 「えっ? ち、ちがうよっ!」 ミッチーというのは、男子が深雪につけたあだ名だった。深雪っち、転じてミッチー。 あまり好きではない呼ばれ方だった。 ──ていうか……見えるわけないじゃん。 確かに、顔を洗っている間は前屈みだし、後に立っていれば、覗いているように見える かもしれない。だが、そう簡単に見える事が無いというのは解かっている。 一瞬、自分の秘密の趣味の事が頭に浮かび、深雪は慌てて掻き消した。 雫の滴る顔を男子の方へ向ける。二人の男子が深雪と竜介を見ていた。 「やらしいなぁ、お前」 「牛の次はミッチーかぁ?」 牛というのが夕菜の事であるのは言うまでもない。 「あーそーか、お前巨乳好きなんだろ?」 「ホルスタインだけじゃ満足できなかったんかぁ?」 「途中で羽山に蹴られたしな」 二人はそんな事を言いながら笑っている。 「べ、別に、そ、そんなんじゃ……」 横で竜介がおろおろしている。 ──なんか、腹立つなぁ……。 恭也に諌められたからだろうか──夕菜や竜介といった弱者を攻撃する彼らに、嫌悪を 抱いている自分に気づく。 「ってか、後からがばーって揉むつもりだったんじゃね?」 「あー、やりそうやりそう!」 「ち、違うって……」 ──こいつら……頭悪いなぁ。 彼らは竜介を馬鹿にしているつもりだが、すぐ横に深雪がいるのを意識していない。 自分たちの台詞が、深雪をもからかっている事になるのだと、彼らは気づいていない。 「つかさぁ、教室であんな事しねぇよな、フツー?」 「だよなぁー、お前アニメ見すぎでおかしくなってんだろ」 「現実とアニメの区別ができません、って言われるぞ?」 ──ほんっと、腹立つ……ったく。 それは深雪自身に対する苛立ちでもあった。 今まで自分は、立ち位置に甘えて他人を蔑ろにする事をなんとも思っていなかったのだと 改めて思い知る。 わはは、と下品に笑う彼らを、深雪は生ゴミでも見るかのような眼で睨みつけた。 「あんたらさぁ──」 雫が流れてブラウスに垂れる。透けちゃうかも、と少し躊躇う。 「あたしがいるのによくそういう事言えるねぇ」 「え?」 「な、なんだよ……」 相手はクラスの中心グループの一人、深雪だ。さっきまでの威勢が消える。 「別にいいけどさぁ、女子の前でそういう話する?」 「あっ──」 「気づくの遅いよ、馬鹿」 深雪が吐き捨てると、彼らは、ばつが悪そうな顔をして背を向けた。 ──こういうのも、まずいかなぁ。 虎の威を借る狐、という言葉を思い出す。それとも、祖父が好きな水戸黄門だろうか。 まぁいっか、と呟いて振り返ると、竜介がハンカチを手にしていた。
- 398 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/04(月) 03:37:08 ID:FGz3FGox]
- 「あ、あ、えっと……こ、これ」
おずおずと差し出されたハンカチ。 深雪は無意識に受け取ってしまった。 「ありがと」 そう言ってから、しまったと思う。 男の子のハンカチで顔を拭く? しかも相手は竜介、クラスの嫌われ者── 反射的に突き返しそうになり──しかし、押し留める。 ──ああもうっ! こういうのダメだって……。 恭也とのやりとりを思い出す。 ──後悔か……してるよ、後悔。 中学に上がってから、深雪は恭也とあまり会話していなかった。時々言葉を交わしても、 素っ気無い態度で、軽く流されているような印象だった。 子供の頃はあんなにも親しかったのに、今では他の子と扱いが変わらない。むしろ避け られているように思う事もあった。 それは、自分自身の招いた結果だったと、深雪はようやく気づいた。 ──今のままじゃ、お嫁さんは無理かぁ……。 幼い頃の宣言──今のままでは無理と言った彼の言葉は、気持ちが夕菜に向いていると いうだけでなく、自分の心が醜いからだろう、と深雪には思えた。 「……ありがとう」 深雪はもう一度、竜介に言った。 真っ白なガーゼのハンカチを顔に当て、水滴を拭き取る。 ──あー、なんか……うー。 竜介は学年でも有名人だ──悪い意味で。そんな彼と一緒にいて、しかも彼のハンカチで 顔を拭いているところを、何人もの生徒に見られているのだ。 複雑な気分だった。 竜介なんかと親しくしていると思われるのは嫌だ、という気持ちは、簡単には抜けるもの ではなかった。ずっとそういう態度で接してきたのだから、当然だ。 だが、少なくとも、表に出すのはやめようと思う。 そう簡単にできない事だとは思うが、なるべく、少しずつでも、そうしてゆきたい。 ──恭ちゃんのお嫁さん……なんて、気が早いけどっ。 嫌われたくない。お嫁さんになれないのなら、友達でも良いから── 「サンキュ」 顔を拭き、手も拭いて竜介にハンカチを返す。 ここはやっぱり洗って返すべきなのかな、なんて事を思っていると、 「あ、あ、あの……ぼ、僕も、あ、ありがとう」 竜介は、深雪と眼を合わせようとしないし、言葉もどもってはいるが、以前のような 陰鬱さは感じられない。彼もまた、変わろうとしているところなのだろうと思う。 「た、助けて、もらったから……」 ──助けた? あたしが? そういう事になるのかもしれない──けれど、それは彼のためではなく、 「別に、あんたのためにやったわけじゃないけどね」 「あ、あっ! そ、そうだね……ごめん」 ──あれ? これって、なんかどっかで……。 自分の言葉に、どこかで聴いたような台詞だと思ってしまう。 たしか、あれはティーン向けの情報誌で── 「あーっ、あれだっ!」 「えっ?」 「あー、なんでもないなんでもないっ! さっさと教室戻るよ!」 「う、うん……?」 男の子が大好きな女の子はこれだ! という見出しの躍る、馬鹿馬鹿しい記事だった。 少し前に流行った、オタクの青年と美女との恋物語──その影響で、オタク的な内容が その手の雑誌にも氾濫した事があった。 ──あー、きっと知ってるよね……好きそうだもんなぁ、そういうの。 自分の言葉にそんな意味を勘繰られては困る──と考えてしまう自分がどうかしている のかもしれないとも思う。 二人はそれっきり無言のまま、少し離れて教室へと歩いた。 教室に戻った深雪は、千穂と舞香を廊下に連れ出した。 二人だけに聴こえるように小さな声で、しかし、きっぱりと言った。 「もう、やめにしない?」 竜介と同じく、深雪の眼から濁りが消えているのを、彼女自身まだ気づいていなかった。
- 399 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/04(月) 03:39:57 ID:FGz3FGox]
- 以上3レス。
時間が空いた割に少ないのは、ちょっと他のスレにも 書いたりしてたもので……スミマセン。 これと関連した話を別スレに投下してたり。 直接関係は無いですがw 次は恭ちゃんと夕菜の本筋に戻ります。 ではまたノシ
- 400 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/04(月) 04:25:29 ID:9BcvCqle]
- GJですが、ノーパン羞恥だけどテーマがそこじゃない小説は余り見ない気がします。
関連小説も読んでみたいですが、どのスレでしょうか。
- 401 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/04(月) 15:06:04 ID:FGz3FGox]
- >>400
GJありがとうございます。 本来ならそうあるべきスレなのでしょうけど…… なんかこんなんなっちゃっててすみません。 関連した話というのは、サイドストーリィのような感じで、 夕菜の話に登場してるキャラのお話です。 「依存」で検索>「密会」というタイトルですので、よろしければ どうぞ〜。
- 402 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/06(水) 09:38:37 ID:GKDz/itE]
- GJ
心理描写上手いなー 「密会」も同じ作者さんだったのか 知らずに読んでた
- 403 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:36:12 ID:Vy8qvMMr]
- >>402
ありがとうございます。 そう言っていただけると嬉しいです〜。 というわけで、続きというか、ようやく本編終了──です。 投下します。
- 404 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:37:53 ID:Vy8qvMMr]
- 「私、お化粧した姿、羽山君にだけ見て欲しい……」
彼の手に頭を撫でられる。 子どもをあやすような、優しい手が心地好い。 「それって、俺と二人きりで、誰にも見られないところで、って意味?」 「え……?」 ──そっか……そうだよね。 その通りだ。 無性に恥ずかしくなる。 「……う、うん」 「例えば──」 彼の言葉が想像できた。 「俺の部屋とか、夕菜の部屋とか……それに、ホテルとか──」 一度も見た事の無い彼の部屋、見慣れた自分の部屋、そして、そういう事をするための 大人のホテル── 「でも、ホテルは入れてもらえないかな」 彼は苦笑する。 私たちはまだ中学一年生なのだ。そんなところへは入れないだろう。いくらぐらいなのか 知らないが、お金もかかるだろう。 「今度、うちに来る?」 「えっ?」 「俺の部屋。両親は帰りが遅いし、俺は一人っ子だし」 いろいろできるよ、と続いた言葉に、淫らな空想を掻き立てられる。 二人きりで、いろいろ──いやらしい事をしたい。いやらしい事をされたい。 「またエッチな事考えたでしょ?」 頭をぽんぽんとされて、私は俯いてしまう。 「うん……」 ──なんでばれちゃうんだろ……。 彼に全て見透かされる事は、恥ずかしいけれど、嬉しかった。 彼が私を解かってくれていると思えるから。彼に受け入れてもらえたのだと思えるから。 「エッチなとこも好きだよ」 頤に指を掛けられ、上を向かされた。 眼を閉じて、彼を待つ── 唇が重ねられた。 どちらからともなく、舌が絡み合い、水音が木霊する。 私の恥ずかしいところから、とろりと雫の垂れる感触があった。 ──垂れちゃってる……。 内腿を雫が伝い落ちてゆく。 それはくすぐったくて、ほんの僅かに触れた指で撫でられているようでもあった。 ──当たってる……。 身体が密着し、彼の硬く突き出したものが押し付けられている。 きっと、わざと押し付けているのだろう。 自分も興奮しているのだと、私に伝えるために── 「夕菜」 唇が離れ、羽山君が私の名を呼んだ。 彼の眼が、意地悪な色を湛えている。 「夕菜のあそこ、どうなってる?」 「──ッ!」 彼の言葉は私を震わせ、蜜を零れさせる。 「いっぱい濡れてるんだろうね」 「うぅ……」 触れてもいないのに、露を溢れさせてしまう。 「垂れちゃってる?」 「あぁっ!」 びんっと震えた私に彼も刺激されたのか、んっ、とうめいて口を緩ませた。 少しだけ、やり返せたような気分になった。 「俺も、濡れてる」 「えっ……」 ──羽山君も……。 彼もまた、露を溢れさせ、下着を湿らせているのかと思うと、私はいっそう興奮する。 見上げれば、私たちと同じ一年生の階。そんなところで、私は──
- 405 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:39:20 ID:Vy8qvMMr]
- 俯いて、自らスカートを捲り上げた。
同級生に見られてしまうかもしれないというのに、私はそんな事をしてしまう。 「触って欲しいの?」 「うん……」 彼に促されてではない。私は、自分からそれをしてしまったのだ。 「いじって欲しいの?」 「うん……羽山君に、いじってもらいたい」 自分からお願いするなんて、彼はどう思うだろう。 そんな卑猥な私でも、彼は愛してくれるのだろうか。 彼の顔を真っ直ぐに見られない。 ──ほんとは、もっと……。 彼のそれを見てみたいと思ってしまう。 私もこうして晒しているのだから、彼も晒してくれはしないだろうか。 いや、それだけじゃない。もっといやらしい事をしたいと思う。 彼のそれを、手で握り、口に銜え── 「夕菜はエッチだなぁ」 「うぅ……」 毎度、見透かされたようなタイミングだ。 身体が反応し、露が腿を伝い落ちる。 「羽山く──んぅっ!」 彼の指が、腿の内側に触れた。 垂れ落ちる雫を、指で掬われてしまう。 「すごい、こんなに……」 「あっ、あぁぁ……」 そうされているだけで、私はぞくぞくと震えて倒れそうになってしまう。 片手で彼にしがみ付いてなんとか堪えるが、指がそこへと近づくにつれて、身体中の力が 抜けてしまうようだった。 「こんなに濡れるなんて、夕菜はすごいんだね」 腰を抱かれる。支えられて立っているのがやっとだった。 私をこんなふうにしたのは羽山君だ。 「ブラもパンツも着けないで、学校でエッチになってる」 確かに私は、もともとエッチだったのだろう。ネットでもアダルトサイトは時々見るし、 部屋で自慰に耽る事もあった。 でも、学校でこんなふうに、いやらしい事をしてしまうなんて思ってもいなかった。 「おっぱいこんなに大きいのに、ノーブラだ」 小学生の時から、大きすぎる胸をからかわれてきた。触られた事もあったし、いやらしい 事も散々言われてきた。 けれど、私にとってそういうものは、羞恥と屈辱だけしか与えなかった。 「ノーパンで、こんなに濡らして」 それなのに、彼の言葉に、私は反応してしまう。 彼のいやらしい言葉が、私をどんどん淫らにする。 「はぁっ……んっ、羽山君……」 彼の指が、付け根に触れた。 たっぷりと濡れてとろとろになった秘処を、彼の指が撫でている。 「ここ、まだ溢れてくる」 もっと言って欲しいと思ってしまう。 いやらしい言葉で、私を責めて欲しい。 「また出てきたよ」 身体が震えるたびに、そこから蜜が溢れ出す。 彼を導いているかのように、彼の心を絡め捕ろうとするかのように── 彼のそれを、受け入れたがっているのだろう。 彼としたいと──男女の交わりをしたいと── 学校なのに、授業中なのに── 木嶋深雪と、その友人たちの顔が浮かんだ。彼女らは今、どうしているのだろう。 私の下着を奪った彼女らは、私が教室にいない事を、どう思っているのだろう。 羽山君と一緒だなんて、こんな事をされているなんて、思ってもいないだろう。 ──ちょっと優越感、かも……。 そんな事を考えてしまい、少しだけ自己嫌悪した。 こんな事を考える子は、嫌われるだろうか。嫌われたくない──と、無意識的に彼を 求めた手が、あろうことか、その部分に触れてしまった。
- 406 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:41:32 ID:Vy8qvMMr]
- 「あっ……!」
思わず手を引っ込める。 自分から触ってしまうはしたない子──そう思われたらどうしよう。 羽山君は微笑みながら、私の露で濡れた手を、私の手に重ねる。 「俺も、触って欲しい」 「えっ?」 「俺も同じだよ、触って欲しい。夕菜に、ここを」 導かれ、膨らみに触れさせられる。 ズボンの前は、さっきよりも盛り上がっているように思えた。布地の奥に、彼の硬く そそり立った男の象徴が感じられる。指で触れているだけなのに、とくとくと脈打つ音が 聴こえてくるような感じがして、羞恥と興奮が、私の意識を集中させてしまう。 ここは学校なのに、すぐそこには、私たちの学年の教室があるというのに、私は彼の ものに触れて── 「このまま登ろうか、階段」 「えっ……」 「そっちは、さっきみたく」 もう片方の手は、スカートを持ち上げたまま── 「あぅ」 「こっちも、このままね」 彼自身のそこに触れた私の手に、自分の手を重ねながら言う。 彼も興奮しているのだろう。私に触れさせて、いやらしい事をさせて興奮しているのだ。 二人の昂ぶりが共鳴するかのように、私の気持ちも昂揚してゆく。 彼がいてくれるなら── 「……うん、できる」 「もっと、持ち上げて」 「うん」 言われるままにしてしまう。 三階の廊下を横切った時のように、お腹まで持ち上げて、ブラウスの裾も巻き込んで、 私は下腹部を丸出しにしてしまう。 子供と変わらないつるりとした丘も、淫らな露を溢れさせた裂け目も、零れた雫に濡れた 太腿も、全て曝け出してしまった。 そこを覆うべきショーツは無い。木嶋深雪たちの誰かが持っているのだろう。保健室で 借りたショーツも机の中だ。 授業中の校舎は、教師の声と生徒たちのざわめき、チョークが黒板を擦る音、エアコンの 低い唸りが響いている。学校の傍を走る通りから、車の音がする。窓を開ければ、小鳥の さえずりも聴こえるだろう。 ごくありふれた、夏の昼下がりの光景だった。 だが、私は、こんなにもはしたない姿で、階段を登ろうとしている。 教師や生徒、車や小鳥たちと同じ空間を共有していながら、羽山君と私の二人だけは、 別の世界に存在しているかのようだった。 ならば── 私たちだけの世界には、誰も入る事はできないに違いない。 たとえ侵入者が現れても、腰に手を触れている羽山君が、きっと守ってくれる── 「大丈夫?」 「……うん」 ゆっくりと、促すように押され、踏み出す。 「あっ! うぅ……」 ──また、零れた……。 内腿を伝い落ちる感触に、私は震えてしまう。 「どうした?」 「また、垂れちゃった」 羽山君に訊かれ、素直に応えてしまう。 「誰かに見られたら、大変だ」 そんな事を言う。自分で言い出しておいて──なんて無責任な言葉なんだろう。 誰かに見られてしまえば、きっと今までの、根暗で内向的、自己中心的で、胸が大きい 以外に取り得の無い女の子、という私への評価に、学校で男子の股間を触りながら自分の 股を晒していた変態露出狂、とでもいうものが加わるのだろう。 ──でも……それでもいい……羽山君が望むなら……。 そう思ってしまう私は、どうかしている。 けれど、私は心の底から、そう感じていた。
- 407 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:43:55 ID:Vy8qvMMr]
- 私が一段登るたびに、羽山君も一段登る。
彼のそこに触れた手は、彼の興奮を伝えてくる。 ──ッ!? ぽた、という音がした気がして、足元を見る。 ──やだっ、垂れた……。 両足の間の階段に、小さな雫が丸い玉を作っていた。 「どうした?」 歩を止めた私に、羽山君が訊く。 「うぅ……階段に……」 ん? と下に目を向けた彼も、それを見つけたらしい。 「夕菜……濡れすぎ」 「うぅ」 「これじゃ、教室なんて戻れないな」 戻る気でいたのだろうかと思ってしまう。 そんなのは無理だ。彼がいても、そんな事はできない。 ──でも……。 やれと言われれば、してしまうかもしれない。彼に言われれば、全裸のまま歩き出して しまいかねないほどに、淫らになっている。 ここで自慰をしろと言われれば、してしまうかもしれない。彼のものをしゃぶれと言われ れば、しゃぶってしまうかもしれない。 ずっと触れている彼の膨らみ。男の子の象徴が、私の掌に収まっている。 いや、収まりきらない。私の小さな手にはありあまる大きさだ。 ──羽山君の……見たい……。 男の子のそれを見たいなんて思ったのは、何年ぶりだろうか。小学生の低学年、幼稚園の 頃以来だろうか。その頃は、異性の身体を知りたいという単純な好奇心だった。 けれど、今は── 興味と言えば興味なのだろう。だがそれはもっと生物的な欲求のように思う。雄のDNAを 求める雌としての本能──そんな気がする。 「夕菜、この上に行くんだよ」 「う、うん」 羽山君が片手の親指を立てて上階を指差して、私の背中を背中を押す。 階段を登った先には、屋上へ抜ける小部屋がある。 そこが目的地なのだろう。屋上へのドアは大きな南京錠が掛けられていたはずで、屋上へは 出られないだろうから。 彼が先に脚を上げると、私の掌にそれが押し付けられる。 ──羽山君……硬いよ……。 月並みなのだろうが、硬くて大きいというのが素直な感想だった。 これが私の中に──そう思うと、身体が震える。 どんな気持ちなのだろう。最初は痛いという。指ですら痛みを訴えるのだから、こんな 大きなものが入ったら──その痛みは想像に難い。 けれど、その震えは恐怖への怯えではなく、その先にある悦楽への希望の身震いのように 思える。 ──あたし……その気になってる。 私たちはまだ中学生になって数ヶ月だというのに、そんな事を想像してしまう。 無理も無い、と思うのは言い訳だろうか。 私たちは、お互いの気持ちを確認し合った仲なのだから──お互いを求め合うのは何も おかしな事ではない。ただ、年齢が低いというだけで── 私は震えながら階段を登った。 目の前には四階の廊下。一年生の教室が並ぶ階は、一番見慣れた空間だ。 見慣れた場所に、こんなあられもない姿で近づいてゆく。 ふらつく脚をなんとか持ち上げ、一段ずつ登ってゆく。 脚に力を入れるたび、乳房が揺れて身体が震え、蜜が溢れ出す。 とろりと零れて腿を湿らす。ぽたりと垂れて床を濡らす。 所々に雫を残しながら、私は少しずつ、少しずつ四階へ近づいてゆく。 そこには、小学生だったときの同級生も、中学生になってからの顔見知りも、たくさんの 生徒がいる。三階への階段を登ったときよりも、その一歩は重たく、恥ずかしい。 腰に触れる羽山君の手からも、私が触れているそこからも、彼の興奮が伝わってくる。 目線が廊下を越えて、視界が開け、ぽたりと雫が音を立てた。 その音が、廊下に響き渡ったような気がして── 身体が、びくんと跳ねた。
- 408 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:46:08 ID:Vy8qvMMr]
- ひくひくと、身体中が蠢動しているようだった。
軽く、達してしまったのかもしれない。 「夕菜、エッチだなぁ」 ──気づかれちゃった……違うっ!? 「あっ──」 慌てて手を離そうとして──彼に抑えられる。 身体が跳ねた拍子に、私は彼を──彼のそこを、握ってしまっていたのだ。 「そのまま、ね?」 「う、あぅ……」 彼の隆起したものが、私の掌に包まれている。触れているだけではない。学生ズボンの 上からではあるが、握っているのだ。 「うぅ、羽山君……」 彼の顔を見ていられない。 「どんな気分?」 耳元で囁かれ、はぁはぁと喘ぎながら私は答える。 「恥ずかしい……いやらしいよぉ」 「すごいよな、今の夕菜。階段で、あそこ丸出しで、俺のを握って……な」 こんなところで、こんな格好をして、こんな事をしている。 「うん……すごい、私……」 どうかしている。理性はどこへ行ってしまったのだろう。 彼も時々びくんと震える。 気持ち良いのだろうか。私の手に包まれて、彼も快感を覚えているのだろうか。 私にこんな事をさせて、気持ちを昂ぶらせているのだろうか。 私なんかよりはるかにいやらしい羽山君は、もっとすごい事を知っているのだろう。 もしこのまま、彼とうまくやっていくためには、彼のそういう性癖にも応えなければ ならないのだろう。 ──したい……色々、してみたい。 そう思ってしまう。 羽山君に求められたのなら、なんだってしてしまうだろう。 もっと淫らな事も、もっと過激な事も、私には想像もつかないような官能的で蠱惑的な 秘戯を、彼はきっと色々知っているだろう。 「夕菜、上に行くよ?」 「あ、う、うん」 止まっていた脚を持ち上げる。 片手でスカートを纏め上げ、下腹部を曝け出したまま、もう片方の手で彼のそこを握り ながら、私は階段を登る。 目の前には、一年生の教室──五組の教室が、迫っている。 誰かが廊下に現れれば、私の姿は丸見えになるだろう。恥ずかしい姿で階段を登る私と、 一緒にいる羽山君は、どんな風に見えるのだろう。 さながら、いやらしい格好をさせられている性奴と主人だろうか。 彼の奴隷になら、なってもいい。彼のために一生尽く奴隷になってしまうというのは、 とても魅力的に思えた。 彼の望むまま、私の身体の全てで奉仕するのだ。 そんな時、きっとこの大きな乳房は、役に立つだろう。そのためにこんなにも大きいの かもしれない。 大きな胸が好きだと言ってくれた。好きなだけ、弄んでもらいたい。その後には、私が 彼自身──彼のこの、硬くなったものを胸に挟んで奉仕する。じっとりと汗の浮かんだ 谷間に挟み込み、彼に満足してもらいたい。 彼の精を──さっき、更衣室の前で三年の先輩たちが言っていたように、胸や顔に浴びせ られてしまいたい。 「夕菜、後少し」 彼の声は、いやらしい想像を見抜いているようで、しかし、それは心地好い快楽で── 階段を登る。 あと三段──二段、あと、一段。 崩れ落ちそうになりながら、彼に支えられて── 四階に到達した。 自分たちの学年の教室がある四階の廊下を踏みしめる。 身体が震える。彼が背中を押す。 促され、私はまっすぐ歩いてしまう。階段から離れ、教室とを隔てる壁が迫る。東西に 伸びた廊下は、私を隠すものなど何も無く、そんなところで、私は──
- 409 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:48:36 ID:Vy8qvMMr]
- 彼の身体が私の後ろに回る。
それを握った私の手も、後に回った。角度が変わり、手が離れてしまう。 「あとでまた、触ってもらうよ」 彼の囁きは、今は触らなくても良いと言っているのだろう。 彼の指が頬に触れた。 滑るように唇を撫で、中へと侵入されてしまう。 左手の指が──中指なのだろう。つんとした匂い──私の香りが、まだ残っていた。 他の指が、私の唇を塞ぐ。口を抑えられてしまった。 つぎに何をされるのか、想像に難くない── 「んっ──」 彼の右手が、私の胸に触れた。 私の背中と、彼の胸が密着する。お尻には、怒張が押し付けられている。 「こりこりだ」 「んっ、んぅ」 胸の蕾を撫でられて、びくんとなってしまう。 口を塞がれているため、声は出ない。小さなうめきだけが漏れる。 ブラウスの上からでも、突起がはっきりと見て取れる。 右の乳房を包まれて、人差し指と中指で、きゅっと尖ったそこを交互に転がされる。 びくびくと震えてしまう。 廊下の真ん中で、遮るものも何も無い場所で、こんな事をされてしまう。スカートを 捲ったまま秘処を晒して、恥ずかしいというのに、抗う事もせずに身を任せている。 私が嫌だと言えば、彼はきっとやめてくれるだろう。そうは思うのに、されるがままに なってしまう。 私自身が望んでいる。恥ずかしい事をされるのを、彼に虐められるのを、望んでいる。 乳房を揉まれ、乳首を抓まれる。 快楽の波が、身体を跳ねさせる。羞恥と快感に飲み込まれてゆく。 「んっ、ん、んぅっ……」 気持ちいい。恥ずかしい。もっとしてほしい。もっと恥ずかしく── 「自分でいじれる?」 彼が囁く。 ──自分で……こんなとこで……。 さっきまで、彼を握っていた手で、自分のそこを── 「うぅ……ん」 恥丘に触れる。未だにほとんどヘアの無いそこは、汗が滲んでいた。いや、身体中の いたるところから汗が吹き出しているのに気づく。 身体が熱を帯びている。顔は真っ赤なんてものではないのだろう。 指が降りてゆく。 彼の愛撫に刺激されながら、自らそこへと指を伸ばしてしまう。 一番恥ずかしい場所に顔を覗かせた、一番敏感な蕾── 「ひんッ──!」 触れただけで、身体が弾けた。 乳房を包んでいた彼の手が、崩れそうになる身体を抱き留めてくれた。 膨らみのすぐ下で、彼の腕に抱かれている。ずり落ちそうになる身体のおかげで、乳房が 持ち上げられているのが判る。 乳首がぷっくりと浮いている。彼に借りたタンクトップの生地が、優しく包んでくれて いる。 「大丈夫?」 「ん、ん……」 彼の指を銜えたまま、私はこくんと頷いた。 大丈夫、なのだろうか。 自分でもよく解からない。 気持ちよくて、恥ずかしくて、興奮して、もっと刺激を味わいたくて── 指を股の間に滑らせた。 ──こんなに……。 驚くほどに濡れていた。 ぴたりと閉じた割れ目も、その周囲も、両腿の内側も──私の秘処の周りは全て、私自身 の蜜で溢れかえり、粗相をしてしまったかのような状態だった。 裂け目に指先を埋めると、とろりと溢れて指に絡み付いてきた。 指を伝い、重力に引かれ── ぽたっ、と雫が垂れた。
- 410 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:51:39 ID:Vy8qvMMr]
- 「んぅッ! んっ、んんっ……ふぁ」
──私、こんなとこで……。 学校の廊下──目の前には自分たちの教室が並んでいる。 そんなところで、私は秘処を晒し、自慰をしていた。 どろどろになった秘処を指で掻きながら、ぷくりと膨れ上がった蕾を刺激する。 頭がおかしくなってしまったのだろうか。まともな思考ができなくなっている。 恥ずかしくて、いやらしくて、気持ちよくて── 羽山君の指が口の中で動いている。 舌を撫でられて、私も応えるように舐めてしまう。 胸を責めてくれないのは、私が倒れてしまわないように支えてくれているから。 お尻に当たるこりこりした感触は、彼の欲望の象徴。 今すぐにでも、貫かれてしまいたいと思う。 彼とひとつになりたい。 こんなところでするわけにはいかないと解かっている。 けれど、欲望が抑えられない。 だから、私は──自慰をする。 「んっ、んっ! はぁッ、んんっ!」 刺激が身体中を駆け巡る。 私はなんていやらしい子なんだろう。 深雪たちに下着を奪われ、羽山君に責められ、保健室で自慰をしたばかりなのに、笹野 先生にもされてしまったというのに、更衣室では淫らな妄想に耽り、今こうして、廊下で また自慰に溺れている。 ほんの数時間の間に、私は何度達してしまうのだろう。 「んぅ、んっ、ふぅっ、くぅッ!」 もう、すぐそこまで来ている。 身体ががくがくなる。 時折、びくんと反り返り、彼に支えられる。 小さな波がいくつも重なって、大きな波になってゆく。 力が抜けてしまう。 気持ちいい。 彼に抱かれながら自慰をしている。 口の中で、羽山君の指が蠢いている。 舌と指が絡み合っている。 「んんっ、んッ、んっ! んぅッ!」 限界が近い── 達してしまう。昇り詰めてしまう。 「夕菜」 囁きとともに、彼の手が、そこに触れていた私の手を掴んで引き離した。 「あっ──」 あと少しで、ほんの少しでイってしまいそうだったのに── 「おあずけ」 「えっ……?」 「おあずけだよ、夕菜」 もう少しだったのに── 寸前で止められ、喉元まで込み上げていた衝動が次第に力を失ってゆく。 「そんな……」 「夕菜のイく顔、見たいから」 ──イく、顔……? 彼の身体が離れた。 私はふらついて倒れそうになってしまい── 「よっ、と」 視界が回る。 一瞬、何が起きたのか解からなかった。 「お姫様抱っこ、一度してみたかったんだ」 ──それって、ええと……。 文字通り、白馬の王子様が可憐なお姫様を抱くような── 彼の腕が私の背中と膝の下に回されていて、私は抱き上げられていた。 羽山君の、はにかんだような笑みが、すぐ近くにあった。 「お連れしますよ、夕菜姫」 本当にお姫様になったような気分がして、私は彼の首に腕を回して頬を押し付けた。
- 411 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:54:26 ID:Vy8qvMMr]
- 羽山君は私を横抱きにしたまま、階段を登る。
──男の子って、すごい……。 華奢に見えても、しっかりと筋肉はついているという事なのだろうか。彼は私を軽々と 抱え上げている。 ──重たいって、思われてないかな? 春の身体測定では、体重が三キロほど増えていた。平均よりも下だし、気にするほど ではないと思うが、羽山君にそう思われるのは嫌だった。 ──あそこ、見えちゃってるんじゃ……? スカートは捲れて、腿が剥き出しになって、だらりと垂れ下がっている。 ついさっきまでは、廊下の真ん中で自らそこを晒していたというのに、状況が変われば また違った羞恥に見舞われるらしい。 「あっ、あぅ」 「ん?」 ──垂れてる……。 腿を伝うほどに濡れたそこから、お尻の方へと雫が零れてゆく。 くすぐったくて、いやらしい。 反射的にきゅっと力を篭めると、また垂れてゆくのが感じられた。 「どうした?」 「お尻に……垂れてる……」 「たっぷり濡れてたもんな」 「うん……」 ──やっぱり意地悪だ……。 踊場で折り返すと、屋上へ抜ける扉が見えた。 「誰もいないか」 羽山君の言葉にほっとする。 彼は先客がいるかもしれないと言っていた。 入学直後は、物珍しさもあって男子生徒たちがよく遊んでいるのを見たが、最近はもう ほとんどそういう光景は眼にしない。もっとも、私自身ほとんどここに来ないのだから、 私が見ていないだけなのかもしれないが。 とはいえ、さすがに授業中に人がいる事など稀だろう。サボるにしても、もう少しサボり 易い場所があるはずだ。体育館の裏や、部活動の部室── 「いたら、面白かったのになぁ」 「えっ……」 「冗談」 そうは思えない。羽山君は意地悪な笑みを浮かべていたのだから。 私を恥ずかしがらせ、いやらしい事をさせて、そんな私を見て、彼は愉しんでいるのだ。 ──悪趣味だよ。 本心からそう思う。それでも私は、そんな彼を拒絶しようとは思わない。 当然だった。私もまた、それを望んでいるのだから。 ──ほんと、変態になっちゃう……。 身体が疼く。 寸前でおあずけを喰らった私の身体は、火照りに満ちて疼いている。すぐにでも続きを して欲しいと、快楽を求めて熱が渦巻いている。 羽山君にこんなふうに抱かれているなんて、数時間前の私は考えもしなかった。 彼に抱かれているだけで幸せだと思う。 彼にもっと刺激して欲しいと思う。 陶酔感とも言える満ち足りた気持ちと、おあずけされた快楽を貪りたいという欲求が、 同時に私の心に並存している。 どちらも、私の本音だった。両方が私の昂ぶりを消さずにいた。 彼にも伝わっているはずだ。 彼もまた、昂ぶりを抑えられずにいるのが解かる。彼の胸からは早打つ鼓動が聞こえて いるし、私を抱く腕も熱を帯びていた。 「夕菜」 呼ばれて初めて、屋上手前の小部屋まで登っていたのだと気づく。 「降ろすよ?」 私が頷くのを待って、彼は膝を折った。 視線が下がり、足が、続いてお尻が床に着いた。ひんやりとした床が剥き出しのお尻に じかに触れた──少し埃っぽい。 私の背中を支えていた彼の左腕は、その役を壁に譲る。 彼の顔が近づいて──唇が重なった。
- 412 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 21:57:55 ID:Vy8qvMMr]
- 羽山君とのキスは、私をとろけさせてしまう。
くちくちと静かな音を立てて、二人の舌がお互いを求めて絡み合っている。 「んぅっ……ふぁ」 「夕菜……んっ」 ぼーっとした頭に響く水音は、私をどこまで連れてゆくのだろう。 恥ずかしくて眼を開けていられない。 彼の舌が緩急をつけて私の口内を掻き回す。唾液が混じりあい、それにつられるように、 私の心も掻き乱されて、高みへと昇ってゆく。 彼の手が、そこを覆っていただけのスカートの下へと潜り込んできた。 「んっ! はぁっ……ひッ!」 びくんと跳ねて、壁に背を押し付けてしまう。 悲鳴のような嬌声を上げた私の肩を、抱きながら引き寄せた羽山君は、 「声、聴かれちゃうよ?」 「あぅ、うぅ……んッ」 意地悪な眼で微笑んで、貪るように唇を責め続ける。 彼の激しいキスに翻弄され、下の唇もまた、彼の巧みな指遣いに苛まれる。 「んっ、んっんぅっ!」 口を塞がれて声を上げる事もできず、身体をびくびくと震わせて刺激に身を委ねる。 ぴちゃぴちゃと淫らな音が響いている。 硬いコンクリートの壁は、音を反響させる。階段の空間を伝って、私の音は全校に響き 渡ってしまうのではないかと錯覚する。 しかし、それを聴かれてしまう恐怖より、官能と興奮が勝ってしまう。 溢れ出す露は、お尻にまで垂れて、床を濡らしているのだろう。埃っぽい床が、じとっと 湿っているのが判る。 汗も酷い。胸の谷間を滴り落ちてゆく。 熱い所為だろうか。空調の吹き出し口の無いこの空間は、むっとした熱気に包まれている。 私たちの放つ熱も加わっているのかもしれない。 熱くて、いやらしくて、恥ずかしくて、気持ちよくて── 気づけば、促されもしないのに、私は脚を広げてしまっていた。 教室で、金森にぶつかって尻餅をついてしまった時と同じ姿── 彼に見られてしまったかもしれない。恥ずかしいところを、あんな奴に晒してしまった なんて── すぐ後の席で、いつも私をいやらしい眼で見ていた金森竜介──彼の濁った眼が浮かび、 「大丈夫だよ、夕菜」 「えっ……」 唇が離れ、優しく包み込むような羽山君の瞳に見つめられる。 いつもよりも熱の篭もった、温かい瞳── 「リュウの奴、見てないって」 「え──」 「夕菜のここ、見えなかったってさ」 羽山君も同じ事を考えていたのだろうか。顔に出てしまっていたのだろうか。 彼は、金森と何か話をしたのだろうか──二人が話している姿を見た事はあまりない。 「それにさ、深雪も──」 私にちょっかいをかけてくるグループの一人、木嶋深雪。 「たぶんもう、夕菜に手出ししないよ」 「えっ……?」 ちょっと気の弱そうな女の子──それが第一印象だった。入学直後は、席がすぐ傍だった 事もあって、時々話し掛けてきた。 私なんかに構うと良い事なんか無い、と思いながらも、もしかしたら──そんな希望も 持たないではなかった。 だが、いつしか、小学生の頃からの馴染みらしい脇田千穂と、同じ部活の楠井舞香と連み、 私を疎み、虐げ、私の孤立を先頭に立って推し進めるような立場になっていた。 「まぁ、判んないけどな」 おでこにキスされる── 「でも大丈夫」 俺ももう逃げないから──彼はそう続ける。 「羽山、君……」 「今まで、見て見ぬ振りしてて、ごめんな」 彼はにっこりと微笑んだ。 私は泣きそうになってしまった。
- 413 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 22:02:16 ID:Vy8qvMMr]
- 羽山君は、苦笑しながら私の髪を撫でた。
「それと、やっぱ、あいつらだった」 「あいつら……」 「夕菜の下着、深雪の水泳バッグの中だって。さっき本人から訊き出した」 ──羽山君……そんな事まで……。 私は嬉しさと感謝と、自分の情けなさを痛切に感じた。 私の知らないところで──私が意味も無く更衣室に向かっていた時だろう──羽山君は 私の代わりに彼女らの口を割らせてくれたのだ。 私は── 下着を奪われたのに、彼女らには何もせず、羞恥に怯えるだけだった。 いや、私は── 羞恥のもたらす官能に、はしたなく秘唇を潤ませていた。 初めから、彼女らに訊いていれば良かった。更衣室で、下着が無いと気づいた時、すぐに 彼女らを問い質していれば良かった。 どうせ白を切られると判っていても、誰も加勢してくれないと判っていても── それでも私は、彼女らに、意志を示すべきだった。彼女らのバッグの中身をぶちまけて しまえば明白だったのだから。 そうすれば、数々の恥ずかしい想いなどせずとも済んだだろう。乳房を揺らしてあちこち 歩き回る必要も無かった。淫らな想いに耽ってしまう事も無かった。 けど── 「夕菜、気にするなって」 「羽山く──んはッ! あッ、はぁっ!」 鋭敏な突起を転がされる。 温かな手で、頭を撫でてくれる。 しかし、それで良かったのかもしれないと考えてしまうのは、私のエゴだろうか── 私が彼女らに反旗を翻していたら、こういう事にもならなかったのだろうから。 下着を着けずに教室に戻らなければ、彼に助けてもらう事は無かった。彼に助けられ なければ── 「はっ、ひっ……んッ、はぁっ」 身体が跳ねる。 彼の刺激に反応して、私の四肢がびくびくと震えている。 私は知らぬ間に、彼のワイシャツをぎゅっと握っていた。 ワイシャツから腕に──腕から首に── 彼を感じたい。身を任せて昇り詰めてしまいたい。 「気持ちいい?」 「うんっ、気持ちいっ……んッ!」 穏やかな声をしていながら、指では激しく私を揺さ振っている。 正反対の彼の行為が、私の心を解かし、身体を解かす。 「あぁぁ、はぁッ……んっ、はっ」 全身が波打ち、声が抑えられない。 羽山君の責めに応えるように、頂点へと駆け昇ってゆく。 「はぁっ、あッ、あっ! はやまっ、くんぅ……」 「夕菜……」 彼に抱かれている。彼に責められている。 彼に、愛されている── 「ひゃぅ……あっ、あっあぁッ! はぁっ、んぁッ!」 全身ががくがくと震えて、身体の真ん中に熱が集まってゆく。 たった二時間程度の間に、色々な事が起きすぎていた。 呼吸が苦しい。 気持ちが揺らいであちこちに振れ、どこに収まれば良いのか判らなかった。 彼の腕に抱かれて、背を反らして波に飲み込まれてゆく。 けど、私の収まる場所は、きっと── 「あぁんっ! ひッ……ひぁっ、あっ!」 「好きだよ、夕菜──」 ひときわ大きな衝撃が、凝縮された熱を弾けさせた。 「ひッんぁっ、あッ、あぁぁっ──ッ!」 とてつもない大波に、全身が飲み込まれ── 真っ白になった── 何度も何度も訪れる波に、私は身体中を震わせていた。 彼はずっと私を抱いていてくれた。
- 414 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 22:05:28 ID:Vy8qvMMr]
- 「──というわけで、男子!」
教室の正面、黒板の前に立った脇田千穂が、突然大声を上げた。 五時間目と六時間目の休み時間── あれから私はしばらくの間、羽山君とあの場所にいた。 五時間目の終業を告げるチャイムが鳴って、私たちは教室へ戻った。国語担当の杉山は すでにおらず、がやがやと騒がしい、普段通りの休み時間の光景だった。 ただ、いつもと違って── 「千穂ー! 戻ってきたよー」 私が教室に入った途端、楠井舞香がそんな声を上げ、教室は静まり返った。 「おっけ──」 舞香の声にこちらを向いた千穂は、羽山君の姿を見て、少しだけ怯えたような顔をした。 が、すぐにいつも通りの澄ました顔に戻った。 そして、私たちには何も言わず、席を立つ。 「じゃあ、私は──」 そう言い残し、教室の前の方へと歩いていった。 「ちょっと、深雪っ?」 「あ、うん……」 舞香に促され、俯いていた木嶋深雪も、こちらを向いた。 彼女は私より、羽山君の方を意識しているようで── 「ただいま。杉山の奴、なんか言ってた?」 「えっ? えっと……」 ポーカーフェイスの羽山君。 口篭もってしまった深雪の代わりに、舞香が明るい声を上げた。 「羽山くーん、あとで怖いよー? 杉山センセーに殴られるかも〜」 「ははっ、それは怖いな」 とても怖そうに思えない彼の台詞だった。 クラスのほとんどの生徒たちが、こちらを見ていた。 恥ずかしい──私はまだ、下着を着けていないし、ついさっきまで、羽山君の指に淫らに 喘ぎ、達するまで責められていたのだから。 「ていうわけで、夕菜」 舞香がこっちを睨んだ。口を尖らせている。 私はたじろぐ── 「あの時の事、あたしずっと怒ってんだぞっ!」 あの時──小学生の、時の事だろう。私は彼女の友達に手を差し伸べられ、しかし、その 手を払い除けてしまった。 あれが発端だったのだろうか──今となっては、何が始まりなのかよく思い出せない。 けど、舞香の言葉に、私は改めて思い知らされる。 自分の蒔いた種は、自分で摘み取らねばならない──そういう事なのだろう。 「あたしもちょっと……なんか、色々して、悪かったと思ってるけどぉ……」 眼を逸らし、再び視線を合わせてきた。 「ご、ごめんねっ! だからあんたも謝れ!」 そんな顔で、そんな口調で言われても、とても誠意の篭もった謝辞とは思えない。 けれど、私は── 「私も……ごめんなさい」 「よしっ! 深雪っ!」 「え? あ、うん……」 「ちょっとぉ、深雪が言い出したんじゃん。なんでそこで固まってんのー?」 なるほど── なんとなく、理解できた。深雪はきっと、私と似た部分を持っているのだろう。 千穂のような引っ張ってくれる友人や、舞香のようなムードメーカーに支えられていな ければ、きっと── 私にはそんな友人はできなかった──ちょっと、羨ましい。 「あ、あっ……あのさ、夕菜……」 「いいよ、もう」 「え?」 「別にいい……伝わってるから」 羽山君を通してだけど──彼女に変化が起きたのだろう事は知っていた。 素っ気無い口調でしか言えない──こんなだから、友達ができないのだろう。 「──というわけで、男子! 速やかに教室から出る事っ、いいねっ!?」 そこに、千穂の声が教室中に響き渡った。
- 415 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/06(水) 22:08:38 ID:Vy8qvMMr]
- それまで私たちのやり取りを遠巻きに静観していたクラスメイトたちが騒ぎ出す。
「なんだよそれー?」 「いきなりそりゃねーだろ」 「なになに? どうしたの?」 「あっ、もしかして……」 女子の何人かは、千穂の意図に気づいたようだった。そして── 「そういうわけだから、俺らは外に出てようぜ」 羽山君が声を上げた。 爽やかでいて重みのある、よく通るテノール。 クラスの中心人物二人に言われては、黙って従うしかないと判断したのだろう。渋々と いった調子で、男子たちが外へ出てゆく。 その中に、金森の姿もあった。 背筋を冷たいものが流れたが、しかし、ほんの一瞬交差した視線からは、以前の彼とは どこか違うものが感じられた。それが何かを考える間も無く── 「それじゃ、みんなうるさいから、急げよ」 羽山君が最後に、教室を出て行った。 千穂と舞香によって、前後の出入り口が閉められた。 深雪は椅子から降り、机の横にしゃがんで何かごそごそとやっていた。水泳用具の入った バッグから引き抜かれた手には、白い上下の下着が握られていた。 私のブラジャーとショーツ── そのために男子を追い出したのかと、私はようやく理解した。 「これ……ごめん」 深雪が立ち上がり、おどおどと言いながら、こちらに手を伸ばした。 ブラのストラップが垂れ下がり、ショーツはくしゃくしゃに丸められていた。 「やっぱりそうだったんだ……」 「やりすぎじゃない?」 「酷いって……」 教室に残っていた女子たちがざわめく。彼女らの眼は、千穂と舞香、深雪の三人に向け られていて、千穂は普段通りの毅然とした顔で、舞香は口を尖らせて拗ねる子供のように、 深雪は俯いたまま──三者三様でその視線を受けていた。 いい気なものだ──三人を責めるような、女子たちの空気が腹立たしい。 自分を棚に上げて、何を善人ぶっているのだろう。私たちはやってません、今回の事は 彼女ら三人だけの罪です、とでも言うつもりなのだろうか。彼女らをエスカレートさせた のは、自分たちの醸していた空気も要因のひとつだと、何故解からないのだろう。 いや──解かっているのだ。解かっていても、何もできないものなのだ。私はずっと、 そういう空気を見てきた。 彼女らだって解かっている──自分たちにも咎があるのだと。 でも、それを認めるのは、容易ではない。私だって── 「いいよ、もう」 笑顔なんて作れない。けど、できる限り穏やかに言ったつもりだった。 下着を受け取る。体育の前に脱いだ下着は、ようやく私の手に戻ってきた。 知らぬ間に、千穂と舞香も傍に来ていた。 「今までごめん、悪かった」 「あたしはもう謝ったからね。さっきのでチャラ!」 千穂は感情の篭もらぬ冷めた口調のまま、舞香もそんな調子で── 「なにあれー?」 「それで謝ったつもり?」 案の定、他の女子たちが非を上げる。 「もういいよッ!」 私の叫びに、教室がしんと静まり返った。 私自身、ものすごく久しぶりに荒げた声に、少し驚いてしまう。自分にもこんな大きな 声が出せたのだなと思うと、何故かおかしかった。 三人の心境の変化はよく解からない。こうも簡単に覆るものなのだろうか。 羽山君は彼女らにいったい何をしたのだろう。 そんな事は知る由も無い──きっと、知らなくても良い事だと思う。 この事で、私のクラスでの立ち位置が変わるかどうか、それは解からない。 三人がこれからも私にちょっかいをかけないとも限らないし、他の子の態度が改まるか どうかも解からない。 けれど、私には── 羽山君がいてくれる。それだけで、私は満足だった。
- 416 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/06(水) 22:13:32 ID:Vy8qvMMr]
- 以上、12レス──これにて、「夕菜」終了です。
長々とスレを占拠したような状態になってしまって 申し訳ありませんでした。 でも、楽しんでいただけた方がいらっしゃるのなら、 作者冥利に尽きます。 ありがとうございました。 で、後日談がちょっとあったりしてw エピローグ、です。 それはまたのちほど……。
- 417 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/06(水) 22:21:32 ID:jGVEnClW]
- おつであります(`・ω・´)
- 418 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/06(水) 22:22:21 ID:uHJDVlnf]
- そーにゅーやおしゃぶりはー?
- 419 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/06(水) 23:20:18 ID:VTWdsez5]
- 生えてないのもいいが剃られちゃうのも期待したい
ノーパンブルマ ノーパンミニスカ ノーパン自転車 ノーパンしゃぶしゃぶサイダー総裁
- 420 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/06(水) 23:35:17 ID:V1Yhfr+p]
- いい読後感だな。乙でした。
>418 後日談か他スレで書いてくれることに期待しよう
- 421 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/07(木) 14:37:12 ID:tbYeWFpP]
- 乙乙乙乙乙
- 422 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/07(木) 22:20:40 ID:nZmEUQSU]
- 結果的に、蛇の睨みに蛙がひるんだ形に、いじめに一石を投じた小説になりましたな。
羽山君はあまり好きじゃないキャラでしたが、小説としては興味深かったです。
- 423 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/08(金) 01:52:42 ID:lFNHlAM0]
- >>416
結婚のシーンも読みたい もちろん式中はノーパン
- 424 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/08(金) 01:59:28 ID:m9uPF5H9]
- ノーパソウェディングとはマニアックだな
- 425 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/08(金) 02:53:33 ID:yhZAGAlF]
- ノーパソウェディングと読んで、たしかにマニアックな響きだと思った
- 426 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/08(金) 10:35:02 ID:IGbmqkns]
- >>416
今更っぽいけどgj 羽山君は18禁乙女ゲーのおっさんキャラみたいだな
- 427 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/10(日) 11:55:03 ID:zmzDNoKF]
- >>416
是非また作品書いてくださいな
- 428 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:25:01 ID:ViNpNrKk]
- エピローグ的なお話、投下します。
そーにゅーは無いですが……。
- 429 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:25:57 ID:ViNpNrKk]
- 正午を少し回ったターミナル駅は、驚くほどの人で混雑していた。
背の低い私には、ごったがえす人の群れを見通すのは難儀だったが、大きな柱にもたれて 文庫本に眼をやっていた彼の姿は、すぐに見つけられた。 人波を掻き分けるようにして、足早に彼のもとへと急いだ。 「お待たせ、恭也」 まだ少し言い馴れないが、私も彼を下の名で呼ぶようになった。 恭也は普段どおりの僅かな笑みを浮かべ、片手を上げた。 「おはよう、夕菜。今日は一段と可愛いなぁ」 開口一番そんな事を言う。 真新しい洋服と、薄く施したメイク。似合っているのだろうか。 「あ、ありがと……待たせちゃった?」 「俺も今来たとこだよ」 そんなはずはない。彼は時間に正確だし、いつも十分前には着いている。急いだつもり だったが、十五分ほど待たせてしまった事になる。 でも──遅れたのには理由がある。 「その服、着て来てくれたんだな」 うん、と言いかけた私は、次の言葉に絶句した。 「ちゃんと、言った通りしてきた?」 今日から夏休み──私たちは、デートの約束をしていた。 そして、今朝起きてすぐに届いた彼からのメールはこうだ── 『おはよう夕菜 今日のデート楽しみだよ 当然ノーパンだよな?』 まったく──朝っぱらからなんてメールを寄越すのだろう。 半ば呆れて、半ばドキドキしながら、私は返信した。 『おはよう恭也 私も楽しみ でもノーパンはちょっと……』 二人とも、絵文字や顔文字はほとんど使わない。そんなもの使わなくても、お互いの 気持ちは通じ合っていると思うから── 返事はすぐに来た。 『あれ? 夕菜はノーパンでおまんこ濡らしちゃう エ ッ チ な 子 だよねぇ?』 わざわざスペースを空けて強調するのが意地悪で── 「馬鹿……恭也の馬鹿っ」 顔が真っ赤になっているのが自分でもよく解かる。 そんな事をさせようとする彼はどうかしている。 けれど──それをしてしまう私も、どうかしているのだろう。 私は彼の言う通りに、ショーツを穿かずに来てしまったのだ。 今日も三十度を越す真夏日。汗が滲む── 上は少女趣味的な白のブラウスで、下は膝上十センチほどの、これまた少女趣味な黒い フレアミニスカート。以前、彼とデートした時に選んでもらった服だった。 こんなにも短いスカート──他の子たちにとっては短いうちに入らないかもしれないが、 私にとっては十分すぎるほどに短い──を穿いて、しかも、ノーパンだなんて── これでは公序良俗に反するのではないか。公然猥褻罪で捕まるのではないだろうか。 出かける直前、私は散々迷った。その所為で遅れてしまったのだ。十分かそこら待たせ ても、大した事ではない。恭也の自業自得だ。 「ははは、夕菜は可愛いなぁ」 まったく──本当に、恭也はいやらしい。 こんなにいやらしいとは思っていなかった。 いや、あの日──今までほとんど口を利かなかった私にあんな事をしたのだから、予想は していたが── それにしても、予想以上だ。 学校でも人目につかないところで私に淫らな事をしようとする。 私が抗えばやめてくれるし、私の気が乗らない時にはしようとしない。そんなふうに、 私の気持ちを量ってくれる辺りは、彼らしいと言えるのだが── 言い換えれば、私にほんの少しでもその気があると、見抜かれてしまうという事だ。 学校では──あの日以来、達するまではされた事は無い。それは、つまり、中途半端な 刺激で終わってしまうという事で── 私は人選を誤ったのかもしれない。私は人を見る眼が無いのだろうか。どうしてこんな 男の子を好きになってしまったのだろう。 他の男子とは別格に見えた恭也。周りの子たちとは違う、大人びた雰囲気に惹かれた。 だがそれは、もしかしたら、大人びていたのではなく── 呆れて溜め息が出た。 ──オヤジくさいだけなのかなぁ……?
- 430 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:26:40 ID:ViNpNrKk]
- 「どうした?」
呆れ顔の私に、彼は鞄に文庫本を仕舞いながらきょとんとした眼を向けてきた。 きっとこれも演技なのだ。私が何を考えているかなんて、お見通しだろうから。 「……なんでもない」 「そう?」 面と向かって彼にオヤジくさいなんて言えない。言ったら、何をされるか解からない。 今この場で、公衆の面前で、スカートを捲り上げられかねない──さすがにそれはない だろうか──いや、でも、彼の事だから解からない。 「恭也って……」 エッチだよね、と言うのに重ねて、駅のアナウンスが響いた。 「え?」 「なんでもないー」 はぁ──また溜め息が出てしまう。 落ち着かない。ミニスカートなんて滅多に穿かない。ミニスカート自体、これの他には 一着しか持っていない。 こんなにも短いスカートを穿いているのに── 「濡れちゃった?」 「──ッ!」 周りには何人も、何十人もの人がいるというのに、なんて事を言うのだろう。 「馬鹿っ……」 きっと私は、耳まで真っ赤だ。 しかし──彼の言葉は真実を言い当てていた。 私は家からここまで、およそ二十分ほどの間──いや、彼のメールを受信してからだと 考えれば、四時間近くもの間、そこを潤ませていた事になる。 家を出る直前まで穿いていたショーツには、くっきりと染みができていた。とろりとした 蜜を含んで、悲しいぐらいに濡れていた。当然今も、私のそこは潤っていて── 「私……怖かったんだから」 「まさか、痴漢とか──」 「されてない」 されてたまるか。考えただけでもおぞましい。 「そっか……よかった」 この駅に来るまでは私鉄を使った。混雑はしていたが、座席はいくらか空いていた。 だが、私は座らなかった。スカートに染みができてしまいそうで── 「ちょっと、心配だったんだ」 心配ならこんな事初めからさせなければ良いのに、と思う。 「夕菜って、なんか、抵抗とかしなさそうだしさ」 それは、否定できない。 痴漢なんて遭った事は無いが、きっと私には、大声を上げて助けを求めたり、駅員に 突き出したりなどという勇気の要る事はできないだろう。羞恥と恐怖に耐えて、じっと しているだけだと思う。 「恭也の馬鹿……」 それにしても、落ち着かない──こんな可愛らしい洋服は、私には似合わない。 白いブラウスは、ボタンに沿って小さなフリルがあしらわれている。よく知らないが、 ロリータ系というのだそうだ。ウェストが絞られたデザインは、私の胸を隠すどころか、 大きさを際立たせているように思える。恭也が選んだものだ、きっとそれを狙っての事 だろう。しかも生地は薄く、白いブラがうっすらと透けている。 下は黒のフレアミニで、途中の折り返しが大きなフリルになっている。裾は白いレースが あしらわれていて、腰には大きなリボンがついている。 脚は黒のオーバーニーソックス。絶対領域がどうのと言っていたが、おそらく竜介から 聞いた言葉なのだろう。というか、この格好は竜介に影響されたのではないだろうか。 竜介──私のすぐ後の席の金森竜介とは、時々話をするようになった。 恭也と彼が話す事が多くなったというのもあるが、恭也を間に挟まなくとも、私に話し 掛けてくる事は多い。 以前なら無視を決め込んでいたのだろうが──変われば変わるものだと思う。 それはともかく── はっきり言って、この格好は恥ずかしい。私が自分で選べばこんな選択は絶対に無い。 しかも、ショーツを穿いていないのだ。恥ずかしくないわけが無い。 まったく──それなのに、彼の望む格好をしてしまう自分自身に呆れて、また溜め息を ついてしまった。 でも、可愛いよ、と言われたのは嬉しかった。
- 431 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:27:16 ID:ViNpNrKk]
- たたんたたん、と刻まれる車輪の響きも、弱冷房のゆるやかな風も心地好い。
あの日、恭也に言われてからずっと伸ばしている髪は、まだ半月ほどしか経っていない のに、もう肩に届きそうなほどで、エアコンに撫でられてゆらゆらとなびいている。 履き慣れないショートブーツはややソールが高く、揺れる車内では不安定だが、いつも より彼の顔が近いのは嬉しかった。 「ほんと、なんでこんなに人ばっかなんだろうな」 「今日から、ん、夏休み、だし……」 少し詰まりながら、平静を装って言葉を返す。 「やっぱり初日はみんな遊びたいもんなのか」 「さぁ……んっ」 他の人がどうかなんて知らないが、私は恭也と一緒におでかけできるのが嬉しい。 今の格好は恥ずかしいけど──恥ずかしすぎるけど、恭也が望むのだから── さっきは階段を降りるのが恥ずかしかった。 あの日、学校の階段でとんでもない事をした私だったが、あの時は周りに恭也以外誰も いなかった。突然誰かが現れるかもしれないという不安はあったが、しかしあの時の私は どこかおかしくなってしまっていたのであって、今のようにきちんと理性を── いや、今も理性を保っていられているのかどうか、私には判然としない。 駅の改札を抜け、ホームへ降りる階段は──正面から何十人という人が登ってきて、 たまらなく不安だった。彼がいなければ回れ右をして逃げ出していたかもしれない。 デニム地のトートバッグで隠しても、不安は消えなかった。 それなのに、悲しい事に──たぶん悲しい事だろう──私が感じていたのは、不安だけ ではなかったのだ。 私はあの日、あまりに強い刺激を短時間に受けつづけた所為か、どうやらこういった状況 に興奮する身体になってしまったらしい。 それとも、もともとそういう性質を備えていて、開花してしまっただけだろうか。 どっちでもいい──とにかく私は、羞恥に性的な昂ぶりを覚えてしまうのだ。 家を出てからそろそろ三十分── 車内は混み合っていて、恭也とドアの間で小さくなって電車に揺られている私のそこは、 自分でも判るぐらいに濡れていた。 しかも、しかもだ──どうして彼は私のそこに手を伸ばしているのだろう。 「んっ、うぅ……」 剥き出しの秘処に彼の指が軽く添えられている。 車両が揺れると、彼の指が秘裂を撫でる。 おかげで、私はそのたびに声を上げそうになって、必死に堪えなければならなかった。 ──痴漢は恭也自身でしょっ!? 上目遣いに恨めしく睨みつけても、彼は余裕の笑みを返すだけ。 悔しい──なんとか反撃してやりたい。 幾度か彼に反撃した事はあったが、それはことごとく受け流され、または躱わされて、 全くダメージを与えられなかった。 ──たまには手加減してよ……。 「はぅっ、ううぅ……」 そんなところに触れられたら、私は恥ずかしい声を上げてしまう。 小さな蕾も、ぷくりと膨れ上がっているのだろう。彼はそこを責めるのが好きだった。 私が激しく身を震わせて、切なく喘ぐのがいいのだと言う。 本当に、彼はSなのだと思う。 いやらしくて、サディストで、変態で、まったく──どうしてこんな人を……。 「夕菜、可愛いよ」 「うぅ……」 ──そんな事言ったって、許してあげない……。 あの日以降、深雪や千穂、舞香とも言葉を交わす機会が増えた。今までは一方的に悪態を 吐かれたり、なじられたりするだけで、普通の会話などほとんどしていなかった。 深雪はまだわだかまりがあるようだし──それはきっと、私と恭也が付き合っているから という事が大きいのだろう──、千穂も何を考えているのか解からない事が多い。 しかし、舞香の変わり身は、天地が引っくり返ったかと思うほどだった。 小学生の頃から私を疎外し、虐めていた彼女は、中学になってからもクラス中の全員を 巻き込んだ張本人なのに──何かと私に声をかけ、私にはよく解からない芸能人や音楽の 話をしたり、班分けなどでも私を引き込んだりするようになった。 メイクを教えてもらえたのは嬉しかったが、あまり付き纏われるのは、少々鬱陶しいと 感じる時もある。 けれど、それが彼女の償いの仕方なのかもしれない──とは、恭也の言葉だった。
- 432 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:28:14 ID:ViNpNrKk]
- 私は今日、少しだけお化粧をしていた。ファンデーションを塗り、薄桃色のリップを
引き、薄く目元を撫でただけの簡単なメイク── 昨日の終業式の前、眉を整えてくれたのは千穂だ。そんなんじゃ羽山君に愛想尽かされ ちゃうよ、と言って、淡々と整えてくれた。 その横で深雪は、全部剃っちゃえばいいじゃん、と毒を吐き、舞香はきらきらした眼で 覗き込んでいた。他にも何人かのクラスメイトに囲まれ、気恥ずかしかった。 彼女らとそんな関係になれるなんて、ひと月前の私には想像もできなかっただろう。 もちろんまだ、友達と言うには距離があると思う。舞香などはとっくに友達になった 気分でいるかもしれないが── それもこれも、恭也のおかげだ。 結局私は、恭也に頼りっぱなしなのだと思う。 彼がいたからこそ、私はクラスに馴染み始める事ができたのだし、自分でもそうなろうと 思えるようになったのだから。 そんな、心の恩人とも言うべき恭也は── あろうことか、私のそこにずっと触れているのだ。 私の感傷など知りもしないという顔で── 時折、彼の指が立てる小さな波が打ち寄せてくる。 スカートの中に触れるには、当然だが、捲り上げなければならない──私は電車の中で スカートを捲られ、そこをいじられているのだ。 車内は混雑し、人と人との間隔が狭い。捲られたところを見られはしないと思う。 しかし、声を漏らせばすぐに気づかれてしまうだろう。 そんな事になったら、どうしてくれるのだろう。 いっそ恭也の手を握り、この人痴漢です! と叫んでやろうかとも思う。 デイパックを肩に掛けた彼は、左腕を私の腰に回し、右手の指でそこを撫でている。 彼の指は私の蜜で覆われているだろう。指が触れた内腿は、私のそこがどれほど濡れて いるかを伝えてくる。 私もトートを肩に掛け、両手で彼のTシャツにしがみついていた。 何かに掴まっていないと、恥ずかしくて卒倒しそうだった。 いくら羞恥が興奮を湧き立たせるといっても、それ自体が消えて無くなるわけではない。 恥ずかしいのは恥ずかしい。それにプラスして、官能が湧き── ダメだ、こんな事を考えていては、彼の思う壺だ。 彼はこうやって私を虐めるのだ。 中学に上がってからずっと受けていた虐めとは違う、恭也だけの虐め方── クラスメイトからの嫌がらせは、最近はあまり無い。ちょっとしたからかいの言葉を受け たりはするが、コミュニケーションの一環だと思えばどうという事も無い。 それに、からかわれるのは主に、恭也との関係についてなのだから──やっかみなのだ。 そういうものは、軽く流しておくのが正解だと思う。 彼と私の噂は瞬く間に広がった。恭也は教師にすら一目置かれる存在だったし、私は クラス中から疎まれているような子だった。そんな二人がくっついたとしたら、私だって 興味を覚えただろう。 それに、どうも恭也が──下品な言い方をすれば、巨乳好きという噂は以前からあった らしい。噂どおりに──学年一、胸の大きな私と付き合っているのだ、話題にならない わけが無い。 『ご乗車ありがとうございます。間も無く──』 スピーカーから、車掌のアナウンスが聴こえてきた。 「次だね」 「う、うん」 列車がブレーキを掛けて減速し、駅の手前で左右に大きく揺れた。 慣性で乗客も揺さ振られ、私は恭也とドアに挟まれて潰れそうになる。 「んっ! ううぅ……」 しかも、彼の指はここぞとばかりに私のそこを責め立てる。 最近ますます技巧を増した彼の指が、私の蕾を弾き転がす。 「んぅ、んっ、んんッ……」 必死に声を押さえ込む。 周囲を人に囲まれているというのに、私はびくびくと震えてしまう。 ──ダメだってば、やめてってばぁ……! そんな台詞、声に出すわけにいかない。もちろん恭也はそれを承知で私を苛んでいる。 酷い男だと思う。とんでもない奴だと思う。どうしようもなく、変態だと── けれど、そんな彼に責められて感じてしまう私も、同類に違いない。 やっぱり私には、彼が必要なのだろう。
- 433 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:28:57 ID:ViNpNrKk]
- 改札を抜け、駅を出た私たちは、横断歩道の信号待ちをしていた。
「やー、大変だったね、夕菜」 「……馬鹿」 大変にさせたのは自分ではないか── 恭也に腰を抱かれていなければよろめいてしまいそうなのは、履き慣れない靴の所為 だけではない。私のそこはまだひくひくと疼いていた。 若者の集まる街──私がここに来るのは二度目だった。一度目は先週の日曜日、今私が 着ている服を選んでもらった日だ。その時よりも十代の少年少女たちの割合が多いように 思えるのは、夏休みだからか。 人込みは苦手だったが、恭也と一緒なら大丈夫──恥ずかしいところはいやらしく濡れ ているけど──たぶん、大丈夫。 ありふれたものから極彩色の奇抜なものまで、色とりどりの衣服に身を包んだ、十代から 二十代、三十を超えているであろう男女様々な人たちでごった返していた。 スーツ姿の男性は仕事の最中なのだろうか。制服姿の女の子は、午前の補習授業に出た 足で来たのだろうか。アイドル歌手かと見紛うほどの派手な衣装で歩いている子もいるし、 ここには似つかわしくない地味な子もちらほらと見受けられる。真夏だというのに真っ黒な レザーという男性はバンドでもしているのだろうか。金髪を逆立てたり、形容し難い色に 染め、珍妙なヘアスタイルをした者もいて、眼がちかちかする。 私の知らない世界── この街は、刺激に満ち溢れていた。 「夕菜?」 知らぬ間に信号が青に変わっていた。恭也に手を引かれて歩き出す。 彼は臙脂に白抜きでプリントのされたTシャツと、くすんでほつれたジーンズ。 履きくたびれた感のあるグレーのスニーカーは、左の紐が少し緩んでいるような── 「腹減ってる?」 「うん、少し」 「じゃあ軽くなんか食うか──」 私たちは、恋人同士に見えるのだろうか。 くすぐったいような、どきどきするような、なんとも言えない気分。 「それとも、カラオケでも入ってついでに食べる?」 「どっちでも、いいけど」 カラオケに入るなら、彼の靴紐を直してあげよう──でも、歌は苦手だ。 大きな声を出すのが苦手なのだ。歌うのはあまり好きではない。 「あー、夕菜ってカラオケ嫌いだっけ?」 「……うぅん、大丈夫」 嫌いではない。聴くのは好きだ。彼の歌を聴くのは、大好きだった。 「じゃあ、ちょっと店見てから、カラオケ入るか」 恭也の口元が、少しだけゆがんだ。これは──意地悪な笑みだ。 「そっちも、疼いてそうだし」 「──ッ!」 そんな事を言うから──極力それを意識しないようにしていたのに、彼がそんな事を言う から、そこの疼きが盛り返してくる。 彼はサディストなのだから仕方が無いのだろう。 そして私は、マゾヒスト──彼に虐められるのが、快感なのだ。 そういえば──数日前、保険委員の仕事とやらで恭也に付き合って保健室へ出向いた時、 笹野先生に艶っぽい声で言われた。 彼に虐めてもらってる? ──と。 硬直した私に、たまにはあたしともしようよ、と、くすくす笑いかけてきた。 私は恥ずかしさと恭也への後ろめたさに──どうやら泣きそうな顔をしていたらしい。 恭也はそんな私を抱き締め、俺の彼女ですから、と言った。 柏原さんのおっぱい独り占め? ふたつあるんだからひとつぐらい── ダメです。両方俺のもんですから── なんという会話なのだろう。こんな教師と生徒のいる学校からは、とっとと逃げ出すべき なのではないかと思った。 彼女は相変わらずらしい。今日も誰かを──喰っているのかもしれない。 「ま、それはあとのお楽しみ、っと」 恭也は私の頭を撫でた。彼はにやついている。この顔はそういう顔だ。 「……馬鹿っ」 彼の脇に肘を打ち込んだ。いてて、と涼しい顔で笑った彼は、とてもこんな趣味を持って いるようには見えなかった。
- 434 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:29:44 ID:ViNpNrKk]
- 恥ずかしくて死にそうだった。
人間が羞恥心で死んだという事例はあるのだろうか。その場合は、精神的ストレスに よるショック死とでも診断されるのだろうか。PTSDという言葉も時々聴くが、それが人を 死に至らしめる事はあるのだろうか。苦しんだ末に薬物依存になったり、自殺してしまう という事はあるのかもしれないが、羞恥それ自体で人は死ぬ事があるのだろうか── 無意味に小難しい事を考えていなければ、どうかなってしまいそうだった。 駅前の横断歩道を渡ってすぐ、ほんの数百メートル程度の細路の左右には、数え切れない ほどの店が建ち並んでいる。その途中で交差する路地の奥にも、いくつもの店があり、主に ファッション関係──洋品店だが、その客を目当てにした飲食店も多い。 この街から広まった若者文化も多いという。流行に敏感な者から、独自のセンスで飾り 立てた者まで──いったい何百人、何千人がこの細い通りを歩いているのだろう。 私は恭也と二人、そんな中の洋品店のひとつを物色していた。 若者向けのカジュアルショップ──らしい。 私には違いはよく解からないが、こっちはなんとか系で、こっちはまた別のなんとか系と、 どうやら微妙な差異があるらしい。 そんな事はどうでもよくて── 「恭也っ……んぅ、やっ……」 狭い店内は見通しが悪く、さらに奥まった場所で── 私のそこに、恭也の指が触れていた。 吊るされたシャツやスカートを眺めながら、彼はそこに手を伸ばしているのだ。 彼は今、私の服を選んでくれている。 片手だけで器用に服をよりわけて品定めしている。 しかし、もう片方の手は、私のスカートを捲り、露を溢れさせた秘処を撫でていた。 商品の吊るされたラックの向こう側には、別の客がいるのに── 私は羞恥に耐え、込み上げる刺激を堪え、声を抑えて震えていた。 「ね、こういうのどう?」 彼が手にしているのは、デニム地のミニスカート。薄汚れた風合いの加工が施された、 シンプルで誰にでも──私でも似合いそうなスカートだ。 「……わかん、ない」 「ちょっと、夕菜には短すぎるかなぁ」 そう言って、彼は私から指を離した。 刺激が止まり、疼きだけが残る。物足りない──と思ってしまう自分が恨めしい。 恭也が首を傾げて笑みを浮かべた。 私の心を悟られたのか、それとも、初めから何か考えて── 「試してみなよ」 「えっ?」 「試着室、そこにあるし」 どうやら、後者だったようだ。 押し留める暇も無く── 「すみませーん」 「はーい、なんでしょう?」 小さな店だ。彼に文句を言う前に、店員が駆けつけた。 「試着いいですか?」 「はいはいどうぞー、こちらですよー」 私はおろおろしているうちに、彼と店員に連れられてしまう。 誰に助けを求める事もできず、スカートを手渡され、試着室に押し込まれてしまった。 カーテンが閉められ、大きな鏡と薄い壁に囲まれた狭い空間に立ち尽くす。 ──どうしよう……。 試着という事は、今穿いているスカートを脱ぐという事だ。 それは街中で、店の中で──ショーツを穿いていない下半身を曝け出してしまうという 事ではないか。 もちろん、カーテンは引かれているし、誰にも見られる事は無い。 しかし── 心臓がどくどくと早打って、体温が上昇する。クーラーなんて意味が無い。 「夕菜、どう?」 済ました声。しかし、私には解かる。恭也は興奮している。私にこんな事をさせて、彼は 興奮しているのだ。 「まだ……」 「そう? ゆっくりでいいぞ」 とんでもない彼氏を持ってしまった──またしても私は、溜め息をついてしまった。
- 435 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:30:27 ID:ViNpNrKk]
- デニムのスカートを脇に置く。
黒いスカートのホックを外し、ジッパーを下げた。 ふりふりのスカートは、はらりと落ちて、足元に丸く広がった。 ちょっと、綺麗だと思った。 しかし──鏡に映し出された自分の姿は、なんていやらしいのだろう。 上半身は、うっすらとブラの透けた白いブラウス。ウェストできゅっとくびれていて、 胸の大きさが強調されているように思える。 その下は── 子供っぽいままの腰周り。未だにほとんど発毛していない恥丘には、股の間から伸びた 割れ目がくっきり見えている。ぷくりと盛り上がった小さな突起も覗いている。 彼の指が掻き集めた露が周囲を濡らしている。そこから、いやらしい匂いが立ち昇って くるようで── どうして自分は、こんなにもエッチなんだろうと思う。 この街にひしめく、自分と同年代の少女たちは、きっとこんな格好はしないだろう。 ショーツを穿かずに街に出るなんて──そんな事をする子は私以外にいないだろう。 いや、少しぐらいならいるのかもしれない。もしかしたら、同じクラスにもそういう子が いるのかもしれない。 きっと、もっと過激な事をしている子もいっぱいいるのだろう。公園や建物の陰で恋人と 絡み合っている子たちもいる。夜になれば、人目につくような場所で交わる大胆なカップル もいるだろう。 そんな人たちに比べれば、私なんてたかが知れているのかもしれない。 けれど、そうだとしても── 「んっ……」 そこに触れる。淫らな露が溢れて、ぐっしょりと濡れている。 こんな状態で、試着なんてして大丈夫なのだろうか。商品についてしまわないだろうか。 バッグを漁る。ポケットティッシュを取り出して── 「うぅ……」 鏡の中に、胸の大きな女の子がいる。彼女は、こんなところで、濡れた秘処を拭き取って いる。拭いても拭いても、その刺激でさらに溢れさせてしまう、とてもエッチな子だ。 ──あたし、ほんとにエッチだなぁ……。 周りは綺麗になった。その部分にスカートは触れないだろうから、大丈夫だろう。 汚れたティッシュを丸めて鞄に押し込んで、彼の選んでくれたスカートを手に取る。 脚を通して引き上げる。 タイトミニのスカートは、ウェストがぶかぶかだった。少し大きいのだろうか。 でも、彼は私のサイズを知っている。この前も選んでくれたし、こういうところは、彼は 間違えない。 鏡を見る──股下五センチあるかないかだ。あまりにも短すぎる。 ──こんなの穿けないよ……あれ? もしかして……。 深雪たちから聴いた事がある。ウェストでなく、腰骨に引っ掛けるように穿くズボン── ではなく、パンツと言うらしいが──や、スカートがあるのだと── おそらく、それなのだろう。という事は── 少しずらしてみる。 なるほど──ちょうどいい感じに、腰骨に引っかかる。 でも、落ち着かない。というか、それでも短すぎるように思う。 股下十五センチぐらいだろうか── それに、こんなにずり下げて穿いたら、下着が見えてしまうではないか。腰から下着を 覗かせている人もよく見るが、私にはそんな格好は無理だ。 でも── 恭也は、こういうのが好きなのだろうか。私がこれを穿いたら、彼は喜ぶだろうか。 彼が喜ぶのなら──恥ずかしくても我慢できるかもしれない。今日の上下だって最初は 似合わないと思ったのだ。でも今は──気に入っている。 可愛いと言ってもらえるから。似合うと言ってくれるから── 黒いオーバーニーソックスが少し落ちてきていた。指を掛けて引っ張り上げる。 ブラウスの裾はそのままだけど── 「恭也……どう?」 カーテンの隙間から顔を覗かせた恭也は、少しだけ眼を丸くし、微笑んだ。 「いいね、似合うよ」 「あ、ありがと……」 顔がほころぶのが自分でも判った。 今日はこれを買おう──
- 436 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:31:13 ID:ViNpNrKk]
- 「恭也の馬鹿っ、馬鹿ぁ!」
「ごめん、悪かった」 部屋のドアを閉めるやいなや、私は恭也をなじった。 ソファに置かれていたクッションを投げつける。 「馬鹿、馬鹿馬鹿っ、痴漢、変態っ、変質者っ!」 「酷い言われ様だ」 ぽふっと受け止めて、彼は苦笑いした。 本当に悪いと思っているのだろうか。 「酷いのは恭也だよ」 ははは、と乾いた笑いを浮かべてクッションを弄んでいる。 「夕菜だって、どきどきしただろ?」 「う──」 言い返せない。 「しなかった?」 「……」 本当に、どうしてこんな人を好きになってしまったのだろう。 「……した。死ぬかと思った」 「あはは、夕菜に死なれたら俺、悲しいな」 「……馬鹿」 スカートは恭也が買ってくれた。自分で払うと言うと、俺が選んだんだし、と言われた。 その後、カラオケ店に入り、カウンターで部屋番号を告げられ伝票を受け取った私たちは、 エレベーターに乗った。 そこで私は、あの日のように──スカートを捲り上げられたのだ。 他に二人乗っていたというのに── いくらその二人が背を向けていたといっても、ショーツを穿いていないのだ。思わず声を 上げそうになり、すんでのところで堪えられたから良かったものの── まったく、なんて事をするのだ。セクハラオヤジだってそんな事はしないだろう。 はぁ──と溜め息が出た。 「はい、これ」 「うぅ……馬鹿ぁ」 クッションを放り出した彼から、ティッシュを渡された。 濡れたあそこを拭け、という事だろう。さっきの店でも拭いたが──また濡れていた。 「スカート、汚れちゃうぞ?」 言われなくたって解かっている。 「それとも──」 「──ッ!」 抱きすくめられる── 温かい──外は暑すぎるほどに暑く、二人の汗ばんだ肌はべとべとしていたが、それすら 心地好く感じてしまう。 彼の胸に私の胸が押し付けられている。 最近は、笹野先生に言われたように、胸の大きさに見合うブラを着けるようにしている。 なかなか気に入ったものは見つからなかった。 私に合うサイズのものがあまり無いし、あったとしても、大人っぽいデザインで、買う のは躊躇われた。 けど、今日着けてきたのは── ブラウスにうっすらと透けている白いブラは、乳房を覆うカップが総レース。もちろん 裏当てはあるが──1/2カップの、ちょっと大胆なデザインだった。 「して欲しい?」 「うぅ……やっ」 彼が片手で、ブラウスの上から乳房を包んだ。 「夕菜の胸、柔らかいなぁ」 「んっ……」 こうなるともう、私の負けだ。 大きな彼の手でも包みきれないほどの乳房を揉み解される。 「はぁっ……」 既に頂点の突起は硬く尖っている。 電車でも、店でも、歩いているだけでも恥ずかしくて──そうなっていて当然だった。 彼の指先は、すぐにそれを探り当ててしまう。 「こりこりしてる」 私は恭也に抱かれながら、彼の愛撫を受け入れた。
- 437 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:32:10 ID:ViNpNrKk]
- 二人は立ったままキスをした。
乳房を優しく責められながらのキス。最初は優しく、次第に激しく──私の心をとろけ させるキスの嵐。 唇が離れると、二人の間には細く透き通った橋が架かって消えた。 「そろそろ、ドリンク来るかな」 「あっ──」 カウンターで注文したアイスカフェオレとアイスミルクティ。 この店に入るのも二回目だ。前回はどれぐらいで持ってきただろうか── と思う間も無く、ドアがノックされた。 私は慌てて恭也から離れ、すぐ近くにあったマイクに手を伸ばして、今ちょうどマイクを 取りにソファを立ったところですよ、といった小芝居を演じてしまう。 なんとなく、背後で恭也が笑っているような気がした。 「失礼しまーす」 きぃ、という軋みと共に、可愛らしい女性の声がした。 「お待たせしましたー。アイスカフェオレと、アイスミルクティになりまーす」 どうもー、と恭也が言った。 私は何も言えずに顔を背けたままだった。 「ごゆっくりどうぞ〜」 定番の台詞を残し、店員は出て行った。 ごゆっくり、キスをどうぞ──そう言われたような気がして──ごゆっくり、もっと色々 してくださいね──なんて、そんな言葉すら浮かんでしまう。 「キスしてるとこじゃなくて良かったな」 後から抱かれ、びくっとしてしまう。 腰に──当たっている。 「今の子、けっこう可愛かったなぁ」 「えっ──」 顔はよく見ていない。声からすれば高校生か、もう少し上だろうか。 「胸、大きかった」 「え? あっ──」 両手が乳房に重ねられる。 「でも、こっちの方が大きいか」 「あっ! はぁぅ……」 下から持ち上げられ、揉まれてしまう。 大きな胸なんて要らないと思っていたけれど──笹野先生が言っていたように、きっと 私の乳房はもっと大きくなるのだろう。 恭也が満足してくれるなら、もっともっと大きくなってもいい──そう思ってしまう 自分が、なんだかおかしい。 「ほんとに、おっきいおっぱい」 「うぅ……あぅ」 彼の指が、ブラウスのボタンにかかる。 私は両手に一本ずつマイクを握ったまま、どうもできずにいた。 襟元から、ひとつ、ふたつ──よっつのボタンが外された。 「んっ」 開いた隙間から、手が差し入れられる。 彼の指が、私の汗ばんだ肌に触れる。 「汗、すごいな」 「暑かった、から……」 「身体も、熱いんでしょ?」 「うん……」 それは恭也だって── 腰に押し付けられた硬さから伝わってくる。 おもむろに、彼の手がブラウスを広げてしまう。 ブラに覆われた大きな膨らみが露になった。お腹も肩も隠れているというのに、乳房の 周りだけが晒されている。 ブラの上から彼の手に撫で回され、緩い刺激が浸透してゆく。 慈しむような指先に、私の身体はじわじわと侵される。 オレンジがかったルームライトは、柔らかく二人を照らし出している。 ふと思う──こんな事をしても平気なのだろうか。防犯カメラがあるのではないかと。 不安がよぎり、緊張してしまう。 こんな恥ずかしい姿を、店員に見られてしまったら──
- 438 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:32:57 ID:ViNpNrKk]
- 「大丈夫」
私の不安を察したのか、恭也が囁く。 「ここ、カメラとか無いらしいよ」 そうなのか── でも、どうしてそんな事を知っているのだろう。 「先輩が言ってた。先輩の先輩が、したけど平気だった、ってさ」 した──というのは、つまり── 「このブラ、新しい奴?」 「う、うん……」 ブラの縁に沿って指が這う。 「エッチなブラだなぁ」 「あぅ」 恭也の指が、ブラに覆われていない、柔らかな傾斜を撫でてゆく。 「おっぱい、はみ出してる」 「うん……」 膨らみの下半分を斜めに──双丘の内側は低く谷間が強調されていて、外側を高く覆って いる、大人びたデザインのブラ。少しずらしてしまえば、淡い鳶色の突起が容易に窺える。 汗ばんだ谷間をくすぐられ、身じろぎする──と、指がブラの内側に侵入してくる。 「あぅ、あっ──」 じかに触れられて、ぴくぴくなってしまう。 そんな私の反応を愉しむように、彼の指が乳房を責める。 撫でたり、抓んだり、押し込んだり── 「夕菜のおっぱい、おっきくて、柔らかくて、ぷりぷりしてて……俺、もう手放せないな」 「うぅ……んっ」 「お持ち帰りして、ずっといじってたいぐらいだ」 「あ、んっ……あっ」 突起の周りをなぞられる。 指に撫でられ、ブラの裏地に擦れ、二つの刺激に身体の震えが止まらない。 腰に当たる彼自身は、ますます硬く大きく反り返っているようにも感じられる。 あの日、学生ズボンの上から触れたそこ──それ以降も、幾度か同様に触れてはいた。 彼の部屋にも行ったし、私の部屋に招いた事もあった。 でも── 私の身体は隅々まで彼に晒されてしまったが──学校でも、家でも──脱がされ、責め られはしたのだが── 私はまだ、彼の全てを知らなかった。 彼のそれを見た事も無いし、じかに触れたことも無かった。 私たちはまだ、一度も交わっていない──まだ早いと思う気持ちもあるし、破瓜の恐怖も ある。妊娠という不安もあった。 けれど、見るだけなら、触れるだけなら── そうは思いもしたのだが、私からは言い出せない。そんな事を言うのは──女の私から 言うのは、恭也相手でも恥ずかしかった。 彼も言わなかった。見て欲しい、触って欲しい──彼からそう言って欲しいのに、彼は いつも言ってくれない。 私とはそこまでする気は無いのだろうかと、私を責めるだけで彼は満足なのだろうかと、 彼の態度に、不安と寂しさを覚えてしまう事もあった。 でも、彼もしたがっている──それはよく解かる。 あの日、彼は触って欲しいと言った。 反射的に握ってしまった時も、そのままで、と言った。 恭也は、私を拒絶なんてしていない。ならば、私は── 「……って、いい?」 「ん?」 恥ずかしい──やっぱり、自分から口にするのは恥ずかしい。でも── 「恭也の、お、おちん……」 「俺の……何?」 顔から火が出そうだ。こんな台詞、口にした事など──当たり前だが、初めてだった。 「恭也の、おちんちん……触って、いい?」 背後の恭也が、ぴくりと震えたような気がした。 「夕菜はほんとにエッチだなぁ」 「ううぅ……」 恥ずかしくて、でも、それが私を昂ぶらせて──
- 439 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:34:06 ID:ViNpNrKk]
- 「俺も──」
恭也の手が胸から離れ、私の肩に添えられた。 「触って欲しい」 くるりとその場で半回転── 正面から向き合い──私は俯いてしまう。 眼を見ていられなかった。 ──すごく、エッチな眼……。 私がそんな台詞を言ったから── 「やっと、言ってくれた」 「あ、あぅ……」 ──やっぱり、そうだったんだ……。 彼は私が言うまで待っていたのだ。私が自分から、彼を求めるのを待っていた。 いや──私に言わせるよう、いやらしい言葉を自分で言うように仕向けていたのだ。 私は、まんまと彼の罠に嵌まったのだ。 上目遣いに睨む。 恭也は、意地悪で、嬉しそうな、優しい眼をして私を見下ろしていた。 「恭也の馬鹿……」 悔しい──けど、満たされるような恍惚── 「こっち来て」 手を引かれ、部屋の中央に置かれたテーブルを回り込む。 よっ、とそれを少し押しやってスペースを作った恭也は、私をそこに立たせると、自分は ソファに腰掛けた。 「夕菜の好きなようにしてみて」 「えっ」 「夕菜がしたいように、ね」 ──そんな……。 したいようにする──そんなのは、恥ずかしすぎる。 だって、私は──彼のそれを、じかに見て、じかに触って、そして── 「おっぱいって、見上げるのも良いもんだなぁ」 「あっ──」 腰掛けた彼の眼の高さより少し上に、ボタンを外され、はだけた私の胸がある。 見上げられるのは初めてだ。何度見られても、恥ずかしいのは変わらない。 「ブラ、ずらしてみて」 「え……」 「ずらして、さきっぽ見せて」 「……うん」 言われるままに── ブラの縁に指を掛け、斜めにカットされたカップをゆっくりと下げ広げる。 彼はその様を凝視している。瞳がオレンジ色のライトを反射して、期待に胸を躍らせる 少年のようにも見えた。 事実、恭也はまだ、私と同じ十三歳の少年だ。この歳にして、すでに風格のようなもの すら漂わせている彼だが、中学一年生の子供なのだ。 好きな女の子──と自分で言うのは照れ臭い──が、眼と鼻の先で乳房を露にしようと しているのだから、そんな眼にもなるだろう。 彼も、私の胸を、何度見ても飽きないと──そう思ってくれているのだろう。 それは嬉しい事だった。 まだ付き合い始めて二週間と少し。もう飽きたなんて言われたら、ショックで寝込んで しまう──寝込むだけでは済まない。 「乳首、見えた」 「……うん、見えちゃった」 二つの膨らみの上に、ちょこんと乗っている敏感な蕾。 彼の指に刺激され、その以前から──朝からずっと私を苛んでいた衝動で、きゅうっと 尖っていた。 カップを乳房の下に追い遣ってしまう──ただでさえ大きな膨らみが、より強調されて、 恭也の口元を緩ませる。 「ほんとに、おっきいなぁ」 自分でも思う。本当に、大きすぎる乳房だと── 学校でも、街を歩いていても、相変わらず周囲から向けられる視線は不快に思う。 でも、以前と違い、乳房そのものを嫌悪する事は無い。注目を浴びるのはやはり苦手だが、 彼が好きだと言ってくれるから──自分でも、好きになれる。
- 440 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:35:04 ID:ViNpNrKk]
- 「んっ……あっ」
自分で乳房を揉む私を、恭也がじっと見ている。 四本の指を膨らみに沈ませて、浮き出た突起を残りの一本で弾き転がす。 「はっ、ん……はぁ」 こんなところで自慰をしている私は、なんていやらしいのだろう。 自らの刺激に、彼の視線に、昂ぶってゆく。 「すごくエッチだ」 「うん、んぅ……」 「夕菜はエッチな子だもんな」 「うん……私、エッチ……」 恥ずかしいのに気持ちよくて、いやらしいのに止められなくて── でも──彼にも感じて欲しい。彼にも刺激を与えたい。 私はその場に膝を突く。 膝まで覆う黒いオーバーニーソックス。せっかく彼に選んでもらったのに、汚れてしまう だろうか── 足元、解けた彼の靴紐が眼に入った。そうだった。あとで結んであげよう── 軽く開かれた彼の膝の間に身を落とし、彼の──それへと手を伸ばす。 ごわごわとしたジーンズが盛り上がっている。 彼も興奮している。私に恥ずかしい事をさせて、いやらしい私を見て── 両手でベルトを外す。幅広の黒い革のベルト。 震える指が、おぼつかない。 彼の顔なんて、恥ずかしくて見られない。 ここに、こんなに顔を近づけたのは初めてだ──そう思うと、私はいっそう興奮する。 「ん……」 掌が盛り上がりに触れてしまい、彼が小さく吐息を漏らした。 「恭也……気持ちいい?」 顔を上げずに訊く。 「ああ、気持ちいいよ」 彼が感じてくれる──もっと、感じさせたい。感じて欲しい。 ベルトをぎこちなく外し、ジーンズの袷を抓んでホックを外す。 「はっ、ぅ」 乳首がソファに擦れて、ぴくんとなってしまう。 ──気持ちいい……。 私も気持ちよくなりたい。 わざと、擦りつけてしまう。 「はぁ、ん……はぁっ」 「なにしてるの?」 「あぅ──」 気づかれてしまう。当然だ── 「ほんと、エッチだなぁ」 頭を撫でられる。 髪を伝って、恭也の掌の温かさが感じられた。 心地好さにうっとりしながら、彼を求めてジッパーに指を掛ける。 「んっ──」 盛り上がったそこに掌を沿えると、彼が再び吐息を漏らす。 そのまま、ゆっくりと、降ろしてしまう。 自然と開かれたジーンズから、彼の下着──トランクスが、ぬっと突き出した。 ダークグリーンの地に、デフォルメされた動物たちの絵が散りばめられていて、そんな 可愛らしい下着なのに、中央は突き上げられたようにそそり立っていて、そのギャップに、 私はどぎまきしてしまう。 よく見れば、突端にじわりと染みができている。 「なんか、恥ずかしいな」 照れた彼の声。 「夕菜と同じだ。俺も濡れてた」 「……うん」 恭也の興奮が染みた下着── 彼も私と同じ──興奮し、蜜を溢れさせていた。 右手の中指と、人差し指で触れた。 「んっ──」 ぴくんとなった彼を、ちょっと可愛いと思った。
- 441 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:36:22 ID:ViNpNrKk]
- あの日──以外の日も、恭也は私を虐めながら、こんな風に溢れさせていたのだろう。
あの時、私は達してしまい、彼に抱かれたまま五時間目の終了のチャイムを聴いた。 それまでの間、放心した私の濡れたところを、汗に塗れた全身を、埃に汚れたお尻も、 全部綺麗にしてくれた。 彼も刺激されたかったのだろうに、熱い滾りをほとばしらせたかっただろうに──彼は 私を労わってくれた。 教室へ戻る途中、彼はトイレに立ち寄った。廊下で待っていた私のところへすぐに戻り、 拭いてきた、と苦笑いしていた。 彼の部屋に行った時も、私の部屋でした時も、彼は私を悦ばせる事を優先していた。 私の快楽を最優先にするのは、彼がサディストだからなのだろうか。私が感じる姿を見て 愉しむのが好きで── どうなのだろう。よく解からない──サドはマゾを好きに弄ぶのではないかとも思うが、 SMは愛と欲望が入り混じった複雑な愛情表現なのだという記事を、どこかのサイトで読んだ 記憶もある。 とにかく──私はまだ、一度も彼に満足してもらった事が無い。 彼を満足させたい。満足して欲しい。 私にできる事なら、なんでもするから── 「夕菜」 恭也の指が、頬を撫でる。 「してくれる?」 「……うん」 下着の上からそっと触れる。 ぴくんと、彼が震えた。 なんとも言えない匂いが漂ってくる。私の本能を刺激する薫りだった。これがフェロモン という奴なのだろうか。 指先で、硬く衝き勃った竿を撫でる。 しかし、ここまで来て、私にはどうすれば良いのかよく解からない── 「握って」 「う、うん」 彼に言われて、手に握る。 硬くて、太くて、大きくて──ぴくぴくと脈打っている。 温かい。これが彼の── それなりの知識はあるつもりだった。 男の子はこんな風にすると喜ぶ──そういった記事の載った女性向けアダルトサイトを 見た事だってあるし、雑誌や漫画にも性表現は溢れかえっている。 だから、知らないわけではないのだが── 染みが、広がっている。 汚れてしまう──脱がすのが良いのだろうか。それとも──男性用の下着には窓がある はずだから、そこから── 躊躇いながら、下着の窓を探る。手前が大きく割れていて、ボタンがひとつついている。 ここから── ボタンを外し、左右に開く── 「あっ!」 それが、ぴょこんと飛び出してきた。 これが、恭也の──恭也の、男性器── 思っていたより、グロテスクさは感じられなかった。 ぴくぴくと脈打つ、反り返った肉茎──先が茸の傘のように膨らんでいて、ピンク色で 少し可愛らしい。ハートマークを逆さにしたようにも見える。ハートの中央から先端に かけては二つに割れていて、裂け目からは、とろりとした露が溢れていた。 茎に絡みつくように血管が浮いていて、これが彼の身体の一部なのだと感じられる。 「そんなじろじろ見るなよ」 「あっ、うん……ごめん」 照れ臭そうな恭也の声に、慌てて目を逸らす。 けど、すぐに戻してしまう。 「やらしいなぁ、夕菜は……」 「うぅ……」 恥ずかしい。けど──嬉しい。 ──恭也の、おちんちん……こんな風になってたんだぁ……。 無性に愛しくて── 私は衝動的に、口づけてしまった。
- 442 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:37:27 ID:ViNpNrKk]
- 「んぅっ! 夕菜……」
「あっ──」 恭也の声に我に返って、唇を離す。 いきなり、私はなんて事をしてしまったのだろう── 顔が沸騰する。 「夕菜、もっとしてよ」 「えっ……」 「キス、もっと、してほしい」 「……うん」 唇を寄せる。 透明な蜜の溢れた先端に、キスをする。 「んっ……」 咽かえりそうなほどの、彼の匂い── 恭也の先端と、私の唇が触れ合っている。 男の子の、恭也のこんなところに、私はキスをしている。 彼がぴくぴくと震えている。 気持ち良いのだろうか。彼も感じてくれているのだろうか── 上目遣いに見上げると、彼は優しく微笑みながら、頭を撫でてくれた。 ──気持ちよさそう……嬉しい。 もっと感じてもらいたい── 口を開いて、舌を伸ばした。 とろりとした蜜の膜を簡単に破り、彼自身に触れる。 「ん、くっ……夕菜」 「恭也……気持ちいい?」 「うん、すごい……気持ちいいよ」 「嬉しい……」 そこに舌を這わせる。 「んんっ」 彼の身体がびくんとなって、吐息が漏れる。 彼が私の舌で、感じてくれている──もっと感じてもらおうと、私はそれに手を伸ばす。 私の小さな手では、包みきれない長さの彼── ──これって、フェラチオ……だよね。 いきなりこんな事を、こんな場所でする私は、やっぱりエッチな子なのだ。 でも、彼が喜んでくれるから── 硬くて温かい竿を握り、先端を舌先でちろちろと舐める。 「んっ、ん……夕菜、もっと……」 「ん……」 彼の腿に、乳房が触れる。 乳首が擦れて、私も感じてしまう。 いや──彼の先を責めているだけでも、私は感じてしまっていた。 彼の昂ぶりを示す、塩気を帯びたぬめりが、私の舌に絡みつく。 敏感な舌先から、彼の熱と興奮が私の中へと入り込み、私自身を昂ぶらせてゆく。 きっと、フェラチオというのは、相手を責めながら、自らを責める行為なのだ──私は 彼を刺激するだけでなく、自慰をしているのだ。 なんていやらしい行為なのだろう。 「ん、んぅっ……夕菜、もっと……」 もっと、気持ちよくなって欲しい── 唇をさらに開き──彼を、含んでしまう。 「あぁっ……すごい、夕菜」 彼がびくびくと震えている。 それが嬉しくて、私は深々と銜え込んでしまう。 口の中に、彼の匂いが充満する。 彼のぬめりはしょっぱくて、ほんの少し、苦味が混じっていた。 舌で傘の周りを撫でつけ── 「んっ、くぅ!」 びくんと大きく震える恭也。 恥ずかしそうな、でも、気持ちよさそうな笑み── 「夕菜……フェラ、すごい気持ちいいよ」 私の頭を撫でるのは、照れ隠しなのかもしれない。 銜えたままでは喋れない──私は眼を細めて頷いた。
- 443 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:38:32 ID:ViNpNrKk]
- 「はぁっ、うっ……」
再び、傘の周りを舌で一周する。 恭也がうめき、びくんとなる。こうすると、彼は感じてくれる── 「それ……いいよっ」 同様に、何度も何度も繰り返す。 私の口の中で、彼の分身がひくひくと脈打っている。 くちゅくちゅといやらしい音が、頭の中に響いている。彼の露と私の唾液が混じりあい、 淫らな水音を立てている。 奥深くまで銜えると、喉に当たってえづきそうになる。 けほけほと、咽てしまう。 それは、無理矢理彼に蹂躙されているようで── 私の口が──第二の性器が、恭也の性器に、犯されているようで── 「ふぁっ! あッ……はぁっ」 左手で、自分のそこを、いじってしまう── 私の秘処は、たっぷりと濡れていた。 「夕菜……何、してるの?」 「んっ、ふぁ……んッ」 彼のものをしゃぶりながら──私は、自分の股を慰める。 口を犯され、下を自ら掻き乱し、乳房を彼に押し付けて── 「やらしい、な……んっ」 ──恭也だって、やらしいもん……。 「んッ、んぅ……」 そこを握った右手を、動かしてやる──彼は身体を震わせる。 舌で舐めながら、手で上下にしごく。 「あぁッ、あっ……すごいって」 嬉しい──いっぱい感じてくれている。 彼は私の舌と手に、素直に快楽を表してくれている。 今までは私ばかりが受けていた。でもこれからは、私も彼を感じさせよう。 受け取るばかりでは意味が無い。彼にも受け取って欲しいのだ。 私が与える刺激に、身体を震わせて声を上げて欲しい。 男の子は、女の子のように激しく喘いだりしないのかもしれないが── 「俺……んッ、そろそろ……」 恭也は腰を突き出すようにして、びくびくと震えている。 「夕菜、やばい……んっ」 「んぅ……」 ──イっちゃいそう……なの? 眼だけで問い掛ける。 「俺、もう……出そうッ」 ──精液……出ちゃう? 恭也の限界が近い──それが私を昂ぶらせる。 彼を責めながら、自らをも刺激する。 恭也の精液──このまま続けていれば、私の口に── 私はさらに激しく責め立てた。 彼のそれを、受け止めたくて── 上の口から、下の口からも、水音を淫らに響かせる。 ぷりっとした滑らかな頭を舌で舐め回す。 握った手で、熱くて硬い竿をしごいてゆく。 自身の秘処から離した手を、さらに重ねる。 「夕菜……夕菜っ、出してもいい?」 拒否する理由など何ひとつ無い── こくんと頷く。 「出るっ、んッ! くぅ──ッ!」 恭也の身体がびくびくっと震え── びゅっ、びゅっ、と── スポイトで口の中にぬるま湯を浴びせられたような── 咽てしまい、吐き出しそうになって、慌てて両手で彼のものごと口を覆う。 つんとした臭いが鼻を衝く。 なんとも言い難い──薬のような、どろりとした生温かい液体だった。 ひくひくと脈打つ彼のそれ── 恍惚の笑みを浮かべた恭也に、私も笑みを返した。
- 444 名前:夕菜 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:39:56 ID:ViNpNrKk]
- 私は、口に残ったそれを、嚥下してしまった。喉に絡み付いて吐きそうになったが、
ミルクティで流し込んだ。 恭也は苦笑した。そうすれば喜ぶと思ったのだが──変なビデオの見すぎ、と笑われて しまった。自分でも、そうなのだろうと思った。 それから、ソファに寝かされて、彼の愛撫に身を委ね、私も達してしまった。 食事を頼むのを忘れて淫らな行為に没頭し、疲れ果てた私は、少し眠ってしまった。 彼は、眠った私をずっと抱いていてくれたらしい。 結局、私は一曲も歌わなかった。彼も最後に一曲歌っただけだった。 彼が歌い終わってから、私はショーツを穿いた。鞄に一枚入れておいたのだ。 毎日ずっとノーパンにしよう、なんて言うから、頭を叩いてやった。 靴紐を結んであげていると、フェラさせながら結んでもらうのも良いかも、なんて言った から、紐を両方解いてやった。 冗談冗談、と笑っていたが、きっと半分以上は本気だったはずだ。 本当に監視カメラは無かったのか──カウンターで支払いをするのが恥ずかしかった。 カラオケ店を出て、ハンバーガーショップで遅い昼食を摂った。 彼が鼻の頭にテリヤキソースをつけていて、子供っぽくて笑ってしまった。 しかし、私も頬にタルタルソースがついていたらしい。二人してくすくす笑い合った。 その後、彼は古着屋で黒いジーンズを一本買った。けっこうな値段だった。 私のスカートも買ってくれたのに、お小遣いは大丈夫なのかと訊いたら、時々親戚の店を 手伝ってバイト代をもらっているのだと言っていた。 そんな事をしているなんて、やはり彼はすごいと思った。 日も傾き、空が茜色に染まる頃、私たちは帰途に就いた。 帰りの電車も混雑していて、私はずっと彼にくっついていた。 彼はそっと私を抱いていてくれた。 私鉄にも一緒に乗ったが、私は恭也よりひとつ前の駅で降りた。 降りる直前、いきなりキスなんかするから、眼が眩んで車両とホームの隙間に落ちそうに なってしまった。 私は耳まで真っ赤な顔をして、ホームから、彼を乗せた列車を見送った。 見えなくなるまで見送った。 駅を出たところで、深雪と舞香に、ばったり出くわした。 真っ先に浮かんだのは、ショーツを穿いていて良かったという安堵だった。 舞香は眼を丸くして、デートデートっ? 羽山君と!? と私の手を掴んで振り回した。 その服可愛い、ちょー似合うー! などと大声ではしゃがれて恥ずかしかった。 しばらく三人で立ち話をした。 最近、明るくなったね、と言われた。自覚はあまり無いが──以前より、人と話すのが 好きになったようには思う。 別れ際、深雪が厳しい顔で言った。 恭ちゃんの事、あたし諦めてないからね、と── 宣戦布告だった。 言葉を探していると、舞香が、あたしも恭ちゃんラブー! と言って深雪に叩かれた。 なんだか、安らぐ──そう思って、自然に笑みが零れた。 二人と別れ、家に着く頃、恭也からメールが来た。 『今日は楽しかったよ またデートしような もちろんノーパンで!』 まったく──呆れながら、私はすぐに返信した。 『私も楽しかった 今度は恭也がノーパンね』 玄関の鍵を開け、ブーツを脱いだところに返事が来た。 『オッケー了解! って、マジで!?』 彼が下着を着けずにスカートを穿いているところを想像して、おかしかった。 『マジだよー』 それからしばらく、メールのやり取りをしながら、夕食を作って独りで食べた。 両親の帰りは夜遅い。 あまり親の事は好きではないが、それでも少し寂しい。 でも、私には恭也がいる。 とんでもない彼氏だと思うけど── 私は恭也が好きだ。 深雪には悪いが、彼女に譲る気はさらさら無い。 これからどれぐらい彼との関係が続くか解からないけれど── ──ずっと、一緒にいられたら良いな……。 夕菜 ── a girl meets a boy ── fin.
- 445 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/10(日) 23:42:01 ID:ViNpNrKk]
- エピローグ長っ! て感じですがw
これでホントに終わりです。 お付き合いくださいましてありがとうございました。
- 446 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/10(日) 23:50:25 ID:TqHd5EDH]
- おおお、GJ!
お疲れ様でしたー
- 447 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/10(日) 23:53:11 ID:pHLpIk2F]
- おつでした!
後からゆっくり読みますね♪
- 448 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/11(月) 02:32:44 ID:6Jk8WW/6]
- GJ
これで終わりってなんか切ないな
- 449 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/11(月) 12:23:33 ID:m0w2QDrp]
- 書きたくなったら書いてくれればいいです
今は次のネタを期待して待ってます
- 450 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/11(月) 14:05:28 ID:Hs1/CjBz]
- 乙乙乙乙乙乙乙乙
- 451 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/11(月) 22:10:55 ID:akT3PvB8]
- GJ!! 有り難うございました
なんか若干文体が変わったような気がしましたが、意識してそうしたのでしょうか?
- 452 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/13(水) 20:59:11 ID:2lMkOXX6]
- しばらく見ないうちに随分と打ち解けてるな、この二人。
夕菜をとりまく人間関係の変化を見てて こっちまで性格改善されそうな錯覚を覚えるよ。 それでいて最後までスレ違いにならない辺りがもう神としか・・
- 453 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/14(木) 21:29:00 ID:cjOexltU]
- みなさまありがとうございます。
最後まで書き上げられたのは、いつもコメント頂けたからです。 心より感謝しています。 最初はほんとに思いつきだけで書いたので、こんなに長くなるなんて 考えてもいませんでした。 ある程度書いてから、これどうやって終わらせたらいいんだ? と首を 捻りつつ、思いつきに任せてあれやこれやと話を進めているうちに、 だんだん見えてきて、こういう結末になりました。 夕菜は好きです。ロリ巨乳、蝶サイコーです。おかげで、ノーパンが主体 なのかノーブラが主体なのかかなりあやふやになってしまったのは反省。 おっぱい大好き。 恭也は最初、掴み所の無いキャラ、というイメージで作ったものだから、 自分でも把握できずに困りました。最終的に、エロオヤジだというラインで 落ち着いたのですが、>>426で見抜かれましたね。 竜介は自分の不の部分だけを集めて凝縮して増殖させたようなキャラ。 あれぐらいでころっと変われるもんか、はなはだ疑問ではありますがw しかし、BADENDとはいえ、夕菜とセクロスしたのはこいつだけ。恭也哀れ? >>451 エピローグですが、重い事を書いてないから、文体が軽くなっているのでは ないかなと思います、たぶんw >>452 ノーパン絡めて最後まで持ってくのなんて無理だーと思ってましたが、 なんとかノーパンで〆る事ができたので良かったかな?w 性格改善ですかー。そう言われると嬉しいです。 またそのうち、何か投下しようかなと思っております。 ではノシ
- 454 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/14(木) 21:33:46 ID:KkHDOhqP]
- 夕菜の中の人さんに
うっかりパンツを履き忘れて登校してしまった少女の羞恥を表現して欲しい
- 455 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/14(木) 21:39:45 ID:a8dg7R9T]
- 学校に置いてあるブルマを穿いてノーパンブルマで体育の授業
その後の着替えでなぜかブルマを脱ぐことになるというご都合もつけて・・・ ∧∧ // / // // ノヽ// /// / /´ ', l ∧∧ < 変 >,、 1。 / ̄`メ、./'ヽ /´ /ノ/ ,-‐‐、', l< 変 > < > | | く ( 。) u ノ' /-、 l〉V l< 態 > < 態 > il .l1. lヽ ヘ` ===ニ u 、⊥゚⊥ノ / /< !! > < !!! >', ヽ. Vミキ', \\\\\\〉\\\ 人ノ /VVV ∧∧VVVヽl ,', Yミ彡',. u _______´___. u /. l ノ ノト、 変 >( t、 l ', ! lヽ ./,-------ヽ u l ∧∧ \ > ヽ l ', ヽ、 l. ヽ H´ ________ } ij. / < 変 >ミ 態 >iwi v`-l ,|ヽ r、! uヽ,'/ ' ,d /い< 態 >、 !!! . >iノ H l i 1 ',ヘ、 `,\ 、______ノノ u/',l lハ< !! >ヽ VVV .ノノ l ! .l ',. `メ、', ` ̄ ̄. /ヽ ', VVVヽ ヽ
- 456 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/14(木) 22:15:00 ID:29J+VTcW]
- このスレは変態の巣窟
- 457 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/15(金) 00:59:26 ID:0V5g3wBD]
- この板は だろ
- 458 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 00:16:20 ID:7tuI4U3x]
- >>454-455これにプラスして、自転車登校という設定かつ真面目な委員長という役柄を・・・
漏れも変態ですがなにか?
- 459 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/12/16(土) 01:00:31 ID:0xIueve0]
- 自転車登校なのに、うっかりパンツ穿き忘れて登校して
恥ずかしい思いをしてしまい、仕方なくブルマを穿いて ノーパンブルマで体育をしたあと、着替えで間違えて ブルマ脱いじゃう真面目な委員長……。 そんなドジっ子に委員長が務まるのだろうかw
- 460 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 02:23:21 ID:8uMR/Pwh]
- 大事なのは 正しい心だから 無問題です
皆に愛される委員長
- 461 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 03:33:50 ID:oJaEKGyX]
- アグレッシブな愛され方しか思い浮かばんw
- 462 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 04:29:02 ID:9PSCxboa]
- 無茶な設定だが楽しそうww
登校時は、遅刻しそうなので急いでいて「のーぱん立ちこぎ」ということで乗り切れるか 日頃しっかりとしていて、すべてを予定通りに勧める優等生的な委員長が 予想外の出来事にパニックになって ノーパンがばれないように 過剰なまでに普段と同じ行動を継続しようとしてしまう そのためにブルマを脱いでしまうという方向で話をすすめる? 血液型A型 高校2年生 テニス部もしくはバスケ部 ということでおながいします 期待してますw っていうかこんな要望をだしてもいいんですか?
- 463 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 04:50:54 ID:xkdRFq08]
- 普段は優等生
だが裏を返すとドジっ子が眠っている 自分は優等生なつもり しかし友達は委員長がドジっ子でもあることを知っている 奥手でエッチなことに興味を持ちだしたばかり そのため羞恥心が強い
- 464 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 16:43:09 ID:sMDkYvoE]
- ブルマは、体育で汗かきすぎたとか
転んで水溜まりに…とかイロイロ考えられるんジャマイカ?
- 465 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 18:59:12 ID:yq/wdTfp]
- 汚れたブルマを脱ぎ脱ぎ
あぁ・・・、これでまたノーパンになるのね 中の人さんがんばれー
- 466 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/17(日) 14:41:03 ID:AQFip6fQ]
- ノーパン+アンスコ=陰毛透け透け
そうならないために自ら剃毛という展開をーーー オレって変態だwww
- 467 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/18(月) 01:13:42 ID:aclKZf/U]
- wktk
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