事件が起きたのは5月15日(水)。映画祭と同時に開催されているフィルムマーケットに監督作『Hurt By Paradise(原題)』を出品していたイギリス人監督で女優のグレタ・ベラマシーナが会場に入ろうとしたところ、主催者側が拒否したという。理由は4ヶ月の息子が一緒だったから。ベラマシーナ監督によると映画祭側は「非常に疲れる言い争いをした結果」入ることを許可したけれど、子どもを乗せていた乳母車は他の入り口から入らなくてはいけないと言われたという。また子どもにも300ユーロ(約36,000円)の入場パスを取得するように要求されたこと、料金を払うことに監督が同意すると「パスを発行する手続きに48時間かかると言われ、この場所から立ち去るように求められた」ことも監督は明らかにしている。
監督の抗議を受け、映画祭側は入場を拒否した決定は誤りだったと声明を発表。「カンヌ国際映画祭もカンヌのフィルムマーケットも幼い子どもを同伴した親たちを歓迎する方針をとっています」と説明している。映画祭はロビー団体「Parenting at Film Festivals」と提携し、育児中の映画人たちをサポートするために申請した人にナニーや赤ちゃん用の無料の入場パスを提供、子どもたち専用のエリアも設けているという。「残念なことにベラマシーナ監督は新たな規定を知らず、セキュリティやマーケットの登録主催者とのコミュニケーションも十分ではなかったことから、許可されるべきであるにも関わらず入場が許可されませんでした」と説明している。映画祭は「監督がこれから可能な限り最善の状況で働けるように」状況を改善するとコメントしている。
By ELLE Japan2019/05/16 https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a27498058/cannes-greta-bellamacina-190517/ https://hips.hearstapps.com/hmg-prod.s3.amazonaws.com/images/greta-bellamacina-attends-the-chanel-cruise-collection-2020-news-photo-1146676153-1558038777.jpg