- 1 名前:みつを ★ mailto:sage [2018/09/25(火) 21:04:43.99 ID:CAP_USER9.net]
- https://jp.reuters.com/article/germany-economy-immigration-law-idJPKCN1M503K
トップニュース 2018年9月25日 / 03:55 / 2時間前更新 焦点:ドイツの新移民法、メルケル首相の「大きな賭け」 Michael Nienaber [ベルリン 18日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は、新たな移民法によって外国人労働者がドイツ国内で仕事を見つけるのが容易になることを期待している。しかし、記録的な人手不足の解消を狙う首相の努力は、開放的な難民政策を嫌う有権者の怒りを買うリスクがある。 高齢化と労働人口の減少に直面しているドイツは、100万人以上もの人手不足を補うために、より柔軟な政策を必要としている、と企業幹部らは指摘する。 「今後も海外の人材を頼りにすることに変わりはない」──。メルケル首相は今月独連邦議会でそう語り、自身の移民政策に対する野党からの批判に反論した。「人材確保ができないという理由で企業がこの国を離れることがあってはならない」 多くの起業家は、減税措置を受けられるかどうかよりも、熟練労働者を雇えるかどうかを懸念している、と首相は付け加えた。 ドイツの新移民法案は首相と閣僚が今月検討する予定で、欧州連合(EU)以外の地域から労働者を呼び寄せる狙いがある。ただし、当局者が作成した資料によれば、彼らが労働ビザを申請する際には、専門的な資格とドイツ語の能力が求められる。 他の国々がより厳しい移民規制を採用しつつあるなかで、企業側が歓迎する今回の法案は、グローバルな人材獲得競争の形勢を一変させるものだ、と政府関係者は考えている。 ただし同法案は、メルケル首相が100万人以上の難民受け入れを決定した2015年以降、置き去りにされたと感じている有権者の怒りを買う恐れがある。 今月行われた世論調査では、「メルケル政権は移民を巡る国民の懸念に真剣に取り組んでいない」という回答が51%に達した。ドイツ東部では、その割合は66%に達している。 来年にはドイツの地方選挙がザクセン、ブランデンブルク、チューリンゲンの3州で予定されており、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が大きく勢力を伸ばし、首相が率いる保守系のキリスト教民主同盟(CDU)と中道左派の社会民主党(SPD)の議席が食われると予想されている。 <難民流入> 2015年、アフガニスタンやシリア、イラクといったムスリム諸国から過去に例をみない大規模な難民の流入が起きたことで、ドイツの世論は大きく反発しており、連邦議会では新移民法に否定的なAfDが議席を獲得するに至っている。 ドイツ東部の都市ケムニッツで、複数の移民によりドイツ人男性が刺殺されたとされる事件が発生。これを受けて、極右勢力による暴力的な抗議行動が先月行われ、深刻な分断が表面化した。 ケムニッツでの事件について、メルケル首相とと連携するキリスト教社会同盟(CSU)の党首ゼーホーファー内相は、移民問題は「(ドイツにおける)すべての政治問題の源泉」だと表現した。 新移民法は特定の労働力不足に対処するもので、雇用市場全体での競争を激化させるものではない、と有権者を納得させることができれば、メルケル氏は政治的な反発を免れられるかもしれない。 「新法がドイツの経済的利益のためのものだと、首相がしっかりと説明できれば、ただでさえ自分自身の国において疎外感を抱いている人々の怒りをかき立てる事態は避けられるだろう」とベルリン自由大学の政治学者ゲロ・ノイゲバウアー氏は指摘する。 「だがそれに失敗すれば、メルケル首相にとって、この新法は裏目に出るだろう。来年、東ドイツ地域で3つの地方選挙が行われることを考えれば、なおさらだ」と同氏は付け加えた。 来月にはバイエルン、ヘッセン両州でも地方選挙が行われる。AfDが台頭すれば、連立政府の形成が難しくなる可能性もある。 (リンク先に続きあり)
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