- 1 名前:孤高の旅人 ★ mailto:sageteoff [2016/05/02(月) 12:19:56.77 ID:CAP_USER*.net]
- <熊本城>全国に支援の輪広がる 「修復に数百億円」
毎日新聞 5月2日(月)11時43分配信 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160502-00000026-mai-soci 戦国武将の加藤清正が1607(慶長12)年に築いたとされ、日本三名城の一つに数えられる熊本城。その威容 は熊本のシンボル的存在だが、熊本地震では至る所で石垣が崩れ、天守閣も傾くなど大きな被害を受けた。 城再建に向けて、熊本市が復旧支援金を受け付けている他、各地の城で募金箱が設置されたり、国内外の要人が 支援を表明したりして支援の輪が広がっている。しかし余震が続いて被害の実態調査が進まないなど課題も多く、 修復には時間がかかりそうだ。【井川加菜美、伊藤直孝】 【被災前、昨年の姿と比べる】 「こんなになってしまって……」。ゴールデンウイーク(GW)真っただ中の4月30日、熊本城周辺では、瓦が 落ちて傾いた天守閣や崩れた石垣を遠巻きに眺める観光客らの姿が目立った。熊本に帰省中の東京都清瀬市の 主婦、内野有紀子さん(45)は、母の増田博子さん(73)と訪れた。市内の高台にあった中学校の教室からいつも 天守閣を眺めていたといい、内野さんは「力になれることがあればしたい」と話す。 熊本城は、2015年度に177万人が訪れるなど国内有数の観光地。地震後、城内に通じる四つの門は 閉ざされ、天守閣には近づけない。東側の須戸口門前で観光客らを誘導していた熊本市東区の今村英二さん (69)は「お城が壊れるなんて想像したこともなかった」と肩を落とした。 熊本城は、1877年の西南戦争で原因不明の火災が起きて天守閣などが焼失したが、1960年に再建。 熊本地震では国の重要文化財に指定されている13の建造物全てに被害があり、五つの建造物が深刻な状態 になっている。長塀(ながべい)は全長242メートルのうち3分の1程度が倒壊。南西側にある飯田丸五階櫓 (やぐら)は石垣が大きく崩落して床面が露出し、一筋の石垣でかろうじて支えている状態だ。 他に、不開門(あかずのもん)▽北十八間櫓(きたじゅうはちけんやぐら)▽東十八間櫓(ひがしじゅうはちけんやぐら) −−なども崩壊している。 こうした窮状に、各地から支援の手が差し伸べられている。日本財団は4月に30億円を寄付すると発表。 熊本市は21日から災害復旧支援金の受け付けを始め、26日までに1713万円が集まった。29日に 営業再開した城内の観光交流施設「桜の馬場 城彩苑(じょうさいえん)」で売り上げ全額を支援金に寄付する チャリティーイベントを始めたところ、2日目の30日には開始20分で商品1000点が売り切れた。 支援は全国に広がり、弘前城(青森県弘前市)や大阪城(大阪市)など少なくとも全国7カ所の城で募金箱が 設置されている。 キャロライン・ケネディ駐日米国大使ら国内外の要人も相次いで視察に訪れて支援への協力を表明。蒲島郁夫 知事は24日、安倍晋三首相から「熊本城の復元なしに復興は終わらない」と言われたことを明かした。 しかし熊本城総合事務所は「修復には10年以上かかり、数百億円を要する可能性がある」とし、過去最大規模 とみられる修復への課題は多い。30日に城を視察した土木学会の広瀬典昭会長は「石垣の復元は可能だが、 元に戻すだけでいいのか。耐震補強も考えないといけない」と話す。城総合事務所は専門家を交えた委員会で 復旧策を練り、文化庁と協議を進める方針だ。 熊本市の災害復旧支援金の振込先は、肥後銀行熊本市役所支店、普通1471716。口座名義は「熊本城 災害復旧支援金」。
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