- 1 名前:ニライカナイφ ★ [2019/01/19(土) 04:22:27.58 ID:AF1Ujawa9.net]
- ◆ 危機をしのぎ「博打のような読み合い」制した錦織圭。勝機を引き寄せた、新ルールへの“解釈力”
■ 全豪オープン2回戦 錦織 63、76(6)、57、57、76(7) I・カルロビッチ■ センターを捕らえたサービスは、スライスで返そうとした相手のラケットを弾くと、地面を叩き跳ね上がった。 その瞬間、錦織は崩れ落ちるようにヒザを折り、両手を地面へと付きます。 しばらくその姿勢のまま勝利の味を噛み締めた後、紅潮した顔を向けた先には、歓喜に沸くファミリーボックスが。 「今日は勝ちきったというか、自分から取ったスーパータイブレークだった。負けるタイミングが2〜3回あったのを防いで挽回して、最後まで気持ちを切らさずプレーできたのは、自分の中でうれしかった」 試合を振り返る表情にも、達成感と喜びの色が浮かびます。試合時間3時間48分。最終スコアは63、76(6)、57、57、76(7)。 ビッグサーバーのカルロビッチとの「博打のような読み合い」を制し、錦織が3回戦へと歩みを進めました。 相手のカルロビッチは、前哨戦のインド大会で決勝に勝ちあがるなど、上り調子で今大会を迎えたビッグサーバー。 39歳にしてなお成果を上げるその訳は、この日の試合でも3セット以降に顕になります。 「確実に(サーブの)コースを変えられ、読みが当たらなくなった」と錦織。 さらには以前に対戦した時より、「ボレーが上手くなっている」とも感じたと言います。 加えて錦織戦でのカロルビッチは、セカンドサーブでも最速208キロを叩き出すほど、リスクを負って攻めてきました。 ブレークポイントをつかめぬまま、一瞬のチャンスに懸けたカルロビッチに奪われた第3セット。 第4セットも似た展開で落とすと、第5セットでもゲームカウント4−4からのサービスゲームで、3連続ブレークポイントの危機に瀕します。 このセットも錦織にブレークポイントが無かったことを思えば、事実上のマッチポイントでした。錦織はこの時、敗北を受け入れたことを認めます。 その上で「ファーストサービスが入ってくれれば、可能性がある」と気持ちを引き締め、勝機を探り続けました。 果たしてそこから3本連続でファーストを入れ、しのぎきったマッチポイント。 最後もサービスから主導権を握るとストローク戦で打ち勝ち、絶体絶命の窮地を切り抜けてみせました。 そうしてなだれ込んだ、今季から導入された最終セットの10ポイントタイブレーク――。 多くの選手にとってまだ肌に馴染まぬこのルールを、錦織は「自分に有利だ」と捉えたと言います。 「リターンで、どっかで返せば……7点より、若干だが可能性が出てくる」 そう信じていたからこそ、リードされた相手サービスの場面でも、2連続で鋭いリターンを返せたのでしょう。 前出の「自分から取った」の言葉の真意は、きっとここにあるはずです。 この日の勝利を「良い戦い」と喜ぶと同時に、より調子を上げるためにも「もっとストローク戦をしたい」という錦織。 その願い通り、次の相手はストローカーのジョアン・ソウザ。 ここまで難しいドローでしたが、そこを切り抜けた第8シードに、良い風が吹いてきたかもしれません。 ※テニス専門誌『スマッシュ』のFacebookより転載 (写真)https://rpr.c.yimg.jp/im_siggRACHH0Eia1Awk7YfBu.HpQ---x800-n1/amd/20190118-00111662-roupeiro-000-3-view.jpg Yahoo!ニュース 内田暁(フリーランスライター) 2019/1/18(金) 21:01 https://news.yahoo.co.jp/byline/akatsukiuchida/20190118-00111662/
|
|