- 54 名前:名無しさん@十周年 [2010/05/18(火) 15:33:19 ID:Xo9KxffA0]
- 初鹿は委員でもないのに甘利の席の前に立ち、議長席に駆け寄ろうとして立ち上がった甘利を押す。
それで甘利も邪魔する部外者を排除しようとして初鹿と押し合いになる。 押し合いの最中、急に初鹿はニヤニヤ笑って身体の力を抜く。 すると甘利が勢い余って初鹿の横をすり抜けて、初鹿の後ろで待機していた三宅にぶつかって 三宅がそれによって勢いよく転倒し、それを合図に周囲の民主党議員たちが甘利を吊るし上げる手筈だった。 しかし押し合いの最中に急に力を抜いて相手を自分の後方にすり抜けさせるなんて行為は 一見簡単に出来そうでいて、実は格闘技でもやってないと難しい。 だから初鹿は失敗し、甘利は初鹿の力を抜いた方向である横方向にくっついてつんのめり 甘利がぶつかってくるのを待ち構えていた三宅には激突しなかった。 三宅は吹っ飛ぶ動きに入りかけていたが甘利が激突してこなかったので動きが止まり 一瞬躊躇した後、今度は自力で飛んで転倒した。とにかく転ばないと叱られるからだ。 それを合図に周囲の民主党議員は甘利に詰め寄り小突きまわしながら謝罪を要求した。 激突していたら甘利も素直に謝罪し、そのまま民主党側は図に乗って懲罰動議を起こして強行採決をウヤムヤにしただろう。 しかし三宅に触れていない甘利は何のことか分からず謝罪しなかった。そのためこの工作は空振りとなった。 三宅は初鹿の失敗によって工作は失敗し、自分は一人で転んで損をしたと思った。 それで翌朝、いつも通りに登院しエレベーターで一緒になった馳議員に自分で転んだと軽い笑い話をした。 しかしその直後、松葉杖と車椅子を党本部の指示で渡され怪我人のフリをして党の仕込んだ取材を受けるよう言われる。 強行採決への風当たりが予想以上に強かったのを警戒した党上層部が 三宅のケガを強調して甘利への懲罰動議騒動を起こして誤魔化そうとしたのだ。
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