- 1 名前:ほニーテール ★ [2018/09/25(火) 23:59:52.96 ID:CAP_USER9.net]
- (前略)
イングランドなどヨーロッパ各国と比較して、発展途上にある日本のサッカーにとって代表の強化はより重要な意味を持つ。「ヨーロッパでは代表よりクラブ」とよく言われるが、それが代表強化のために多少の障害になったとしても、クラブのレベルアップ(チャンピオンズリーグ出場)が優先されるかもしれない。 だが、日本では、社会にサッカー文化を定着させるまでの間、当分は代表の強化が重要な意味を持つ。とすれば、やはり若手選手の出場機会を確保するための何らかの制限は維持すべきなのではないか。 「出場機会は少なくなっても、Jリーグのレベルが上がれば日本人選手の能力アップにつながる」という意見もある。 その一方で、今のJリーグで外国籍選手枠を撤廃したとして、どの程度、リーグ戦のレベルアップが図れるのだろうか? プレミアリーグのクラブなら、世界最高の資金力を誇るから、優秀な選手を自由に獲得することができる。その結果、世界選抜的な補強が可能となり、プレミアリーグは世界最高峰のリーグとなった。 だが、それほど資金力がないJリーグでは、世界最高レベルの選手と契約するのは難しい。この夏、アンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸に加入して、大きな注目を浴びた。だが、それは三木谷浩史という巨万の富を持つオーナーがいたから実現したことであって、Jリーグの各クラブがイニエスタ・クラスの選手を獲得できるわけではない。 ブラジル人選手にしても、今の状況で日本のクラブが代表クラスのブラジル人選手と契約することはかなり難しい。 もし外国人枠がなくなったとして、いちばん手っ取り早い強化方法は無名のブラジル人(アルゼンチン人でもいいが)を数多く加入させることだろう。「シャフタール・ドネツク方式」とでも言おうか。 シャフタールの場合、ブラジル人の攻撃力を活用することによってチャンピオンズリーグの常連となり、そこで育てた選手(ウィリアンとか、フェルナンジーニョとか……)を西側のビッグクラブに移籍させて経営的にも潤った。 日本でも、かつてのフッキのようにJリーグ経験者が、ブラジル代表のエースに駆け上った例もあるから、そういう強化法も可能だし、「費用対効果」を考えれば、イニエスタ・クラスを1人獲得するよりも、ずっと効果的だろう(神戸は苦戦中)。 ブラジル人主体、アルゼンチン人主体のそんなチームも見てみたいきもするが、それでJリーグのレベルが格段に上がるとは思えない。 1990年代のJリーグではブラジル代表クラスだけでなく、ギド・ブッフバルトやドラガン・ストイコビッチなどワールドクラスが何人もプレーしており、同時に日本人選手のレベルもまだ低かった。だから、外国籍選手の加盟は日本のレベルアップにつながった。 だが、今のJリーグの現状を考えれば、外国人枠を撤廃することだけで、急にリーグのレベルが格段に上がるとは思えない。つまり、外国籍選手枠撤廃によって生じる「若手の出場機会の減少」というデメリットを埋め合わせるほとの効果は期待できないのではないか。 Jリーグでは、やはり当分の間は外国籍選手の人数は制限していくべきだろいうと、僕は思う。 https://www.jsports.co.jp/press/article/N2018092515400902_3.html
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