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【野球】 球場からみたオーストラリアプロ野球の現在



2 名前:shake it off ★ [2019/01/13(日) 10:43:30.84 ID:sut6W3F09.net]
公共の交通機関ではアクセスしにくい球場

 今回、訪ねた4都市、ビクトリア州のメルボルン、ジーロング、南オーストラリア州のアデレード、西オーストラリア州のパースの球場はいずれも町中らはアクセスにしくい郊外に立地する野球専用の施設である。このうち、メルボルンを除く3か所はABL公式戦の行われるメインスタジアムの他、数面のフィールドをもつ野球ソフトボールの総合施設である。そもそもが選手のための施設なので、多くの観客がナイターで訪れることなど想定していない。ナイター後、公共の交通機関で帰ることはかなり難しい。最寄りの郊外電車の駅から徒歩十数分のメルボルン郊外アルトナの球場がかろうじてアクセスできるが、実際に野球観戦に郊外電車を利用していた人はほとんどいなかった。

他の3か所は、いずれも町の中心からは鉄道ではアクセスできず、バスで30、40分かかる。最終バスは7時開始のナイター終了後には運行を終えている。観客のほぼ全員は自家用車利用と考えていいだろう。車社会のオーストラリアとは言え、数万を集めるメガスポーツイベントでは、市街の巨大施設を使用し、観客の多くは公共交通手段を使用するのだから、現在のABLは、よほど野球好きのコアなファンしかターゲットにしていないことがわかる。

オーストラリア独特の牧歌的な風景

 しかし、それゆえ、我々が足を運ぶと、日本の球場では見ることのできないオージーベースボールならではの風景に出くわすことができる。
 ネット裏くらいにしか恒久的なスタンドがなく、内野の両端に仮設の桟敷が愛想程度に設けられているだけの球場には、スタンドと周囲の隔たりがない。各球団は工夫を凝らして、内野スタンドのさらに奥には地面にテーブルと椅子を並べた「ピクニック施設」を設け、そこで、飲食をしながらプレーを見ることができるようにしているが、その先には、さらに隣の野球フィールドが広がる。
 打者がファールを打てば、多くの場合、打球は小さなスタンドを越えて、ピクニックエリアの外や隣のフィールドに落ちるのだが、それを目当てに子どもたちが場内外を走り回る。

球場内外も境界があいまいならば、観客席と競技フィールドの境界もあいまいだ。
 パースの球場は、一塁側内野仮設スタンド下にラグジュアリー席としてフィールドレベルの観客席があるのだが、この席はベンチとブルペンの間に挟まれて設置されている。それゆえ、試合中、投手陣は観客の間を行き来することになる。また、ブルペンの周りには常にファンが陣取り、試合中、選手やコーチはファンと談笑している。

そういう風景は、アメリカのマイナーリーグのそれそのものだ。それも、我々が想像する「プロ野球」の体裁を整えた3Aや2Aというハイレベルなものではなく、それ以下のいわゆるシングルA、ルーキークラス、あるいは下位の独立リーグのものに似ている。しかし、そういう環境の中、オーストラリア人のメジャーリーガーや野球留学した日本のプロ野球選手もプレーしている。過日、シアトル・マリナーズと大型契約を結んだ菊池雄星投手も、7年前にはこのような環境で腕を磨いている。
 メルボルン・エーシズのホームグラウンドであるビクトリア州の野球センターのスタンド下には、この州の野球の歴史に関する展示がなされている。そこには、日本でもプレーした、ジャスティン・ヒューバー(元広島)、トラビス・ブラックリー(元楽天)、そしてマイケル中村(元日本ハムなど)らのメジャーリーガーたちの写真とサインボールが飾られている。近い将来、菊池投手の写真もこの球場に展示されるかもしれない。






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