- 494 名前:名前は誰も知らない mailto:sage [2007/06/29(金) 15:38:58 ID:OKYVHZvg0]
- 「あなたにはスカイ・クロラ側についてもらいます。力ずくでね。」
ブドリは銃口を突きつけながらテレーゼに言った。 「・・・はぁん。私は自分でやりたい研究がやりたいから此処で閉じこもってるんだよ。 今さら浮世に戻る気は無いわぁ。」 「テレポンを作れるのは世界であなた一人だ。我々にはあなたの協力が必要なのだ。」 「知らないよお。そんなの。」 「どうしてもと仰るのなら・・・あなたの大事な息子方、人質に取らせてもらいますよ。」 「・・・!」 「しゃらくせえ!魚眠洞!鯱の章!」 ネプトは拘束を解いて叫んだ。 ネプトの周りを黒い液体が包み鯱の形を象っていく。 「鯱の章の能力は海中高速移動!逃げの一手だ!」 「貴様!子供だと思って油断した!」 「BYE!」 ネプトは海中に姿を消した。 「ちいっ!もう手の届かない所に消えちまった!」 「何!逃がしただと!貴様等・・・死刑だ!」 「良いよ。スカイ・クロラ側についてやる。」 「!?」 「その代わりねっ君をもう追わないで。」 「貴様・・・あのガキはそこらで野タレ死ぬぞ。」 「そんな柔な育て方してないの。可愛い子には旅をさせろってね。」 「・・・。」 「何だ?アレ。」 日本海溝を潜行するネプトは上から落ちてくる人影を見つけた。 一旦止まってその人間をキャッチする。 酷い傷を負っているようだ。 ネプトはその人を魚眠洞・鯱の章の中に入れて呼吸させた。 「良かった。生きてるみたいだ。この人もレッドラム?」 そこでネプトはその男の頭に小さな角が生えているのを見つけた。 「あっ・・・幻のレッドラム・・・ホーン・ヘッド・・・?」 ネプトは驚いた。 「実在したんだ・・・この人・・・やられたみたいだけどかなり強いに違いない。 ・・・・・・そうだ。この人に僕の師匠になってもらおう。 母上を取り戻すために・・・グッド・アイデアだ!」 ネプトは喜んで先を急いだ。 「何処に行こうかな・・・イタリアかな。そう。イタリアに行こう。」
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