- 1 名前:初のスレ建て [2007/10/01(月) 17:48:19 ID:/aR7sTR+]
- 無口な女の子をみんなで愛でるスレです。
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- 657 名前:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY mailto:sage [2007/12/30(日) 23:32:30 ID:krJDweVi]
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◇ ◇ ◇ 10時頃に風見がようやく自宅に帰りつくと、門の前で紗枝が傘を差して立っていた。 じろりと睨まれ、風見は顔が引きつった。 「ご、ごめん、遅くなった」 「……」 「いや、ミドリの用に時間かかって」 「……」 「あ、あの、バスも事故で遅れて」 「……」 紗枝は何も言わない。普段から無口だが、今は機嫌の悪さがオーラとなって見えるようだった。 「あの、これ、プレゼント」 冷や汗をかきながら、風見はプレゼントの袋を渡す。紗枝は一瞥すると、その袋を受け取った。 それから紗枝は風見の顔に手を添えた。 どきりとする中、紗枝の手は風見の両目を塞ぐ。 目を瞑れ、ということなのだろう。風見はおとなしく目を瞑った。 首元に何かを巻かれた。 思わず目を開けると、首にチェックのマフラーが巻かれていた。 幼馴染みを見ると、ぷいとそっぽを向いて目を合わせない。心なしか、頬が少し赤かった。 「手編み?」 「……」 横を向いたまま、微かに頷く紗枝。 「ありがとう、紗枝」 紗枝はしばらく何の反応も見せなかったが、やがて上目遣いにはにかんだ。 風見はその笑顔がマフラー以上に嬉しく、幼馴染みに対する想いで胸がいっぱいになった。 「家、入ろっか」 紗枝は頷くと、風見の腕を引っ張って傘の下に入れた。風見は抵抗せずに紗枝の好きにさせた。 雪の降る中、幼馴染みの腕の感触は柔らかく、温かかった。 今夜はホワイトクリスマス。 みんなが少しだけ、幸せになれる日。
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