- 1 名前:峠 ★ mailto:sage [2020/02/27(Thu) 16:33:16 ID:CAP_USER.net]
- 東京都日野市は2月26日、公式サイトで「財政非常事態宣言のお知らせ」を公開しました。
この宣言は新年度(令和2年)の一般会計当初予算案の発表に伴ったもので、 市は「税制改正などに伴う市税収入の悪化や、会計年度任用職員制度への移行に伴う歳出予算の増加などを受け、 大幅な財源不足が発生」したためと説明しています。日野市が財政非常事態宣言をするのは、 バブル崩壊後の1998年度とリーマンショックがあった2008年度に続き3回目です。 財政非常事態宣言を知らせる日野市公式サイト https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/27/l_nk_hinocity_01_w490.jpg 「財政非常事態宣言」は法律で制定されたものではなく、それぞれの自治体が決意を示すために行うもの。 日野市は、新年度の一般会計当初予算案に683億円を計上しましたが、市税収入は305億円。 差額の378億円のうち財源不足額の76億円は、基金の切り崩しと市債の発行で穴埋めしています。 今後、歳入予算は減少、歳出予算は増加していくことが見込まれるなか、「これまでと同様の財政運営では、 真に必要な行政サービスの提供が困難」になるとして、財政非常事態宣言を出したとしています。 過去の財政非常事態宣言時との財政運営の比較(日野市公式サイトより) https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/27/l_nk_hinocity_02_w490.jpg 近年の予算額は、「近年の保育園の定員拡大などへの対応や、高齢化の進展などから扶助費や 介護保険・後期高齢者医療特別会計への繰出金が年々増加」しており、平成30年度決算では 経常収支比率が100%に。市税などの経常的な収入のすべてが、人件費などの固定費に費やされるなど、 厳しい財政状況となっています。 歳入予算と歳出予算の状況(日野市公式サイトより) https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/27/l_nk_hinocity_03_w490.jpg 市は財政再建に向けた新年度の取り組みとして、市長は15%、副市長は10%、教育長は5%の報酬の減額を発表。 その他、職員の時間外手当の削減、進行中の市道整備工事を3年間中止するほか、財政負担の重い既存事業の見直しなどでの 経費削減を図る予定です。 日野市は、「今回お知らせした財政状況についてご理解いただくとともに、『諸力融合』の下、皆さまと力を合わせ、 この財政危機を乗り越えるための取り組みを進めていきますので、ご理解・ご協力をお願いします」と、 市民の力添えを求めています。 ソース ねとらぼおかね 02/27 16:00 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/27/news105.html
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