- 1 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/10(火) 00:03:07 ID:aRf15XEu]
- やってみよう
- 2 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/10(火) 01:01:56 ID:Pps8FIdj]
- v――.、
/ ! \ / ,イ ヽ / _,,,ノ !)ノリハ i i jr三ミ__r;三ミ_ ヽ l ,iヾ二ノ ヽ二 ハ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ、.l ,.r、_,っ、 !_, < >>1 糞スレ立てんな、蛆虫、死ね。 ! rrrrrrrァi! L. \_______________ ゝ、^'ー=~''"' ;,∧入 ,r‐‐'"/ >、__,r‐ツ./ ヽ_ / / i" i, ..: / / ヽ-、 ./ ヽ> l / i \
- 3 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/10(火) 15:15:43 ID:MM6KElRo]
- ロキ×天照大神 キボン
- 4 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/10(火) 15:50:25 ID:7qq9H3xz]
- www.geocities.jp/unbore_9/fanatic/title.htm
- 5 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/11(水) 19:11:45 ID:hX/At/3A]
- 女神アテナ受とか見てみたいな
- 6 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/11(水) 23:26:29 ID:YQUH2R6B]
- 8年間も乳搾り女になって子供も作ったことあるけれど、一応分類としては
男神な北欧神話のロキなんかはTSスレ向きなのだろうか 神話って、両性具有的な神様が多いよな
- 7 名前:天岩戸・01 mailto:sage [2006/10/13(金) 01:58:19 ID:0LJKjlNp]
- 「いってぇ〜」
突然の背中からの衝撃に男は声をあげた。 「ご、ごめんなさい」 思わぬ女性の声に男は振り返る。 それは単に女であったからではなく、その声に聞き覚えがあったからだった。 「急ぎの用がありまして、あの… ほんとに」 「んなことより、まちがったらごめんな。 もしかしたら、おまえ、アメノウズ……か?」 「は、はい。そうです…けど…?」 怪訝な顔で彼女は相手の次の言葉を待つ。 「おれだよ、おれ。アメノコヤネ… もう忘れちまったか?」 「あっ!」 沈黙がその場を支配した。 アメノウズが自分と別れたあとサルタヒコと結婚したと聞き、 アメノコヤネは傷心を引きずったまま最果ての地へと旅に出た。 その話を人伝てに聞き、アメノウズもまた心を痛めていたことを、 彼は知るよしもなかった。 しかしそれも五年前のこと。 愛し合い、体を繋げ、互いに悦楽を貪りあったあの季節は、 遠い昔の思い出として、それぞれの心の隅に整理されていたはずだった。 しかしその相手を今、目の前にして、 二人は同時に、体の奥がかすかにうずき始めるのを感じていた。 情欲の炎に再び包まれること自体が避け切れないと思えるほどに強く……
- 8 名前:天岩戸・02 mailto:sage [2006/10/13(金) 02:00:13 ID:0LJKjlNp]
- 「で、いつ? こっちに?」
「あぁ、帰ってきたのは昨日。呼ばれたのもあるけど、 まぁこのままじゃ、普通に考えて激しくまずいし」 弟の狼藉に手を焼いて、アマテラスが天岩戸に閉じこもり、 世界が光を失ってから一週間になろうとしていた。 「あなたを呼んだということは……」 「まぁ、言霊でなんとかなるかも、って考えてるんだろうな年寄りたちは」 アメノウズは彼の特技を思い出していた。 そう、昔から言霊は彼の体の一部だった。 人を説得し、あるいは心を穏やかにし、 時として己が意図に沿うように相手の心を塗り替えることすら、彼には出来た。 ただ、彼女に対してその力を使うことは決してなかった。 考えてみればそれは必要の無いことだった。 心も体も、余すことなく全てが彼のものだったのだから…… アメノコヤネが天岩戸をふさぐ大岩の向こうへと話しかけている。 それが始まってから、かなりの時間が経っていた。 褒め称える祝詞の数々は、言霊として呪力を帯び、 アマテラスの心をゆるやかに解きほぐして、 まちがいなく作戦は成功するかと思われた。 しかし、あと一歩のところで太陽神の心は開かれなかった。 あるいはそれは、突然の邂逅によって、彼の心が乱れていた為なのかもしれない。
- 9 名前:天岩戸・03 mailto:sage [2006/10/13(金) 02:03:58 ID:0LJKjlNp]
- 彼のそばにアメノウズがやって来た。
「わたしの出番のようね」 「みたいだな」 舞台の上にただひとり、彼女の姿だけがあった。 薄絹の衣装をまとって凛とした風情で立つ彼女の美しさに、 観客は喝采を贈る。 軽くお辞儀をしたあと、彼女が舞い始める。 その手には、男の性器をかたどったホコがあった。 ただの剣のように扱って踊りが続くうち、 それは偶然のように、赤く色づく口のそばへと移動する。 挨拶のような口付けのあとに、唇が密着しその先端を執拗に濡らす。 唇を離すと唾液が松明の光に橋を作って光った。 今度は横に咥えて淫靡に舌をも動かす。 あまりにも赤裸々な媚態に、見ている男たちは固唾を呑む。 自らのモノを彼女に弄ばれているような錯覚をおぼえて。 唇で先端を包んだかと思うと、徐々に奥まで咥える。 ゆるやかに唇を上下させる一方で、腰を淫らにくねらせる。 まるで唇で官能を得て、彼女自身が我慢できない状態にあることを、 男たちに訴えるかのように。 唇からその全容を表したホコは、彼女の首筋を滑り降り、 服を持ち上げて自己主張をするその胸元へと達した。 ホコはゆるやかに乳房の周りに円を描く。 繰り返し、幾度も。
- 10 名前:天岩戸・04 mailto:sage [2006/10/13(金) 02:06:56 ID:0LJKjlNp]
- 片手で肩から衣を落とす。
左の半球があらわになった。 先端の乳首は、既に硬くなってツンと上向きにその存在を主張している。 さらにもう片方の肩から衣が抜かれる。 今や、その服は細い腰にひっかかっているだけで、 上半身はなにも覆うものがなかった。 艶やかに光るホコの先端が薄紅色の乳首に押し当てられたとき、 彼女の唇からかすかに吐息が漏れた。 その音がシンと静まり返った舞台に響き渡る。 やや上向きのその表情には淫らな色が宿っていた。 気づけば片手が下に降りていて、太ももの奥へと消えていた、そのせいなのだろうか。 二重に腰を覆う服の奥で、その指の動きは見ることが叶わなかったが、 自慰を行っているであろうことは、その表情からうかがい知ることができた。 そんな独り舞台が続いたのは何分ほどだったのか、誰にも分からない。 腕が動き、腰をくねらせ、その奥からは隠微に粘液の発する音が漏れていた。 力なくうつむいたその唇からは間断なく喘ぎ声が発せられていて、 観客はその姿をただ呆然と見つめるしかなかった。 彼女が突然顔をあげる。 そして、舞台の周囲にこうべをめぐらせ、とある男に視線を止める。 「ねぇ…… 来て……」 それはあまりにも淫らな要請であると同時に、 恥じらいすら捨てた真実の欲望の言葉でもあった。 彼女が呼びかけた相手は、そう、アメノコヤネその人だった。
- 11 名前:名無しさん@ピンキー mailto:あげ [2006/10/13(金) 02:07:48 ID:0LJKjlNp]
- とりあえずここまで。続きはまた後日ということで。
- 12 名前:天岩戸・05 mailto:sage [2006/10/13(金) 20:20:31 ID:smZ66S7h]
- 手をひかれ、彼が舞台の上に立つと、
背後にまわったアメノウズメはすぐさま彼の上半身を裸にしてしまい、 勢いよくその背中に抱きつく。 胸の双球がおしつぶされ、形を変えて男の背中に密着する。 男の耳元でアメノウズメがささやく。 「遠慮しなくても… いいのよ?」 「?」 「だってわたし、アマテラスを天岩戸から出てこさせるために、 あなたの言霊で操られてるだけなんだから。私の意志と無関係に。 そうよね? アメノコヤネ?」 「……」 人妻の突然の言葉に困惑したままの男の気持ちよそに、 彼女の手は前へとまわされ、服の上から男の股間をなでまわし始める。 人目をはばからぬあからさまな愛撫に、観客からどよめきが起きる。 彼女は突然体を離し、舞台の端で素早く腰の紐を解く。 服は足元に落ち、彼女の体を覆うものは何も無くなった。 眩しいほどに白い太ももの奥に、黒く陰毛が見えている。 つかつかと歩いた彼女は男の前に立つ。 両手を男の首に巻き、のびあがるようにして唇を重ねる。 音を立てながら執拗な口づけが続けられる。 こらえきれなくなった男は自らの手で、半端に残された服を脱ぎ捨てる。 現れた怒張は天を目指し脈打つ。
- 13 名前:天岩戸・06 mailto:sage [2006/10/13(金) 20:27:18 ID:smZ66S7h]
- ちらりとそれを視野の端に収め、アメノウズメは満足そうに微笑む。
彼女は突然体を反転させ、その尻を彼に向けた。 左右の尻を交互に怒張にこすりつけ始める。楽しそうに。 いたぶるような彼女の仕打ちに耐えかねて、彼の手は目の前の細い腰へと動いた。 しかしそれを察知していたアメノウズメはするりとその手をかわす。 いたずらっ子のように微笑んだアメノウズメは、 予想もしない動きに戸惑ったままの彼の前に座り込むと、 両手を彼の尻に置き、大きく上下に脈動する怒張を一気に口に頬張った。 アメノコヤネが気持ちよさのあまり、思わず声を出す。 片手でふぐりを柔らかくもみほぐしながら、 アメノウズメの唇は怒張をとらえたまま激しく前後し始める。 あまりにも淫らな唇の技に男は否応無く高みに向かわされる。 そして男のももがこわばる。既に射精の寸前まで追い込まれていた。 が、アメノウズメの動きが止まる。 唇から怒張が放たれると、彼女の鼻先をかすめ天を指してそれは震えた。 無言のままアメノウズメは四つん這いになり、尻をアメノコヤネに向ける。 陰唇からあふれた愛液がももを伝わり、舞台の床までも濡らしていた。 目の前の痴態にあっけにとられたまま動けないでいるアメノコヤネに焦れて、 彼女は淫らに腰をゆすり始め、催促をする。
- 14 名前:天岩戸・07 mailto:sage [2006/10/13(金) 20:28:04 ID:smZ66S7h]
- 我に返ったアメノコヤネが彼女のもとに辿り着き、背後から両腰を抱える。
そのままゆっくりとすすめると、あまりにも滑らかとなった陰唇が、 怒張をその中心へと苦もなく導く。 雁首が入り口を通るときに液状の音が淫猥に響きわたり、 同時に彼女の口からくぐもった吐息が漏れた。 そして奥まで挿入されたとき、彼女の背は限界まで反り返り、 たわわな乳房を見せながら官能のおたけびをあげた。 BR> 女はその体勢のまま後ろを振り返り、男の唇を求める。 再び二人の唇が重ねられる。 しかし男は口付けをかわしながらも、ゆっくりと前後に腰を動かし始めた。 塞がれた女の唇から喘ぎ声が漏れ、つながった場所からも淫らな音がしている。 天岩戸の前の大岩がかすかに動いた。 二人の産み出す物音に、アマテラスの好奇心が負けてしまった結果だった。 その隙をとらえ、待機していたタヂカラオが岩を強引に引き寄せ、 アマテラスを外へ引き出す。 同時にアメノフトダマが岩戸に結界を張り、二度と隠れられないようにする。 高天原と世界に光が戻った。 しかし…… 取り戻された明るい陽射しの中、舞台の上でからみあう男女は、 既に周囲のことを忘れ果てて、共に高みへと向かいつつあった。
- 15 名前:天岩戸・08 mailto:sage [2006/10/13(金) 20:31:07 ID:smZ66S7h]
- 叫び声、肉のぶつかる音。
淫水の作る水溜りの上でからみあう黒い肌と白い肌。 アマテラスさえ目を離せずに、タヂカラオに抱えられたまま立ち尽くす。 既にアメノウズメの瞳は焦点を失い、 押し寄せる官能の波の合間に、なんとか呼吸をしているに過ぎなかった。 そして、今、アメノコヤネの腰が大きく後ろに引かれた。 すぐさま渾身の力でアメノウズメの尻に激しく叩きつけられ、 最大限に固く巨大化した怒張が、女芯の奥へと突き立てられる。 アメノコヤネが射精を始める。アメノウズメの子宮に達した怒張の先端から、 ありえないほどの精液が噴出し、奥へと満たしてゆく。 その圧倒的な量を感じて大きくのけぞったアメノウズメは、 獣のような雄たけびを発しながら痙攣をする。 白目を剥き、涎を垂れ流したまま。 力尽きた二人が、折り重なるように倒れこんだのはそれからすぐのことだった。 アメノウズメの女芯からは精液が流れ出て、 彼女の陰毛に淫らな模様を作り続けていた。 この事件の後、アメノコヤネとアメノウズメの消息は途絶え、 高天原にも下界にもその姿を見た者はないと、人は言う。
- 16 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/10/13(金) 20:32:41 ID:smZ66S7h]
- 以上です。じゃ、また。
- 17 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/14(土) 16:42:04 ID:qlDeXN8J]
- 激しくGJ!
アメノウズメがエロ可愛いなw
- 18 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/16(月) 13:34:38 ID:ExioVf8H]
- このスレに期待保守
- 19 名前:イブ 01/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:52:21 ID:uNs5OiaY]
- 「やっぱり…… あれが…… そうだよね……」
イブは自分に言い聞かせるようにひとりごとをくりかえす。 意を決し準備を整えた彼女は、 何も知らず眠りこけるアダムのそばに、今、息をひそめて近づいてゆく…… きっかけは、ほんの偶然だった。 その日二人は、いつものように泉で水浴びをしていた。 無邪気に水をかけあって戯れ、疲れ果てて、 ほとりの石に二人が向かい合って腰掛けたとき、 彼女の座った場所がアダムより少し高い位置にあった。 なりゆきで、イブの胸が彼の目の前に突き出される格好となった。 半球形の柔らかそうな彼女の乳房がなにかの果実のように見えて、 彼は、なにげなくそれを口にくわえた。 頼りなく反発する感触がおもしろくて唇を動かす。 そのうちに偶然に舌が乳首に触れた。 反射的にその小さな塊をアダムは舌で転がす。 イブはそれを最初くすぐったいと感じた。 しかし彼が同じ動きを繰り返すうちに、彼女の背筋を電気のようなものが走り始め、 経験したことのないその感覚に、言いしれぬ恐怖を覚える。 「やめて! アダム!」 しかし、いたずら好きのアダムはその言葉を聞き入れず、 さらにもう片方の乳房と乳首も、指と掌でいじくり始めた。
- 20 名前:イブ 02/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:53:00 ID:uNs5OiaY]
- 「あっ!」
イブの口をつき、鋭い吐息が漏れ、体が震えた。 しかし、アダムはそんな彼女の異変に気づかない。 「ダメ! やめて! お願い! なんか、おかしいの!」 切羽詰った彼女の口調に、さすがのアダムもいたずらを中断した。 「だ、大丈夫?」 「……ハァ……ハァ……」 乱れてしまった息の中、イブはアダムの問いに答えることすらままならない。 心配そうにアダムが彼女を見つめている。 すぐそばで魚が跳ね、静かな水面にさざなみが立っていた。 徐々にイブの息遣いがおだやかになる。 「……なんか、直った、みたい」 「あ〜よかった」 満面の笑顔を見せてアダムが安堵の声を出した。 「じゃ、食事にしようか?」 「えっと、ちょっと先にいってて。少し休んでから行くから」 「そっか。じゃ向こうで待ってるから」 アダムの姿が消え去るのを待って、イブは自らの太ももの奥へと手を伸ばす。 先ほどの変な感覚とともに、ももの奥が変に濡れてる気がしたからだった。 なんだろう、いったい? そう思いながら指でそれらしい場所を彼女は探す。
- 21 名前:イブ 03/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:53:37 ID:uNs5OiaY]
- ぬるっ……
突然、彼女の指がぬかるんだ場所に潜り込んでしまう。 「えっ!?」 自分では見ることも出来ない場所なので詳しく調べたことなどなかったが、 しかし今までこんなことは無かった。 さらに指を動かしてみる。 ぴちゃぴちゃと奇妙な音がして、粘液が指先にまとわりつくのがわかる。 後ろのほうに向かって動かすと、くぼみがあって、 「あっ!」 指がそこに触れた瞬間、なにかが彼女を襲った。 これって… なに…? 怖くなったイブはもうやめようと思った。 しかし、その瞬間、そのくぼみの奥から新たなる粘液が漏れ出してきて、 指へとまとわりつく。 あわてて指を引き上げようとするが、上に向かって滑らせたのがいけなかった。 すぐそばの小さな突起に指が勢いよく触れてしまう。 「キャッ!」 強烈な衝撃に後ろに倒れそうになって、あわてて手をつく。 かろうじて後頭部を地面にぶつけることだけは避けられた。
- 22 名前:イブ 04/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:54:20 ID:uNs5OiaY]
- 「イブ? どうしたの?」
いくら待っても来ない彼女に業を煮やして、アダムが戻ってきた。 当のイブは泉の中ほどに、むこう向きで腰まで水に使っていた。 「ごめん。あ、あの、なんか水の中が気持ちよくて。すぐ行く」 彼女は彼に気づかれぬようにその場所に指をあて、 ぬるぬるが無くなったのを確認してから、泉から出る。 その晩、アダムが寝息を立てて眠りに入った後も、イブは寝付けなかった。 そっと先ほどの場所に指を這わせる。別に濡れてはいない。 ぴったりと両側の肉が閉じて中を塞いでいる、そんな感じだった。 試しに自分で乳房に触ってみる。 そして、記憶をたどりながらアダムの行為を真似て乳首をこねてみた。 別に変化はなかった。やはりこれじゃなくて… すっ…… なにかが背筋を通った。あっ、おんなじだ。 しばらく続けるとたてつづけにそれが起こって、そして太ももの奥で…… くぼみに指をあてる。少し押し込んでみると抵抗も無く指が吸い込まれる。 痛くなったらすぐやめようと、用心深く続けた。 指が全て吸い込まれた。くぼみじゃなくて、穴だ、これ。 でもなんのためにこんなものが…… 神様にこの件を聞くことに、イブはなぜかためらいをおぼえた。 このことだけは、自分ひとりの胸におさめておこうと、そう決める。
- 23 名前:イブ 05/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:54:52 ID:uNs5OiaY]
- それから毎晩のようにイブの探索は続けられた。
ほどなくして、体が感じるその不思議な感覚を、 彼女は「快感」として捉えるようになる。 それからは探索とか解明とかではなく、いかに快感を得るかが彼女の命題となった。 そこに触れるとそれなりに全体的に気持ちがいい。 穴で指を出し入れするとさらに気持ちがいい。 上のほうの突起をやわらかく触るとそれもかなり気持ちがいい。 しかし、得られる快感が妙に中途半端なような、そんな気がしてならなかった。 この空虚な場所を満たすべき、なにか別なものがこの世にあるのか? そんなことをイブは考えるようになっていた。 とある日。イブは泉のほとりにいた。 アダムは、先ほどから午睡の真っ只中。 仰向けで寝ているため、その股間には逸物が横向きに顔を覗かせている。 それを何気なく見ていたイブの頭の中に、 天啓のごとく素晴らしい思い付きが突然ひらめく。 あれが…… アダムの持ってるあれが、この、あたしの穴に入るのでは? 魅力的なこの思いつきに、彼女は逆らうことが出来なかった。 いつものように自らの手で乳首をさわり、穴の入り口を刺激して、 ぬるぬるの状態にするのに大して時間はかからなかった。
- 24 名前:イブ 06/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:55:24 ID:uNs5OiaY]
- 眠りを妨げぬように音を立てずに彼の元に近づき、逸物をまたぐように中腰になる。
ぐにゃぐにゃのそれを自らの穴のあたりにあてて、そっと腰を落とした…… しかし、硬度のないそれはすぐに元気なく外れてしまう。 幾度かのチャレンジもむなしく事態は変わらない。 イブは位置をずらし、アダムの股間に顔を寄せてその形状を確認する。 だが、いったいどうすればよいのか、まるでわからない。 試しに舐めてみた。 驚いたことにそれがぴくりと動いた。アダムは… 寝たままだ。 もういちど。再び動く。どうなってるんだろう? 思い切って唇の中に収めてみた。ちょうど彼女の口の中がいっぱいになった。 舌で押してみると自由に形がかわる。 とことん変なものだとイブは思ったが、 おもしろくて、吸い込みながら舌で右にやったり左にやったりして遊ぶ。 突然、彼女の口の中でそれは体積を増し始めた。 おどろいた彼女があわてて口を離すと、 なにもしてないのにもかかわらず、ぐんぐん大きくなって天を向き、 次にはさらに反り返って、アダムのお腹に張り付いてしまう。 驚いたのはほんの一瞬だった。 これならもしかして… イブはすぐに次なる可能性に気づく。
- 25 名前:イブ 07/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:56:31 ID:uNs5OiaY]
- 再びアダムの腰をまたいで、固くお腹に張り付いたものをはがし、あてがう。
こんどはいけそうだ。 腰をおろすと徐々に中へ…… 「痛っ!」 指の何倍もの太さのものが押し入ってくれば、当然のごとく無理が出る。 どうしたものか彼女が迷っていると、アダムが目をさました。 「な、なにやってるんだ、イブ?」 あわてて体を起こそうとするアダム。 勢いが全てを決した。はずみというのは恐ろしいもので、 起き上がろうとした瞬間、アダムの逸物が一気にイブを貫いた。 「あ〜〜〜っ!!!!」 女の絶叫が楽園にこだまする。 しかし、一方のアダムはとんでもない状態になっていた。 勃起したことの無い一物が立ち上がり、それがイブの中に刺さっていて、 それがまたなんとも気持ちよくぬめぬめしてる上に、 ぎゅっぎゅっとしめつけてて…… 三秒後にアダムは生まれて始めての射精を経験する。 大量の精液がイブの奥へとまきちらされる。 イブは初めての痛みに耐えながらも、 体の奥でアダムの逸物が激しく脈打つのを感じて、 それが妙な安堵感をもたらすことに気づく。
- 26 名前:イブ 08/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:57:02 ID:uNs5OiaY]
- 決して快感とは言いがたいものとはいえ、
この行為こそずっと自分の望んでいたものだと、イブは直感的に理解していた。 果てた二人は並んで横たわる。 「まだ… 痛いか?」 「すこし」 「ところで、これって… なんなんだ?」 「わかんないけど… けど… アダムはどう思った?」 少なくとも、自分と同じ思いをもってくれたらいいと、イブはそっと願う。 「んと… そう、すごく気持ちよかったし……」 「?!」 「……あと、なんか…… うれしかった。イブとひとつになったみたいで」 彼女は彼の体に勢いよう抱きつく。 「ど、どうしたんだよ、急に」 「全然! どうもしないよ!」 イブが上に乗ってアダムの顔を間近で見つめている。 彼も彼女の顔を見つめる。イブの目は少しうるんでいた。 二人の顔が近づく。唇が重なる。 ぎごちない口付けが続く。
- 27 名前:イブ 09/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:58:11 ID:uNs5OiaY]
- 「あっ!」
「??」 「アダムの。ほら、また元気になってる!」 「ほんとだ」 「しよ?!」 「?」 「だからさっきの」 「って、お前痛くないのか?」 「えっと、まだちょっと痛いけど、アダムのこれが入ると、 ん〜と、なんていうか… そう、あたしすごく幸せな気分になるんだよね」 「そんなもんか?」 「うん、そんなもん」 こんどはイブが仰向けになって、両足の間にアダムが入り込む。 一度道をつけた場所は、今度はスムーズに逸物を受け入れる。 「痛く… ない?」 「大丈夫… あはっ… みたい… あっ…あっ…」 痛みを上回る快感を覚えてる証拠に、イブの受け答えに喘ぎ声が混ざる。 その声の調子になにかをかきたてられ、たまらずアダムは動き始める。 先ほどよりは長く腰を動かしていたアダムが突然動きを止める。 押し込むように腰をおしつけ、二度目の射精を迎えた。
- 28 名前:イブ 10/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 12:58:55 ID:uNs5OiaY]
- 二度の性急な交わりを終え、いくばくかの時を経て、
ようやく起き上がった二人は、自分たちの悲惨な状態に気づく。 アダムの逸物はイブの初めてのしるしで赤く彩られ、 イブの股間にはアダムの精液があふれていた。 二人は近くにあったイチジクの葉を手に取り、それを拭こうと押し当てる。 「お前たち」 万物の創造主の声が楽園に響き渡った。 「あれほど言ったにもかかわらず、 禁断の果実を食べてしまったようだな」 いつもと違う創造主の冷たい声にアダムはがたがたと震えている。 しかし一方のイブは、健気にも事態の収拾を図ろうとする。 「食べてません」 「??」 「だから食べてません、禁断の果実なんて、あたしたち」 「嘘をつけ!」 「ほんとです!」 「じゃあ聞くが、そのイチジクの葉はなんなんだ?」 「こ、これは」 直感的に、葉の下を見られたほうがもっとまずいことになると判断したイブは、 一瞬のあいだに方針を変更した。 だがアダムは、事の次第をまるで理解できていない。 そんな約一名が置き去りにされたまま、さらに事態は進行していく。
- 29 名前:イブ 11/11 mailto:sage [2006/10/17(火) 13:00:40 ID:uNs5OiaY]
- 「すみません、勘違いでした。あたしたち食べました、あの実」
「そうだろう、そうだろう」 「でも、それにはわけがありまして、あの…… 蛇が」 「なんだと? 蛇がどうした?」 「蛇が、あの実は食べたらおいしいんだよって、そう、言ったんで、つい」 怒れる創造主は、なぜかその時のイブの嘘を見破れなかった。 その頃はまだ4本の手足があった蛇に、 「おまえは地を這って暮らすのがふさわしい!!」 と言って、問答無用でその手足を奪ってしまう。 イブの咄嗟の言い訳は、このうえなく迷惑な結末を蛇にもたらしたのだった。 そして、改めてアダムとイブの二人には、エデンの園からの追放が言い渡された。 「今から、おまえたちは老いと死と飢えに恐怖しながら生きることになる。 そしてすべての女には、子を産む苦しみが与えられる。 これらはすべて、おまえたちが自ら招いたことだ」 背中を押され門から外に出された二人の背後で、 楽園の門の扉が音を立てて閉ざされる。 二人は顔を見合わせる。しかし、その顔に後悔の念などはまるでない。 振り向くことすらしなかった。 アダムとイブは手をつなぎ、ゆっくりと『世界』へと足を踏み出す。 小道を曲がった瞬間、イブがアダムの耳元でささやく。 「ねぇアダム? しよ?!」 楽園を追われたアダムとイブは、このあと寝食を忘れ延々と子作りに励む。 そして彼らの子孫たる人間は、地に満ち溢れるまで殖え続けたのだった。 - 創世記第三章 終 -
- 30 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/10/17(火) 13:01:38 ID:uNs5OiaY]
- ということで、終了age
- 31 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/17(火) 18:36:28 ID:T3ZoOYZP]
- 美神フライアきぼん
- 32 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/18(水) 03:01:20 ID:6DO1nfrg]
- 魔女メディアきぼん
- 33 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/20(金) 01:02:42 ID:t/DJyxT0]
- このスレ、神すぎるwwwww
- 34 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/22(日) 00:12:00 ID:uyxIJQ64]
- アテナさんはメドーサちゃんに目をつけていました
でもメドーサちゃんはポセイドン様ラヴです ぷっちーんと来たアテナさんはメドーサちゃんを監禁していけない行為に…
- 35 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/26(木) 04:02:07 ID:xMPiEN2R]
- 神話大好き☆と思ってスサノオの話を書き出してみたらやたら長くなり、出会いのシーンだけでかなりの量。
これからオロチも退治しなきゃないのにエロはいつ…? みんなどうやってあんな短くまとめてんだ?! と挫折。 改めて神のすごさを実感しました。
- 36 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/26(木) 07:48:42 ID:H2ooR/Ny]
- 書きたいストーリーに絡むとこだけ書けば?
それが無駄を省くって事。
- 37 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/26(木) 22:00:34 ID:xiVMwA/Z]
- >>35
スサノオの話は好きなので、がむばってくれ。 wktkしながら待ってる。
- 38 名前:35 mailto:sage [2006/10/27(金) 05:27:48 ID:OdjUmtxJ]
- なるほど!と思ってオロチが死んだ後から書き始めてみたら、…エロまでの道は激しく遠い。
あんな文庫本2、3ページなのにもはやSSなんて呼べない。 頑張れたらそのうち。
- 39 名前:35 mailto:sage [2006/10/28(土) 04:10:37 ID:9ax6U5D9]
- かなり削りましたがまだ長く、今回はエロ無しです。
初めて&携帯からなんで読みづらく、表現も貧弱です。すいません。 設定はオロチが退治された数日後です。 予め、あやまっときます。有名な勾玉の話のスサノオ好きな方、すいません。
- 40 名前:スサノオとクシナダ姫・1 mailto:sage [2006/10/28(土) 04:53:07 ID:9ax6U5D9]
-
私の神が死んだ。七つの命を奪い、一つの剣を残して。 私の神が死んだ。 **** 「おい、こらジジィ。てめぇんとこは娘にどういう教育してんだ、このやろう。」 朝餉の席で、青くなった顎をわざとらしくさすりながら男が悪態をつく。 「いや、申し訳ございません。御子さま。…その、このようなことになろうとは思いもしませんでしたので、その辺の教育は一切しておらなんだのです」 好々爺は額に汗をかき、ひたすら頭を下げる。 「姫や、お前も御子さまにに謝りなさい。」 好々爺、もとい国津神・大山津見神の子アシナヅチの妻、テナヅチも先ほどから飯をかき込むだけの娘を促す。 (何よ、だいたい妻になるなど約束した覚えはないわ。) ちらりと男を見やると、御子と呼ばれた男は 「ま、これから手取り足取り躾直すという楽しみもあるがなぁ・・・。」 と言って何処か遠くを見つめ、ニヤリと笑った。 恐すぎる。 この男こそ天津神の御子、建速須佐之男命である。まだ少年の面影を残してはいるが、面立ちはさすが天津神と呼ぶにふさわしく、すばらしく整っている。が、目つきだけは恐ろしく凶悪であった。 高天原を追放され、どういう訳か一月前にこの地に流れ付き、郷長アシナヅチの家に居座っている。そして何故か郷の脅威であったヤマタノオロチを退治し、結果、郷と櫛稲田姫を救ったのである。
- 41 名前:スサノオとクシナダ姫・2 mailto:sage [2006/10/28(土) 05:26:34 ID:9ax6U5D9]
- そして昨夜、事もあろうにクシナダ姫に夜這いをかけ、手痛い仕打ちを受けたのである。
スサノオが彼方を見つめて朝っぱらからあられもない妄想を楽しんでいる間に姫は食事を終え、居住まいを正した。 両親の顔を交互に見ると、両手を付いて頭を垂れた。 「お父様、お母様。お二人の娘は皆死んだものとお思いください。私は大宮さまのお傍に侍り、オロチと姉様方の御霊をお鎮めしたいと思います。どうか、お赦しください」 「なんと…!姫や、そのような…」 テナヅチは倒れるように夫にしがみつき、アシナヅチは言葉もなく娘を見つめるばかり。 スサノオが吠えた。 「何だよ、それ!!巫女になるって言うのかよ!」 (顔を上げる事が、出来ない。) 「御子さま。私は巫女になるのではありません。すでに巫女なのです。鎮めの巫女としてオロチの御霊を鎮めることこそが、私の宿命なのでございます。」 (もう、私はあの瞳に耐える事が出来ない。)
- 42 名前:スサノオとクシナダ姫・3 mailto:sage [2006/10/28(土) 06:27:23 ID:9ax6U5D9]
- ****
オロチの血であんなに真っ赤に染まった川水は既に元の色を取り戻し、惨劇の名残はもうない。 村も人も日常に還る。流れていく。 クシナダ姫は河原に座り、その水面を眺める。 八年前、突然それは現れた。 その眼はほおずきのように真っ赤で、胴体一つに八つの頭と八つの尾があった。体には、ひかげのかずらや檜、杉の木が生えていて、その長さは八つの谷、八つの峰にわたり、腹は一面いつも血がにじんで爛れていた。 人はそれを八岐大蛇と呼んだ。 アシナヅチの娘、大姫がその命を差し出してオロチを鎮めた。 大姫はオロチにその身を捧げる前の晩、七人いる自分の妹達を集めて言った。 「お前たち、よくお聞き。天津神には遠く及ばずとも、父上は国津神・大山津見神の子である 。私たち八つの命を持ってすれば、オロチの荒ぶる御魂を鎮める事も出来よう。身の清らかなるまま鎮め巫女となることが、神の娘として生まれた、我らの宿命であろう。 恐れることはないよ、皆一緒だ。母神の御胸に還るのだから。」 それからオロチは毎年同じ時期にやって来て、娘を喰った。 また一人、また一人と娘は喰われ、八人いたアシナヅチの娘はとうとう一人になった。
- 43 名前:スサノオとクシナダ姫・4 mailto:sage [2006/10/28(土) 06:58:07 ID:9ax6U5D9]
- そして、今年が末娘櫛稲田比売の番だった。
死ぬはずだった。 なのに、 オロチが死んだ。その体から一本の太刀が出て来た。 (どうして私は生きているんだろう。私も剣となるはずだったのに。) 「…忘れるのか。」 誰かが言った。 「違えるのか、約束を。」 大姫が言った。 「一人だけ、手に入れて。」 二の姫が言った。 「未来を。」 三の姫が言った。 「幸福を。」 四の姫が。 五の姫が。 六の姫が。 七の姫が。 言った。 「八の姫。私たちを、忘れるのか。」 違う、違う。 違います、姉さま! わたしは……!
- 44 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/28(土) 07:03:05 ID:9ax6U5D9]
- あれ?暗い話になっちゃった?
とりあえず、今回終了です。疲れた〜。
- 45 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/29(日) 01:38:18 ID:lbeigGDG]
- 乙カレー
続きwktkして待ってるよ
- 46 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/01(水) 15:03:08 ID:IFEMFyxO]
- そのうちネ申降臨しそうなスレですね
- 47 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/01(水) 22:20:53 ID:1QqwSdqb]
- つづきたのしみー。
書き手さんガンバレー
- 48 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/02(木) 14:00:11 ID:xDkSGL0b]
- 萌え萌え幻想武器事典
www.amazon.co.jp/gp/product/4861461227 www.tp-ep.co.jp/ep-hp/special.html
- 49 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/02(木) 14:02:43 ID:bwUrAebX]
- 俺もSS資料用に買った
- 50 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/02(木) 16:15:14 ID:ppt1veBH]
- ……萌え萌えって。
- 51 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/03(金) 02:29:45 ID:zUqWA2M0]
- 萌えもエロもない話の続きを投下します。
- 52 名前:スサノオとクシナダ姫・5 mailto:sage [2006/11/03(金) 03:25:33 ID:zUqWA2M0]
- ざぁっと一陣の風が川上から吹き下ろし、クシナダ姫の長い黒髪が舞い上がった。
夢………? 白昼夢を見ていたのだろうかと乱れた髪を整えながら姫は思った。 あいつめ。 最近寝不足気味なのだ。オロチが死んでからというもの、スサノオが毎夜のように夜這いをかけるのでオチオチ寝ていられないのである。 食欲もないし、気分も悪い。 イライラしながらスサノオの事を考える。 この頃振り回されてばかりだ。 だいたい、郷の華、クシナダ姫とは道理を知る孤高の女ではなかったか?その心は決して乱れる事なく、常に穏やかであったはずだ。 あの眼のせいだ。 最近あの眼に見られるのがのがひどく落ち着かないのだ。 スサノオの瞳はいつも気だるげに半開きにされ、その周りを濃い隈が縁取っていた。 光を灯すことのない黒目は瞳孔が開いているのかと思うほど、暗く生気がなかった。 さらに、スサノオの肌は陽に当たった事がないように青白いので、微動だにしなければ間違いなく死人に見える。 そのくせ、時々見せる眼差しは全てを見透かすように強い。
- 53 名前:スサノオとクシナダ姫・6 mailto:sage [2006/11/03(金) 05:42:25 ID:zUqWA2M0]
- そんな思考もまた唐突に中断された。
「姫様!クシナダ姫様!!大変なんです、お助けください!御子さまが…!」 またか……。 どこぞで暴れているのだろう。 うんざりしつつ村娘に連れられて郷に戻ってみると、家の周りに人垣ができている。 話を聞けば、村の乙女を一人連れ去ったのだと言う。 戸口に顔を近付ける、かすかに声が聞える。 「ああっ…いやっ。どうか、お許しください。御子さま」 「よいではないか、よいではないか。…けけけけけっ」 おっさんか? いや、変態か? 中ではまだ日が高いと言うのに怪しげな会話が繰り広げられている。 「御子さま、私でございます。失礼致します」 声をかけて勢い良く戸を開け放つ。 部屋の中では少女が床に押し倒され、上衣の胸元が今まさにはだけられようとしていた。 間一髪。 姫が視線を送ると男達が数人部屋に入り、娘を襲っているスサノオを引き剥がした。 その隙に涙ぐむ娘の襟口を整えてやり、女たちに渡す。 さて、勝負はここから。 数人が取りすがって抑えているが、それも時間の問題だ。 剣を持っていないのが幸いだが、相手は天津神の御子。素手で人を殺すくらい造作もない。 荒れると手が付けられないのだ。この御子を恐れる事なく対等に渡り合えるのは、社の巫女である大宮かクシナダ姫だけである。 最近は以前に比べ、このような騒を起こす事もなくなっていたのに。 こんな昼間から、しかも姫に「妻になれ」と毎晩夜這いをかけているくせに結局これだ。 イライラする。 「どうかお鎮まりくださいませ、御子さま」 なるだけ冷静に声をかける。 御子のただでさえ凶悪な顔付きが、怒りで眼も血走り最悪になっている。 「ふざけるなっ!この俺を誰だと思っている…!天神・伊佐那岐命の御子、建速須佐之男命だぞ!!」
- 54 名前:スサノオとクシナダ姫・8 mailto:sage [2006/11/03(金) 07:14:23 ID:zUqWA2M0]
- 「存じております。しかし、御子さま。ご無体を申されますな。ここにおわします娘は許嫁のいる身でございます。」
わざとスサノオを讃える世辞句を外した。 声にもわずかに苛立ちが混じる。 姫は必死になって落ち着こうと、うつ向いた。 「お前が悪いのだ…、お前が!!」 わたしのせい?? 何でそうなる?私が悪いのか? スサノオの言葉に反射的に顔を上げると、あの眼が射るように姫を見ていた。 もう、嫌だ。何で私がこんな思いを。 ひどく疲れた。 私はあなたの鎮め巫女ではないのに…。 「では、私の命をもって贖いましょう。誰か剣を。どうせ捨てるはずだった命、惜しくなどありません。 それで気が済むのでしょう!!!」 一気に叫んだ。 「おい……」 スサノオは怒りも忘れ呆然としている。 もう、止まらない。 「あんたのせいよ!全部!!あたしは………」 助けてくれと、頼んだわけじゃない。 その言葉を何とか飲み込むと、代わりに涙があふれでた。泣きたくなんてないのに。 「うっ……っう゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 泣きながら走った。走って、走って、逃げた。そこから。御子から。自分から。 嫌だ、嫌だ。こんな自分。望でいたわけじゃない。 苦しい、苦しい、苦しくて…………恐い。 生きることが。 「俺が恐くないのか」 いつか御子が言った。 恐くなかったわけじゃない。ずっと前に決まっていたから、未来は。終わりを知っていたから、どうでも良かった。 だから、揺らぐことなどなかったのに。 なのに…どうして私が、私だけ。唐突に与えられた、未来。 どうしていいのかわからなかった。 その先の自分を、考えたことなどなかったから。 恐かった。置いていかれたと思った。恐くなった。 孤独が。愛されることが。愛することが。傷つくから。いつか必ず失ってしまうのを知っているから。 あの眼に見つめられて、分かった。心が泡立つのが、揺れるのが。 だから、理由をつけて逃げようとした。 今だって、結局全部をあの人のせいにしようとした。 なんて、弱くて、汚くて、ずるい。 こんな自分に気付きたくなかった。 死んでしまいたかった。
- 55 名前:スサノオとクシナダ姫・9 mailto:sage [2006/11/03(金) 08:25:32 ID:zUqWA2M0]
- 姫の言葉に大宮はやさしく耳を傾けた。
童のように泣きじゃくり、支離滅裂な姫の話を辛抱強く聞いた。 「生きるとは、そういうことだよ。皆そうして生きている」 諭すように大宮は語る。 「そう……かもしれません。でも、恐いのです。不安で不安でたまらない」 「だからら、一人では生きられないと、そなたが御子どのに教えたのではなかったかの? この郷に来た時の御子どのは荒ぶる神そのものであった。皆、あの若者を畏れた。そなただけが畏れなかった。 側を離れなかった」 「それは違います。恐れなかったのは御子さまでは、ありません。恐れなかったのは、死ぬことです」 「同じ事だよ。そなたに御子どのはどう見える?」 「寂しそうだと思いました。…荒ぶる事で必死に自分を守っているように見えて……」 何にも気を許せず、一度も安心して眠ったことがないように濃い隈でその瞳を縁取り、自分以外全てを恐れ、守るように膝を抱える姿が、とても心細そうに見えて…。 側に、いてあげたいと思った。 「御子どのは、そなたと出会い、優しさや、温もりを知り、孤独に気付いた。 そなたと出会わずば、知ることもなかったであろうかの。 しかし、御子どのは気付いてしまった。 一度知ってしまえば、その前に戻ることなどできないのだ。あの若者をまた一人にするのかね?」 クシナダ姫の頬をまた一筋、新しい涙が流れ落ちた。 「姉姫たちを憐れと思ってはいけない。あの子たちはその宿命を生きたのだから。 その事を忘れてはいけないよ、けれど、縛られてはけないのだ。 そなたもまた、そなたの道をゆきなさい」 「姫や、よくお聞き。 死したものの御霊を鎮める事は、たやすいことだ。誰でも出来る。 しかしね、御子どのの荒ぶる御魂をお鎮めすることは、この大宮にもできぬ」 「どうして……だって…」 「巫女など、まいともに生きられぬものがなるのだよ」 そう言って盲た老巫女は静かに笑んだ。
- 56 名前:スサノオとクシナダ姫・10 mailto:sage [2006/11/03(金) 09:03:07 ID:zUqWA2M0]
- *****
どうしよう。あれからどうなっただろう。 社を下る山道を歩きながら、姫は考えていた。 すでに陽は暮れ、うっそうとした森に射し込むわずかな月光のみが頼りだ。 自分の感情に流されてはいけないという鎮めの基本を忘れて逃げだしてきてしまったことが恥ずかしく、情けない。 大宮さまのおっしゃっていたのはどういうことだろう。 その時、クシナダ姫は山道の入り口、大きな楠木の下に膝を抱えて座る男の後ろ姿を見つけた。 「……御子…さ‥ま…?」 ぱっとスサノオが振り向く。 「……御子さま。あの、昼は申し訳ありませんでした……。わたし…」 駆け寄ってくる御子に視線を合わせることもできず、姫はうつ向き気味に謝罪を始める。 暗くて良かった。泣き腫らした顔を見られなくてすむ。 唐突に、抱き締められた。 「‥わっ…」 声を上げながら姫は身構える。 いつもならこのまま押し倒そうとするはずなのに、スサノオは言葉を発することもなく、抱きしめる腕に力を込めた。 「御子さま…?」 常とは違う御子の様子に姫は声をかける。 少し苦しい。 「……言うな…」 え? 「…死ぬとか、命が惜しくないとか言うなよ」 姫は昼間の自分を思い出した。そして、大宮の言葉を。 (あの若者をまた一人にするのかね?) 姫は暫く黙った後、顔を上げて優しく笑った。 もう、その視線を外すことはない。 「はい、二度と言いません」 お側にいます、ずっと。 そしてスサノオに腕を押さえると、そっと唇を重ねた。 ***** ちなみ、それからしばらく村中でクシナダ姫はツンデレだ、という噂が立ったのは言うまでもない。
- 57 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/03(金) 09:17:55 ID:zUqWA2M0]
- やっとここまで。次こそエロに行けそうです。
つ―か、自分で投下しといて何ですが つまんねぇ〜ね。 前回分とか自分で読んで死にたくなりました。 いしいしんじとか読んだ後だったんで、クシナダ姫の生きる事への葛藤みたいなものが書きたかったんですが…。 なんだコレ? 少女漫画みてぇ。むしろハーレークイン?(読んだことないけど) 次で終わらせます。
- 58 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/03(金) 12:43:21 ID:Jjace0/q]
- そんなことないぞ
続き楽しみにしてるノシ
- 59 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/03(金) 20:39:39 ID:Vl5Wf9qc]
- wktk
- 60 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/03(金) 21:59:41 ID:WTOP3WGT]
- おもしろい!
ガンバレー クシナダかわいい・・・
- 61 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/04(土) 17:30:26 ID:dk8eig4C]
- 神話ってエロいね
- 62 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/04(土) 18:24:35 ID:kI3h8EE0]
- エロいからこそ神話
精子愛液チンコマンコ 近親相姦や強姦や永遠の処女や同性愛 まさに何でもありな世界
- 63 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/04(土) 22:19:43 ID:TUTkEuO2]
- >>57
ガンガレ 日本神話好きなんで超期待
- 64 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/05(日) 11:23:31 ID:kCnEVRxi]
- wkwk
tktk
- 65 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/08(水) 11:25:49 ID:Jhsb0XeQ]
- ほっしゅしゅ
- 66 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/09(木) 12:29:02 ID:o2/4CiOf]
- 文献はたまに虫干ししないと傷みます
- 67 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/09(木) 23:51:26 ID:qGuKvwq3]
- >>66
どんだけ古いんだ
- 68 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/14(火) 15:52:41 ID:WaraT/+B]
- 神降臨保守
- 69 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/16(木) 12:48:59 ID:db5pjPiP]
- ここはアトラスのメガテンスレとは被らないのか?
- 70 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/17(金) 02:14:01 ID:eay1EvfA]
- 神話の解釈なんかは書き手に一任されるしメガテンとは明らかに違うかと
- 71 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/18(土) 00:54:23 ID:NMcJccR0]
- ロキ×シギュン希望
- 72 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/18(土) 08:19:01 ID:sHgTz5Rd]
- >>71
世界観に縛りが発生しそうなオーダーですな。
- 73 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/18(土) 21:55:33 ID:rI1a2nSu]
- 神話クロスオーバーは駄目なのかな?かな?
月読尊×アルテミスとか、アポロ×天照大神とか。
- 74 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/18(土) 22:19:23 ID:/O7VSsOs]
- ありじゃぬ?
- 75 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/19(日) 16:08:31 ID:pcSAcF4n]
- ありだと思う
というか神話系なら何でもおkなんじゃないか?
- 76 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/19(日) 20:32:13 ID:G4u8hf2h]
- 神様だから、何でも出来る
- 77 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/21(火) 04:11:34 ID:5bzHmvlx]
- アルテミスはアポロンの神殿でアポロンに犯された事があるという
説を読んで以来妄想が止まらない。 オリオンの事といい、アポロンはシスコンなんだろうか。
- 78 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/21(火) 11:27:11 ID:S+DPhdmB]
- どうみてもシスコンです
アポロンは世界初の妹萌え属性だったんだろう
- 79 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/21(火) 21:13:12 ID:wLpNAi1u]
- アルテミスって永遠の処女じゃなかったのかよ!
ハデス×ペルセポネはお約束だろうか
- 80 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/22(水) 00:44:47 ID:uYqAnGIU]
- 永遠の処女ってのはいくらヤッても処女膜が治る永遠の処女だったよーな
- 81 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/22(水) 05:36:27 ID:Nz5/qUsd]
- あらやだ、じゃあ毎回痛い思いしちゃうのかしら
- 82 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/22(水) 08:54:38 ID:M8Bd3dX9]
- たぶんAFしかしないんだよ
- 83 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/22(水) 11:07:24 ID:t8eUD2qV]
- 処女膜自体は裂けても痛くないパターンもある。
出血も同様、つくり次第では血管が大して分布してない場合があるから。 痛みの大半はむしろ、閉じたままだった筋肉を無理に押し広げることから来るのと、 敏感な粘膜が空気にすら触れていない状態で潤滑が少ないまま擦り立てられるから。 前者も後者も行為そのものを繰り返し経ているのなら何も問題はない。
- 84 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/22(水) 11:26:00 ID:elNNuWWx]
- >>83
それまで使われなかった筋肉が突然酷使されるようなもんと考えていいのかな? それはともかく 西洋神名事典なるものを久しぶりに見てたら、南米の神話にマンコカパックなんて神名があって吹いた
- 85 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/22(水) 16:20:59 ID:uYqAnGIU]
- >マンコカパック
何それwすげえww
- 86 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/22(水) 16:24:55 ID:dN3gHU0x]
- >>84
何その橋元弁護士がネタにした神様
- 87 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/22(水) 18:18:30 ID:POamBCFr]
- ぐぐったらゾロゾロと出てきたw
- 88 名前:キニュラス王(1/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:10:44 ID:qM2a3xNl]
- 燭台の灯りが侍女の手により消され、小さな足音とともに扉が閉じられると、
闇と静寂が部屋を支配した。 この部屋の主キニュラス王は目を閉じたまま、 ここ数日の出来事に思いを巡らしながら、その時を待っていた‥‥ 始まりは十日あまり前のことだった。 この地には、祭りの期間、妻が夫のベッドに近づいてはいけない、 というしきたりがあった。 いかに王であったとしても、それには従わざるを得ない。 民の規範となるべき王であるがゆえになおさら。 ただ、子供も大きくなったとはいえ、 まだまだ魅力的な妻と日頃から頻繁に交わっていた彼は、 夕食の時には「祭りなんぞなければいいのに」と独り言をつぶやいてしまう。 そんな子供のような王に、そばにいた使用人たちはそっと後ろを向いて笑いをこらえていたが、 彼はかまうことなく寝室にこもり、早めに眠りについた。 深夜、ふと彼は目覚める。 再び眠りにつこうとしたそのとき、彼は慣れない香りをかぐ。 甘く清らかなその香りに彼の感覚は乱される。 これは‥ なんの‥‥ でも‥‥ 多分、女性の‥ 忘れていた数日前の乳母の言葉を、彼は突然思い出した。 「夜伽をしたいという女がおります。 身分が高貴なためお顔を見せる事はかなわないのですが、 お連れしてもよろしいでしょうか?」
- 89 名前:キニュラス王(2/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:11:19 ID:qM2a3xNl]
- たしか自分は、かまわんと言ったような気が‥‥
そのとき、柔らかな手が王の頬に触れた。 反射的にその手をつかむ。もう片方の手で相手の反対の腕も。 その腕はとても柔らかで細かった。 王の手に柔らかな髪が触れ、さらさらと流れ落ちる。 さきほどの香りがさらに強くなって王の鼻腔をくすぐる。 二つの手が王の頬をなでている。ゆるやかに。いとおしむように。 そしてなすがままの王の唇に何かが触れる。それは女の唇だった。 こすりつけるように、粘膜を通して何かを伝えたいかのように、くちづけが続く。 王の胸には、女の乳房がじかに触れていた。 やわらかな圧力は少し固めのこぶりな乳房を思わせた。 彼は己の欲望のままに女の背中に手を回し、きめ細かな肌の感触を楽しんだあと、 ゆっくりとその手を下へと向かわせる。 女の尻にたどりついた手のひらは素肌の感触を伝えて来た。 この娘はなにも身にまとっていないのか‥‥ 王の驚きをよそに、急に唇が離れる。 上掛けが勢いよくはがされ、王の胸を唇が楽しむようについばむ。 器用に王の上半身は裸にされ、彼女の唇は腹を経由し下半身へと向かった。 女の両手が王の服を取去ると、興奮しきった怒張がその姿をあらわした。 脈打つ怒張を前に、女は動きを止める。 とまどっているのだろうか、それとも、なにか‥‥
- 90 名前:キニュラス王(3/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:12:10 ID:qM2a3xNl]
- 女の舌先が、屹立の側面におそるおそるといった感じで触れた。
ゆっくりと先端に向かい、再び根元へと降りてくる。 今度は反対の側面に移動し同じように先端に向かう。 そしてそこで数秒とまった後、唇全体で先端をくわえた。 もたらされた快感に、王の太ももがピクリと動く。 舌先が先端を刺激する。ぐるぐると先端の周囲をなぞるように動く。 さらに深く女は怒張をくわえこむ。 屹立の先端は女の喉に位置し、じんわりと締め付けられている。 舌がちょうど中腹の下側にあって、ゆったりと左右に動く。 唇は根元をゆるやかに締め付け吸引をしながら蠢く。 同時に三箇所からの刺激を受け、 怒張は女の口内で跳ね上がらんばかりに固さを増す。 たまらず、王は手を伸ばし女の胸をつかもうとする。 それに気づいた女は唇からこわばりを離し、少し上方へと移動し胸を突き出す。 二つの乳房は王の手に具合よく収まった。 ゆるやかに揉むと、女の口からかすかに喘ぎ声が漏れる。 乳房はこころなしか硬く、あるいは男を知らぬせいなのかと、 王がそんな思いでいると、女が再び覆いかぶさり上から王を抱きしめる。 そして先ほどのくちづけが戯れであったかのように、 濃厚で卑猥な唇の儀式が始まった。 女の舌が境界線を越え、王の口腔へと入り込み、舌をからめ、まとわりつく。 粘膜から得られる官能に、二人は同時に声にならないうめき声をあげ、抱きしめあう。
- 91 名前:キニュラス王(4/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:13:01 ID:qM2a3xNl]
- 王の腹にひとすじのぬめりが垂れる。
それは女の陰唇からあふれ、太ももを伝わってきたものだった。 つぎつぎと滴り落ちるにつれ、女の喘ぎ声もまた大きくなる。 女は腰をくねらせ、陰部を王の体にこすりつけ始めた。 王は女の腰を強くつかむ。男としてすでに我慢の限界を超えていたのだ。 女は抗うことなく、彼の意図通りに腰の位置を怒張の上に移した。 今もなお滴り落ちる愛液は、怒張をも濡らしている。 ゆっくりと女が腰を下ろす。 濡れそぼった陰唇をかきわけ、怒張が目的地へと向かうが、 なにかの障壁がそれを拒む。 王は一瞬とまどいを覚え、あわてて腰をつかんだ手の力を弱めた。 もしかしてこの娘はおぼこなのか? でもそれなら、先ほどから見せていた痴態はいったい‥‥ 突然、王は自分の分身が肉ひだの奥へと迎えられたのを感じた。 娘の尻が自分の腿に勢いよくぶつかり、彼女が一気に腰をおろした結果だとわかる。 怒張を包む粘膜は激しくうち震え、娘が激しい痛みを感じているのは明らかだった。 それでも、そのことをこちらに知られたくないと‥ そうふるまっている‥ どうしてなのだ‥‥? 王はその言葉を口にする寸前でやめた。すくなくともこれは彼女の思いそのもの。 であるなら、一刻も早くこの痛みから解放するのが自分の務めではないか? 男として、優しくあろうとするならば‥‥‥
- 92 名前:キニュラス王(5/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:13:41 ID:qM2a3xNl]
- 彼女の体を抱いて、結合したままゆっくりとあおむけの体勢にする。
「少し我慢するのだぞ?」 そう言って、女の両足を腿で跳ね上げながら、あらためて奥まであますことなく貫く。 自らの両手で覆った女の口からくぐもった悲鳴が漏れる。 もう少しだからな。心の中でそうつぶやき彼は抽迭を始める。 淫らにまとわりつく陰唇と狭い膣内のもたらす刺激があいまって、 あろうことかほんの数回動かしただけで彼は高みに至ってしまう。 女を強く抱きしめ、ぐいと腰を押し付けたまま、奥深くへと射精をくりかえす。 子宮をすべて精液で満たすことが全ての目的かのように‥‥ その間も、女はただ男の体を強く抱きしめていた。力の限りに。 激しい交わりのあと、王は束の間まどろんでしまう。 ふと目を覚ますと、女の姿はそこになかった。 自らの手で燭台に火を灯し、部屋中を照らす。 しかし女のいた痕跡はどこにも見当たらなかった。 いや、寝床の上の敷布にしるしだけが残されていた。 長い栗毛色の髪が数本と、そして白い敷布の上の赤い彩り‥‥‥ いったいどこの誰なのだろう。あれは本当に高貴な家柄の女性なのか? 間違いなく若い娘だったし、なにより明らかに処女だった。 それ以外の何の答えも得られぬまま、王は眠りに着く。 翌晩、女は王のもとに再び訪れた。そして同じように体を重ねる。 次の日も、また次の日も。
- 93 名前:キニュラス王(6/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:15:48 ID:qM2a3xNl]
- すでに娘は何のためらいも無く王の愛撫を受け入れるようになっていた。
陰唇を唇で吸われ、隠された敏感な真珠を舌でついばまれると、 体をふるわせ、自ら求めるかのごとく絶頂を迎えてしまうのが常となっていた。 そして、後背位で貫かれ、乳房を力いっぱいもみしだかれる時さえ、 おとがいをのけぞらせ、激しく快感を覚えていることを男に伝えようとする。 その姿は美しくも可愛らしくもあった。 ほんの数日で女は王と交合するために生まれてきた生き物であるかのように、 大きくその閨でのふるまいを変えていた。 しかし、今日は祭りの最後の日。 今晩を逃したら、女は自分のもとに来なくなるかもしれない。 そして女の名前さえ知らぬままにもなりかねない。それは避けねば。 王は決意した。今日こそ女の顔を見よう。そう、今晩しかないのだ、と。 いつものように激しく情をかわし、疲れきって二人は並んで横になっていた。 騎乗位で長く動いていたためか、いつもはすぐに帰る女も、珍しく共にまどろんでいた。 王はそっと寝床を抜け出し、閉じられたままの窓の幕をあげた。 空には満月がかかり、部屋に青い光が満ちる。 その光は寝床の上にも降り注いでいた。 寝床を振り返った王はゆっくりと女のところへと歩み寄った。 気配を感じたのか女は上半身を起こした。 月明かりが女の横顔を闇の中に浮かび上がらせた。 ゆっくりとその顔が王の立つ場所へと向けられる。
- 94 名前:キニュラス王(7/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:17:17 ID:qM2a3xNl]
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時が止まる‥‥ 次の瞬間、女は敷布を体をまきつけ、目の前の王を突き離して部屋を横切り、 入り口の扉から廊下へと飛び出す。 残された王は、あまりの事態に声も出せずにいた。 床にうずくまり頭をたれたまま同じ言葉をくりかえす。 「どうして‥‥ なぜ?! ‥‥」 夜伽の相手はミルラ、まごうことなきキニュラス王の実の娘であった。 数ヶ月前に話はさかのぼる。 どうにも様子のおかしいミルラを見て、乳母がミルラに話しかけたことがあった。 「ミルラ? なにか悩んでいるならあたしに相談してみたら? でも、聞くまでもないか。 あなたの悩みは、そう、恋の悩みだものね」 ずばりと言い当てられ、ミルラは全てを告白することにした。 目の前の乳母以外に話す相手などあるわけもなかった。 乳母は、ミルラの話に言葉をなくした。 ミルラの恋した相手はミルラの実の父、キニュラス王だったからだった。 キュプロス島においても近親相姦が重罪であることはかわりがない。 禁断の恋。それがミルラの恋だった。
- 95 名前:キニュラス王(8/8) mailto:sage [2006/11/22(水) 21:22:07 ID:qM2a3xNl]
- 最初はなんとかしてミルラを思いとどまらせようとしたのだが、
恋する娘が切々と訴える一途な思いと、その涙の美しさに負け、 祭りの夜、闇にまぎれて思いを遂げる方法を乳母は彼女に教えてしまう。 そして今、彼女の正体は王の知るところとなった。 罪人として捕えられることを恐れたミルラはそっと島から抜け出す。 遠くアラビアの地にたどりついた彼女は、 犯してしまった重大な罪をあがなうため、神々に願い、自らの姿を没薬の木に変えた。 しかしその時にはもう、 愛する人との、束の間ではあっても満たされた時間の証が、 彼女の体内に胚として宿っていた。 時が経ち、月満ちて苦しむミルラを哀れに思った神は、その幹を裂いて子を取り出した。 男の子はアドニスという名を与えられ、後に美しい少年へと育つこととなる。 --- おわり ---
- 96 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/23(木) 00:54:28 ID:KsxNY/ue]
- GJ
おっきした
- 97 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/23(木) 13:55:02 ID:Aa4Na+Iy]
- 上品なエロスを感じた。つか上手いな、あんたw
GJでありました!
- 98 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/24(金) 00:28:28 ID:jMQ3mFMh]
- ミルラかあいいよミルラ
- 99 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/26(日) 22:44:48 ID:u+49nkcB]
- ミルラの樹液ってミイラを作るのに使うんだね、勉強になった。
この格調たかさでアドニス編キボン。
- 100 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/27(月) 16:07:53 ID:lrpH1azT]
- サタン×ガブリエルのむりやり陵辱堕天ものがみたい
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