- 1 名前:右大臣・大ちゃん之弼 ★@\(^o^)/ mailto:sage [2017/07/25(火) 08:45:23.27 ID:CAP_USER.net]
- 北朝鮮が7月4日、アメリカ本土も射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表したことで、北朝鮮はついに「レッドライン」を越えたという見方がある。いよいよトランプ大統領の堪忍袋の緒も切れて、軍事衝突に発展してしまうのか。朝鮮半島問題研究家の宮田敦司氏がレポートする。
* * * マティス米国務長官は7月6日の記者会見で、北朝鮮はレッドラインを越えたのではとの質問に、「レッドラインは引かない」と述べている。この発言は、「レッドライン」を引くに引けないアメリカが置かれた現実を如実に示している。 アメリカが北朝鮮を攻撃する場合、700か所にのぼる軍事施設が目標となるという見方がある。この数字が正しいとすれば、攻撃に使用される巡航ミサイル「トマホーク」は膨大な数となる。 2017年4月6日に実行されたシリア攻撃では、1か所の空軍基地(シャイラト空軍基地)を使用不能にするために59発ものトマホークで攻撃している。このように、ひとつの目標に対してトマホーク1発というわけにはいかない。 アメリカ軍は北朝鮮軍の反撃を阻止するため、第一波の攻撃(最初の一撃)で、弾道ミサイル基地、長射程砲陣地、航空基地など、北朝鮮軍が保有する全ての反撃手段を破壊する必要がある。 したがって、アメリカは海軍が保有している約3000発ともいわれるトマホークをすべて投入する必要がある。もちろん、空軍が保有する巡航ミサイルや、戦略爆撃機、ステルス戦闘機、無人機などによる攻撃も行われるだろうが、緒戦の攻撃の主力はトマホークとなるだろう。 アメリカ海軍が保有するすべてのトマホークを投入するためには、大西洋や中東、地中海など他の海域に配備されているトマホークを搭載した水上艦と潜水艦を、トマホークの射程距離である3000km以内の海域に移動させる必要がある。しかし、本来の担当海域に戦力の空白が生ずることを考慮すると、投入可能なトマホークの数にも限度があるだろう。 仮にすべてのトマホークを投入できたとしても、トマホークは移動する目標には使用できない。このため、移動式発射機(輸送起立発射機:TEL)に搭載された弾道ミサイルなどは生き残ることになり、これらが日本や韓国に向けて発射されることになる。 アメリカ軍は大規模かつ完璧な奇襲攻撃を成功させる必要がある。このためアメリカ軍は行動を完全に秘匿しなければならない。したがって、アメリカ政府がマスコミへ事前に攻撃計画を公表することはない。もし、アメリカ軍の主要艦艇や航空機の動向や攻撃計画がマスコミにスクープされてしまったら、計画を変更せざるを得なくなるだろう。 ◆ミサイル防衛の信頼性 海上自衛隊のイージス艦に搭載されている弾道ミサイル迎撃用ミサイルであるSM-3や、地上に配備されている航空自衛隊のPAC-3は、かなり高い精度で北朝鮮の弾道ミサイルを破壊することが可能である。 しかし、低い高度を飛行するディプレスト軌道で発射された場合や、一度に大量のミサイルを発射する飽和攻撃に対応できない可能性があるなど、北朝鮮側がミサイル防衛の盲点を突いてきた場合は対応できない可能性がある。 SM-3に関しては、海上自衛隊のイージス艦に搭載されているSM-3の数は防衛秘密となっているが、アメリカ海軍が1隻あたり8発を搭載しているため、海自も同様であると思われる。 海自は6隻のイージス艦を保有しているが、そのうちの4隻にSM-3が搭載されている。このため、(現実には4隻全てを常時即応体制にすることは困難だが)単純計算で4隻合わせて32発となる。 このように発射可能なSM-3が限定されているため、破壊できなかった弾道ミサイルは空自のPAC-3で対処することになる。しかし、PAC-3で迎撃可能な範囲は数十キロであるうえ配備数も多くはない。このため、防衛できるのは大都市や重要施設に限定される。 もちろん有事となれば、アメリカ海軍のイージス艦も対応することになるため、発射可能なSM-3の数は32発以上となるだろう。しかし、SM-3やPAC-3の数や能力とは別に、次のような問題がある。 続きます。 https://www.news-postseven.com/archives/20170725_598515.html?PAGE=1#container 2017.07.25 07:00
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