- 28 名前:既にその名前は使われています [2009/03/12(木) 14:35:22 ID:eN+GYliS]
- 歩いていると一匹のペンギンに会った。
ペンギンの癖に寒がりとはどういうことだ? 「どうぞお入り下さい」 どこからともなく声がする。でも僕には時間がない。迷っていると後ろから声がする。 「今だけですよ、損はしませんよ、こっちにどうぞ」 強引に迫ってくる感覚に襲われたので、怖くなってペンギンの居る方に歩いてしまった。何だここは。ペンギンの国なのに、寒くない。ふと気がつくと、見知らぬ少年が足下に居た。少年は言った。 「お兄ちゃん、天使にあったことある?」 突然何なのだ。 「天…使…?ない…けど…。」 当然だ。天使などいない。 「え、本当に?じゃあ僕の勝ちだね。僕はもう4人に会ったよ。だからあと1人に会えばいいんだ」 そうか、この子はまだ小さいからただ話がしたいんだな。 「天使はどこに居たの?」 「なぁんだ知らないの?黄色いところだよ。お兄ちゃんも早く会えたらいいね。1人で済むといいね。じゃあ僕、ママが待ってるからいくね」 少年は笑いながら、鳥を片手に立ち上がる。 「今日は天使には会いに行かないのかい?」 僕はなんとなく気になり、たずねてみた。 「会いたいけど、会ってくれるかなぁ?今日はお金あるんだけどな」
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