- 1 名前:きつねうどん ★ [2018/11/19(月) 07:19:52.72 ID:CAP_USER.net]
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ファナックはロボットの生産体制を積極的に拡 本記事の3つのポイント ファナックが産業用ロボット分野で積極的な事業展開を見せている。中国が主力市場と見られがちだが、意外にも売上高の約4割が米州向け ロボットメーカーであると同時に、自らの生産ラインにもロボットを数多く導入。ユーザーとしての意見を製品開発に反映させてきた 産業用ロボットを生産する茨城新工場が稼働を開始。能力増強を一部前倒しで進めており、18年末の生産能力は17年初頭に比べて2倍超に 人手不足や賃金高騰などを背景に製造現場の自動化ニーズが世界中で高まっている。それに合わせて製造現場で使用されるロボット、いわゆる産業用ロボットの市場も拡大している。 その産業用ロボット市場は、ファナック梶i山梨県忍野村)、活タ川電機(北九州市)、ABB(スイス・チューリッヒ)、KUKA(独アウクスブルク)が4強といわれており、この4社で世界シェアの7〜8割を占めるとされる。そのなかで産業用ロボットの累計出荷台数が50万台以上という世界最多の実績を誇るのがファナックである。同社は1956年に日本で民間初の工作機械用NC(数値制御)装置とサーボ機構の開発に成功して以来、工場の自動化に関する製品開発に取り組んでおり、その一環として77年から産業用ロボットも量産している。 製品も可搬重量(搬送できる最大重量)が500gという小型タイプから、可搬重量2.3tという超大型タイプまで多種多様なロボットをラインアップしており、ロボット部門の売上高は2278億円(2017年度実績)に上る。その売上高を分析してみると、ファナックのロボット部門のある特徴が浮かび上がる。米州地域の割合が高いのだ。 約4割が米州市場 国際ロボット連盟によると、産業用ロボットの世界市場は38万1000台(17年)で、そのうち約36%の13万8000台が中国で販売されている。そのため世界最多の出荷実績を持つファナックのロボットも中国市場が最大と思いがちだが、ロボット部門の売上高2278億円のうち約42%の951億円が米州市場での販売であり、米州のなかでも米国におけるファナック製ロボットの存在感は非常に大きい。 その理由の1つが1982年に米ゼネラルモーターズ(GM)との共同出資により設立された「GMファナックロボティックス社」。このGMとの連携を活かして自動車製造現場を中心に、米国でのロボット導入実績を積み上げていき、米国最大のロボット会社としての地位を確立していった。そして92年にファナックはGMファナックロボティックス社を完全子会社化し、社名をファナックロボティックス社に変更。それ以降も現在に至るまで米国のロボット市場で高いシェアを持つというわけだ。 そのため米国の製造業、特に米国自動車メーカーの設備投資が活況になれば、ファナックのロボット事業へのプラス効果が大きく、逆に米国の設備投資が落ち込めば売り上げへの影響は他のロボットメーカーに比べて大きくなる。現在、米国ではトランプ大統領が進める保護貿易政策によって設備投資が増えている分野もあるが、自動車などは中国への輸出が減少するといった影響も出ており、米中貿易摩擦がファナックのロボット事業に与えるインパクトは、今後より大きくなっていくだろう。 ユーザーとしての知見を開発に反映 ファナックは世界有数の産業用ロボットメーカーとしての顔とともに、もう1つの顔も持っている。それは世界有数のロボットユーザーでもあるということだ。現在、山梨県にある本社工場だけで3600台以上のロボットが導入されており、数多くのファナック製品の生産に使用されている。これにより生産の効率化を実現しているだけでなく、ロボットユーザーとしての知見も蓄積し、そこで得られた視点をロボットの設計・開発にフィードバックすることで優れた製品を生み出してきた。 もちろんロボットの製造にもロボットが多数使用されており、ファナックのロボット製造ラインはほぼ無人だといわれている。そのため「ファナック内にあるロボット生産棟は普段人がいないため電灯が点いていない。ユーザーやサプライヤーなどが工場見学に来たときだけ生産棟内の電灯を点ける」といった都市伝説のような話まであるほどだ。
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