- 1 名前：ばーど ★ mailto:sage [2017/12/17(日) 09:12:12.25 ID:CAP_USER9.net]
- 高校生の頭髪指導を巡り、神奈川新聞社が実施した調査で回答した４割超の県内公立高校が、生まれつき髪が茶色っぽい生徒などに地毛かどうかを確認する指導を実施していることが分かった。「地毛申請書」などの書類で生徒側に申告を求める学校も２割に上がった。
校則などで禁止する染髪やパーマと区別するためという理由が大半だが、「地毛確認」の目的を必ずしも伝えていない学校もあった。識者は「人権侵害となる場合があり、目的を必ず伝えるなど、配慮が必要だ」と指摘している。
調査は県内の公立高校１５７校と中等教育学校２校を対象に１１月に実施。１２０校（回答率７５・４％）から回答を得た。
生まれつき髪が茶色っぽかったり、縮毛だったりする生徒側に書類や口頭で申告を求めるルールがあるのは４５・０％の５４校。うち２０・８％の２５校は「地毛申請書」「地毛届」などの名称で書類の提出を求めていた。
地毛かどうかの確認方法は、保護者の申告が最多だった。書類で保護者の署名、押印を求めたり、面談の際に確認したりする学校もあった。幼少期などの地毛が分かる写真の添付を求める学校はなかった。
地毛確認の目的は「校則などで禁止している染髪やパーマをかけた生徒と区別するため」など。ルールがある５４校のうち、５３校が目的を生徒側に「必ず伝えている」と回答したが、「伝えるようにしているが、伝えないこともある」とした学校が１校あった。
生徒側が確認や申告を拒否した場合の対応を尋ねると、「状況に応じた対応を優先する」が３２校。５校は「染髪やパーマをかけているとみなし、染髪やパーマをした生徒と同様の対応を取る」と回答。この５校は染髪などをした生徒には「髪をあらためてから登校させる『再登校指導』をする」「黒に染め直すまで説得を続ける」という。
確認が任意であるかは、「伝えていない」が１６校、「伝えるようにしているが、伝えないこともある」が４校。「必ず伝えている」は３２校（未回答２校）だった。
また、校則や校内の決まりで染髪、パーマを禁止している学校は７６・６％の９２校に上った。
県教育委員会は「指導は各学校の裁量により行われている。地毛確認に関して、トラブルなどの報告はないが、不適切な指導例を把握した場合は当該校を指導する」としている。未回答の学校は「公的機関からの調査以外は協力できない」などと説明した。
■高校生の反応（神奈川新聞社が街頭で取材）
・学校には地毛の証明書がある。茶髪と思われれば指導される。生まれつきの髪色を黒くさせられるのは疑問（横浜市内で、女子）
・地毛が茶色の先輩が先生に地毛と信じてもらえず、髪を黒く染めた。自分も地毛が茶色で、ひどいと思った（県央地域で、１年女子）
・茶髪は校則で禁止だが、疑問に思ったことはない。できる範囲でおしゃれを楽しんでいる（横浜市内で、２年女子）
・先生によって指導の基準が違い、納得できない。受験後の３年だけには指導が甘い（県央地域で、女子）
・「あるべき高校生の姿」は、学校ではなく自分たち生徒が自由に考えるものだと思う（横浜市内で、２年女子）
◆地毛の確認 地毛の色や髪質などを確認する指導。口頭での申告や文書の提出を求めるケースがある。大阪府教育庁によると、府立の全日制高校では、１３７校の７９・６％に当たる１０９校が入学時、髪が黒くない生徒を対象に、口頭や文書で地毛かどうかの確認を求めていた。大阪府内では、府立高３年の女子生徒が生まれつき茶色っぽい髪を黒く染めるよう教諭らに強要され不登校になったとして、府に損害賠償を求める訴訟を起こしている。
カナロコ by 神奈川新聞 12/17(日) 6:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00022603-kana-l14
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