>第5章 「東アジアエネルギー共同体」の設計図 >ここで、「東アジアエネルギー共同体」の具体化に向けた萌芽についてレビューしておく。 >その具体的な「青写真」として、「アジア・スーパー・グリッド」と「東アジア浮体式洋上風力共同体」の2つの興味深い事例を、以下に 紹介する。 >第1節 青写真の検証?「アジア・スーパー・グリッド(ASG)」構想 >「東アジアエネルギー共同体」構想に向けた具体的な萌芽の1つが、「アジア・スーパー・グリッド(the Asia Super Grid:ASG)」構想である34。 >アジア各国をEUのように送電線で結び、風力や太陽光など再生可能エネルギーで発電した電力を各国間でやりとりする構想である。 >下図の【図3】が、「アジア・スーパー・グリッド(ASG)」の構想図である。 >(出所)Mika Ohbayashi(2015)”Penetration of Renewables into the Asia Super >Grid;Objectives and benefits of interconnections, background, current activities and >directions”(Director, Renewable Energy Institute) (deleted an unsolicited ad)
>東京電力福島第一原発事故が起きた2011年9月に、ソフトバンクグループ孫正義代表取締役社長は「アジア・スーパー・グリッド(ASG)」構想を発表した。 >モンゴルの風力、ロシアの水力、インドの太陽光など再生可能エネルギーによる電力を、国際送電網を使ってアジア各国で利用し合おうと提言である。 >「アジア・スーパー・グリッド」によるエネルギー相互依存は、平和な東アジアを実現する重要なプラットフォームとなる可能性がある。 >この「アジア・スーパー・グリッド(ASG)」構想の具体化の第一歩として、すでにソフトバンクグループは、中国の国家電網公司(国家電網)、 >韓国の韓国電力公社(KEPCO)、ロシアのロシア・グリッド(ROSSETI)と、国際間での電力連系推進のための調査および企画立案を目的とした覚書を締結している。 >この覚書に基づき、4社は北東アジアでの電力網の国際連系に関する調査の実施、ならびに事業性の評価を行い、今後の国際連系実現に向けた各国政府によるサポートの要請や事業体制の企画検討を行う。 >今回の覚書締結により、アジア各国を国際送電網でつなぐという同構想が現実味を帯びてきている。 >また、孫正義氏が会長を務める「自然エネルギー財団」は、より一層の自然エネルギー活用のため、世界的な送電ネットワーク >(Global Energy Interconnection)の構築を目指して設立された国際的非営利団体 >「Global Energy Interconnection Development and Cooperation Organization:GEIDCO」に理事会メンバーとして参加している。
・亜細亜大学アジア研究所のpdf掲載におけるASG出典が大林である事 >下図の【図3】が、「アジア・スーパー・グリッド(ASG)」の構想図である。 >(出所)Mika Ohbayashi(2015)”Penetration of Renewables into the Asia Super >Grid;Objectives and benefits of interconnections, background, current activities and >directions”(Director, Renewable Energy Institute)