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【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ14【本家も】



677 名前:ラグラージ×トレーナー?♀ mailto:sage [2011/09/30(金) 00:05:45.18 ID:93bD/gPK]
『だいしゅき、ラグラージ、私の王子様』
瞼を伏せると、あの日満面の笑みで己に抱きついた少女の姿が蘇る。
少女を助けたのは、本当に偶然だった。
縄張りを巡回中に不自然な泡を見つけ、縄張りを荒らす侵入者かと思い込み沼地に飛び込んだところ、少女が居た。
その侭見捨てても、よかった。人間の子供の一匹や二匹、溺れ死のうが、ラグラージの知った事では無い。
しかし、若し目の前の子供が死ねば、たくさんの人間がラグラージの縄張りに出入りする様になるだろう。
それは、許し難かった。
適当に助けて、脅しつけ追い出すのが一番いい。
そう考えたラグラージは、細い腕を精一杯伸ばししがみつく彼女を振り払う事もせず、その侭岸辺へと上がった。
無造作に転がし、威嚇した途端、彼女の大きな眼から涙が溢れた。ふえ、としゃくる嗚咽が上がる。
今迄の経験からして、少女はそのまま泣いて寝床に帰る筈だった。そして、ラグラージの縄張りには二度と近づかない筈だ。
それなのに、目の前の少女は泣いて、――泣きながら、無防備に彼へと縋り付き、こわかった、ありがとう、と幾度も聞きなれぬ言葉を紡いだ。
ラグラージは、未だかつて無い程に動揺し、敏感な頬袋の棘を握られても、無碍に振り払えず固まってしまった。
どうしたらいいのか、解らなかったのだ。
彼女の両親が現れた時には、心底安堵したものだ。
両親に手を引かれ、名残惜し気に振り返る子供を、ほっとした様な、残念な様な、微妙な気持ちで見送った。
もう二度と、会う事も無いかと思うと、不思議と寂しい様な気がした。
次ぐ日、綺麗な花輪とこの地では滅多にお目にかかれない木の実をバスケット一杯に詰め込んで少女はこの地へと訪れた。
ラグラージは正直驚いた。
あんな恐ろしい経験をした彼女が、再度訪れるとは思っていなかったのだ。
ましてや、自分に会いに来るためだけに、なんて。
その時ラグラージが感じた感情は、確かに喜びであった様に思う。
次の日も、その次の日も、ずっと。彼女は彼に、会いに来た。
『ラグラージ、私がおっきくなったら、私をラグラージのお嫁さんにしてね』
『すぐに大きくなるから、待っててね、きっとよ』

言われた通り、ラグラージはずっと彼女が「大きく」なるのを待っていた。
彼の予想に反し、人間が「大きく」なるペースは遅く、「すぐ」の時間はもどかしい程ゆっくりとしていたが、それでも待っている。
彼女が「大きく」なって、約束の時が来たら、ラグラージは彼女を「お嫁さん」にして、その時こそ少女にゲットされようと思っていた。
ラグラージは瞼を押し開き、少女の顔を見て喉を鳴らす。
穏やかな表情から一転して、スケベったらしく眼を細め、口周りを舐った。
全てを挿入するのは無理だとしても、今日の様少しずつでも慣らしていけば、先端が入り込む程度にはなるだろう。
己の「お嫁さん」には、何が何でも己の子を産んでもらわねばならない。
四六時中一緒にいても問題の無い、我慢が不必要な大人の体に少女がなった、その時には……。
不穏かつ不埒なことを彼が考えているとは露知らず、少女は幸せそうに顔を緩め、暫しの休息を貪っていた。








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