米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に掲載された論文の主執筆者で、独マックスプランク心理言語学研究所(Max Planck Institute for Psycholinguistics)のファルク・ヒュッティヒ(Falk Huettig)氏は「この知識の成長は目覚ましい」とコメント。「新しく言語を習得するのはかなり難しいが、その一方で、文字を読むことははるかに習得しやすいようだ。成人の脳が驚くほど柔軟であることが分かる」と述べた。
論文の共同執筆者で、独マックスプランク認知脳科学研究所(Max Planck Institute for Solar System Research)科学研究員のミハエル・シャイダ(Michael Skeide)氏は「これらの脳システムは、学習者の読字力が向上するにつれて、ますます多くの微調整をシステム内の情報伝達に加えている」と説明する。