- 1 名前:Ψ [2021/05/13(木) 10:05:37.94 ID:DvAhVCRY.net]
- 「未婚・子なしがコンプレックスなんてすごくみっともないし、そんなことを大っぴらに語るだなんてプライドが許さない」と思っていた。そんなことをオープンにしたら、傷だらけになって、私が私でいられなくなる気がして…。
いつも見ないふりをして、逃げていた 振り返ってみると、この42年間、コンプレックスだらけの人生でした。 手先が不器用で、女なのに家庭科の成績が悪かったこと。 運動神経がなくて、体育が苦手だったこと。 人前で話すと、しどろもどろになってしまうこと。 胸が小さいこと。 内気で、友だちをつくるのが下手くそなこと。 子どもの頃にできた、額にある傷ふたつ。 目が悪くて、分厚いレンズのメガネをかけていたこと。 氷河期といわれる時代に就職活動をして、非正規のキャリアが長いこと。 飽きっぽい性格。 アトピー性皮膚炎で、同級生みたいにお化粧ができなかったこと。 挙げれば、きりがありません。どんどん出てきます。状況や環境が変わり、いつの間にか自然消滅したものもあれば、今でも見ないふりをして逃げているものもあります。闘って克服したコンプレックスは、たぶん、ありません。 そんな私ですが、半年ほど前にハフポストに入社して、見ないふりをしていたコンプレックスがむくむくと大きくなっていくのを感じるようになったのです。 それは、未婚・子なしコンプレックス。 ハフポストでは、家族や子どもをテーマにした記事がたくさんあります。夫、子どもという言葉を目に、耳にする機会が格段に増えました。これまでも女性誌の編集に携わったことはありますが、いずれも読者はシニア女性。夫や子どもにちなんだ記事を何十、いいえ百は優に超えるくらい作ってきたけれど、世代が自分とは大きく違っていたので、へいちゃらでした。 でも、ハフポストの記事は違います。自分と同年代の女性たちが直面する、夫や子ども、家族にまつわる問題がテーマです。記事を見ながら、「結婚もしていない、子どももいない私には関係ないわ」と見て見ぬ振り…を繰り返す日々。 でも、見て見ぬ振りばかりもしていられません。ハフポストの人気連載、村橋ゴローさんの育児ブログの担当を務めることになったり、生後間もない子どもを連れて台湾を旅行する田中伶さんに取材することになるなど、結婚や子育てがテーマの記事に携わる仕事が当然出てきます。 「結婚もしていない、子どももいない私に、ちゃんと編集ができるだろうか」 20年近くの編集者人生の中で、はじめて抱くような不安、迷いが生まれました。 そして、思いました。これは、認めなければならない。今の私は、未婚であること、そして子どもがいないことがコンプレックスになっている、と。
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