- 375 名前:名前は誰も知らない mailto:sage [2007/06/28(木) 16:49:49 ID:WDaodGjQ0]
- サエグサ・プラトはそんなわけでフエフキ・ユウジとホシマチ・セセラに出会った。
「アンタの兄貴のホシマチ・ミツヤに会いたいって? 私まだ5歳だからよく知らんけど無理だよ。その人幹部の一人だもん。」 「5歳なのになんで軍隊に入ってんだ?」 「強いから。」 「・・・兄さんは・・・元気・・・?」 「元気ないよ。最近戦況芳しくないからね。」 「会わせて。」 「駄目。隊長は最終決戦に備えて精神修養の期間に入っています。 隊長の操縦する『雷馬(ウルトラ・ザウルス)』には相当の精神集中力が必要なんだから。」 「そんな・・・。」 「最終決戦の最中に会いに行けば?」 「何・・・?」 「それなら私協力してやっても良いよ?」 「・・・あっそう。じゃそうする。最終決戦の日時は?」 「明日。明日です。」 「あっそう。」 「プラト!練習しよう!」 後ろから声がした。 少年が二人と少女が一人立っている。 「ムスイ!アゲハ!ナナセ!分かった!じゃあ明日ね!オジサン達!」 4人は矢のような速度で走り去っていった。 「だってさ。どうする?」 フエフキは言った。 「私のアレクサンダーなら雷馬(ウルトラ・ザウルス)にも追いつけるかも。 あの娘アレでかなり強いと見たわ。あの娘が協力してくれるならどうにかなるかも。」 「まぁ、どっちにしろ俺は役に立たんだろうからな。あとはテメェで頑張れよな。」 「えっ、帰るの?」 「いや、最後まで見届けるよ。」 「本当?」 セセラの顔がパッと明るくなった。 フエフキは紫煙を燻らせながら暁の方角を見ていた。 己の死が容易に想像できた。 「悪くない。」 フエフキは呟いた。
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