- 1 名前:りんがべる ★@\(^o^)/ mailto:ageteoff [2017/06/24(土) 02:21:17.84 ID:CAP_USER9.net]
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cdn.images-dot.com/S2000/upload/2017062100049_1.jpg 横山剣(よこやま・けん)/1960年生まれ。神奈川県横浜市出身。81年クールスRCのヴォーカル&コンポーザーとしてデビュー。97年クレイジーケンバンドを発足。 CKB結成20周年記念アルバム ALL TIME BEST “愛の世界”が8月2日発売(撮影/加藤夏子) 脳内に湧いたメロディーを、ピアノで探り当てながら、カセットテープに録音する。 横山剣さんがそんな我流の作曲法を体得したのは、小学校5年生のときだった。 思い描いた将来の夢は、レーサーで作曲家。 1981年にクールスRCのコンポーザー兼ヴォーカルとしてデビューし、いくつものバンド、ソロ活動を経て辿り着いたクレイジーケンバンド(以下CKB)が今年、結成から20周年を迎える。 「3年ほど前に、僕らの代表曲の一つである『漢江(ハンガン)ツイスト』をモチーフにした映画を作らないかというお話をいただいて、僕としては、楽曲が幸せな形でアウトプットできるなら、何でもやろうと。 演技に自信はなかったんですが、本人役なら、グループサウンズ全盛時代、ザ・ジャガーズやザ・スパイダースがやっていたので、虚実入り交じる感じで、面白くやれるかもと思ったんです」 CKBのメンバー全員が本人役で出演した映画「イイネ! イイネ! イイネ!」は、横浜を舞台にした男たちの友情物語で、「漢江ツイスト」だけでなく、 やはりCKBの代表曲である「生きる。」が、作品のエンターテインメント性を高めると同時に、深いメッセージを刻んでいく。 「『漢江〜』を作ったとき、最初に浮かんだ映像があったんです。夕暮れ時、漢江でツイストを踊っている男の後ろを、電車が横切っていく。ただそれだけの映像だけれど、僕にとってはその映像が、強烈な孤独感の象徴に思えた。 昔観た韓国映画にそんなシーンがあって、過呼吸になるくらい寂しかった。だから、どうしてもその映像は入れたくて、最初に監督にリクエストしました」 それ以外にも、剣さんは主役のキャラクターに関して自身の意向を伝えている。 無類の寅さん好きのため、寅さんっぽい憎めないタイプの男が恋をして、でもその恋は実らないこと。 濡れ場をやらない寅さんに倣い、剣さんも濡れ場は厳禁とした。 もうひとつ、幼なじみたちの友情物語という設定は、大好きな韓国映画の「友へ チング」へのオマージュである。 「本人役を演じながらも、物語は映画でしかありえない展開になっている。だから、できあがったものを観ると、リアルとファンタジーの混ざり具合がいいなと思いました。 だいたい横浜という街自体、現実感がないんですよね(笑)。香港とかシンガポールのように、瞬間瞬間変わっていく儚さがある。次に訪れたとき、その街並みはもうないような、ね」 陽気なのか孤独なのか。熱しているのか冷めているのか。大人なのかガキなのか。 その表現はいつも、一筋縄ではいかない刹那の感情が混ざり合い、甘さと苦さを同時に運ぶ。 「10代の頃は、28歳から32歳ぐらいを大人と設定していたのに、いつの間にかその年を追い越してしまった。僕自身もう30年、子供の心のまま肉体は大人、という未知の領域を進んでいる感じです(苦笑)」 ※週刊朝日 2017年6月30日号より抜粋
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