- 51 名前:既にその名前は使われています [2009/03/12(木) 17:40:51 ID:fm4s922p]
- ある昼下がり。小鳥のさえずる森の中を、一人の少女が走っていた。
「おかあさん!どこにいるの?」 叫ぶ少女。だが答えは無い。そのうち少女は、とある家の前に辿り着いた。 「ここね!ここにいるのね!」 そう言って少女は扉を開けた。だがそこにあったのは、たった一つの日記帳。何も無い家の中心にポツリと置かれている。少女はそっと手に取り、読み始めた。 5/16/2007 明日は楽しい楽しいクリスマス。 プレゼントがいっぱい。とっても楽しみ。 5/17/2007 サンタさんがこない。サンタさんがこない。サンタさんがこない。 5/18/2007 昨日はとっても楽しかった。サンタさんにいっぱいプレゼントもらっちゃった。 でもおかしいなぁ。そのプレゼントどこに置いたんだろう? 9月33日 時計の針がね、ゆっくりゆっくり私に近づいてくるの。 12月65日 今日ね、お外に出てみたの。そしたら人がいっぱいいたんだよ。 いっぱいいっぱいいたんだよ。でもみんな変な色だった。なんでかな? 少女は突然、日記帳を閉じた。少女は気付いてしまったのだ。 そう。少女は、気付いてしまったのだ…。
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